ゼムナ商会、再び出陣!
Midnight Mart 王都支店。
王女バイトの混乱もなんとか収まり、店内は穏やかな時間が流れていた。
ユウトはレジで深呼吸する。
「ふぅ……今日も無事に終わるかと思ったら……」
その瞬間、裏口が大きく開き、黒い外套の一団が姿を現す。
「――我らゼムナ商会だ。再び王都支店の支配権を取り戻す!」
ユウト「ちょ、ちょっと待って! また来たんですか!?」
リゼリアはすぐに前に出る。
「また貴様らか。前回の件を忘れたのか、ゼムナよ」
ゼムナ会頭が冷たい笑みを浮かべる。
「ふふ、あれは偶然に過ぎぬ。今回は計画的だ。価格操作と魔法妨害を併用し、開店初日以上の混乱をもたらす!」
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戦闘開始…!?
突然、棚の商品が宙に浮き始める。
「うわぁっ! 棚が魔法で動いてる!?」
ツナマヨおにぎりが空中で飛び回り、客やバイトたちが大騒ぎ。
ユウトはレジの端から叫ぶ。
「王女殿下、リゼリアさん、どうするんですかこれ!」
リゼリアは冷静に杖を掲げる。
「落ち着け、ユウト。魔法妨害には順序立てて対処するのだ」
「――《秩序結界・拡張版》!」
青白い光が店内を覆い、浮遊した商品を元の位置に戻す。
客たちは拍手喝采。
ユウト「いや、拍手する余裕はないです!」
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王女の助太刀
「私も参る!」
王女アリシア殿下が颯爽とツナマヨおにぎりを握り、空中で「魔法おにぎり爆弾」を作成。
スライム型客に投げると、スライムは歓喜の声を上げながら爆弾を受け止める。
「おお、王女殿下……その発想はすごい!」
ユウトは感心しつつも、頭を抱える。
「でも、店内で爆弾はやめてください!!」
ゼムナは焦る。
「この人間ども……前回以上に手強い……」
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勝利の兆し
リゼリアと王女の連携により、魔法商会の攻撃は次第に収束。
ユウトはレジで最後の精算を済ませ、深く息をつく。
「……今日もなんとか乗り切ったな」
「ふふ、貴様も少しは成長したようだ、ユウト」
リゼリアは微笑み、王女も楽しげに手を振った。
裏口から、異世界客たちの歓声が響く。
Midnight Mart 王都支店――
今日も平和……ではあるが、戦場のように賑やかだった。




