ゼムナ新兵器来襲&ツナマヨ教事件
夜のMidnight Mart 王都支店。
スライム型おでん事件を乗り越えた店内は、少しだけ平穏を取り戻していた。
ユウトはレジでレシートを打ちながら、深く息をつく。
「……やっと落ち着いたかな、と思ったらまた来るんだろうな」
その時、裏口が豪快に開き、黒い外套の集団が姿を現す。
「再び貴様らを打ち破る……新兵器を持ってきたぞ!」
ゼムナ商会、新兵器・魔法ギミック付きカートの登場だ。
カートから飛び出す魔法で、商品の価格や配置を自在に変動させる。
ユウト「ちょ、ちょっと待って! それまた店内大混乱じゃないですか!」
リゼリアは杖を構え、凛とした声で指示する。
「よい、客を守りつつ新兵器を封じる」
王女アリシアも鍋を片手に前に出る。
「私も戦うぞ、ユウト殿!」
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混乱の最中、ツナマヨ教現る
その戦闘中、店の片隅から奇声が聞こえた。
「ツナマヨの奇跡を讃えよ!!」
異世界人の小集団――ツナマヨ教信者が、レジ前に陣取り始める。
「え、なにこの宗教……?」
ユウトは目を丸くする。
「彼らはツナマヨおにぎりを神聖視しておる」
リゼリアが小声で説明する。
「店の商品を冒涜せぬよう、注意が必要だ」
信者たちはおにぎりを手に取り、店内で小さな儀式を始める。
ドラゴン型客が興味津々で覗き込み、スライム型客もぴょんぴょん跳ねて参加。
ユウト「いや、もう何がなんだか……」
王女「ふふ、楽しそうですね! 私も加わりましょう!」
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連携プレイで新兵器封じ
ゼムナカートの魔法が暴れ出す中、ユウトは閃く。
「そうだ、ツナマヨ信者を使おう!」
信者たちを誘導し、暴走するカートの前に集めると……
カートが「ツナマヨの力」に反応して動きを止める。
リゼリアは魔法で最後の封印をかける。
「――《秩序結界・完全版》」
カートは封印され、ゼムナ商会は再び撤退。
ユウトはぐったりしながらも、ツナマヨ信者に頭を下げる。
「……助かった。ありがとう……信者の皆さん」
王女アリシアは笑顔で鍋を掲げる。
「ふふ、今日もMidnight Martは平和ですな」
リゼリアは杖を軽く振り、店内を整頓する。
「……これで、ひとまず安泰か。次はどんな事件が起きるやら」
Midnight Mart 王都支店――今日も異世界戦争と信者騒動を乗り越え、夜は更けていった。




