王女、スライム型おでんに挑戦!
深夜の王都支店。
Midnight Martは、異世界客で今日も賑やかだった。
「さて、本日のおでんは……」
ユウトが鍋を覗き込みながらため息をつく。
「ユウト殿、見ておれ。王女である私がスライム型おでんを作るのだ!」
王女アリシアは、鍋に向かって金色マントをひるがえす。
銀髪が光を反射し、青い瞳が真剣そのもの。
リゼリアは眉をひそめる。
「王女陛下、スライム型……とは具体的にどういう構想か」
「ええと……スライム型おでん……つまり、スライムを模した魔法具材で、柔らかくて可愛いおでんを……」
ユウト「……え? 食べられるんですかそれ?」
王女「大丈夫! アルダ王国の魔法を使えば安全!」
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鍋の中は大混乱
王女が魔法を使ってスライム型の具材を鍋に投入すると、
鍋の中でぷるぷると跳ね始めた。
「うわっ!? 動いてる!!」
ユウトは思わず後ずさる。
リゼリアも杖を構え、慎重に様子を見守る。
「王女陛下、勢い余って鍋をひっくり返さぬよう!」
「任せたまえ、リゼリア殿。これは芸術作品でもあるのだ」
スライム型具材は、ぷるぷる跳ね回り、鍋から飛び出そうとする。
ユウト「ちょ、ちょっと待って! 店内がぐちゃぐちゃに――」
しかし、王女は楽しそうに笑いながら、ぷるぷる具材を魔法で整形する。
スライム型おでんが徐々に完成に近づく。
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異世界客も大喜び
「おお……スライム型おでん!」
ドラゴン型客やスライム型客たちが列を作る。
ユウト「いや、注文受けるの大変すぎる……」
リゼリア「よい、客たちが喜んでおるではないか。結果オーライだ」
王女は出来上がったおでんを一つ手に取り、ニッコリ笑う。
「ほら、ユウト殿。王女の手料理をお楽しみあれ!」
ユウト「……いや、ありがたくいただきますが、怖いです!」
客たちは笑いながら食べ、店内は爆笑と歓声に包まれた。
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平和な瞬間……?
その時、裏口に怪しい影が……
ゼムナ商会の手下が、再び価格操作魔法を仕掛けようとしていた。
ユウト「……まだ来るんですか……」
リゼリア「よい、ここは私たちが守る」
王女「ふふふ、私も参加しまする!」
鍋片手に王女、杖を持つリゼリア、ツッコミ全開のユウト――
Midnight Mart王都支店の深夜は、再び戦場となった。




