表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/53

王都コンビニ、開店準備は地獄

“ツナマヨ裁判”から三日後。

ユウトは王都の広場の片隅で、途方に暮れていた。


目の前には、木の板とレンガと魔道具の山。

王が「ここに神の店を建てよ」と命じたのだ。

つまり――異世界初のコンビニ支店の建設である。



---


ユウト「いや、無理だろ。俺、大工でも建築士でもないからね?」

リゼリア「心配いりません! すでに“職人ギルド”と“魔法建築団”に依頼済みです!」


その言葉通り、そこには屈強なドワーフたちが数十人。

さらに、魔法で浮かぶ資材を操るローブ姿のエルフたちまでいる。


ドワーフ親方「おう、これが噂の神の店か?!」

ユウト「ええまあ……日本のフランチャイズっていうか……」

ドワーフ親方「フラン茶……? うまそうだな!」



---


作業は始まった。

だが――異世界の常識は、何もかも違う。


魔法建築団「壁を召喚します!」

ユウト「召喚って!?」

→ ドンッ! 光の中からいきなり壁が出現。位置ズレ30cm。


ドワーフ親方「おう、看板つけといたぞ!」

ユウト「“LAW-SOM”って書いてあるんですけど!? ローソンじゃないの!?」

ドワーフ親方「綴りは気にすんな、こっちじゃ発音できねぇんだ!」



---


昼休憩、汗だくのユウトにリゼリアが麦茶を差し出す。

「ふふっ、王都では“神の茶”として人気が出てますよ」

「ただの麦茶なんだけどな……」


二人で笑うひととき。

だが、その背後では黒いローブの影がひそかに動いていた。


???「……王都に“異界の拠点”が建つか。放ってはおけぬな」

その声の主――宰相ゼムナ。

彼の目には、薄暗い魔法陣の光が宿っていた。



---


夕暮れ、ようやく建物が形になった。

看板には輝く文字。


> 【MIDNIGHT MART 王都支店】




ユウト「……なんか、マジでできちゃったな」

リゼリア「もちろんです! 明日、盛大な開店式を行います!」

ユウト「開店式……? またなんか波乱の予感しかしないんだけど」


リゼリアは笑顔で言った。

「ツナマヨの神は、試練を乗り越えるのです!」

ユウト「俺、もうバイトじゃなくて宗教の代表みたいになってない!?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ