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part7

今回はスレ回になります。

???の世界、???国


「姫様、おやめ下さい!」

「止めないで下さいまし!このような国の危機、澄ました顔で見ていられるものですか。それにセバス。わたくしの腕前はあなたが1番お分かりでしょう?」

「それはそうですが、姫様。儂は陛下よりきつく言われておるのです。姫様を守るようにと」

「ならば、戦場で守って下されば結構。父上なんて、頭の固い頑固親父でしかありませんわ!」


隣国と戦争状態にあるとある国で、姫と呼ばれる少女とそれを止める老執事がいた。その様子は正に修羅という様相で、世俗の民が見れば仰天するであろう光景である。


(このまま何もせず散っては、どこかで転生しているかもしれない勇呀や澪、梓に顔向けできませんわ!)


そんな思いを胸に抱え、姫は戦場へ飛び出そうとしていた。


──────────────

「久しぶりだね、こうして3人集まるのは」


田園風景の広がる場所にある一軒家に集まった、とある3人。


「そうですね。最後に集まったのは、光莉の還暦の時でしたか」

「まったく、恋した男が若すぎた死を迎え、その後輩ももうジジババか。これだから短命種と付き合うのは苦手だし怖いんだ」

「私たちはまだくたばるつもりはないですよ?御門さん」

「そうしてくれ。しかしまあ、私だけ若いままだと思っていたのに、蓋を開けてみれば光莉くんもピチピチじゃあないか」

「日々の積み重ねのおかげです」

「そうかい。・・・それで?こんな世間話をするためだけに集まったんじゃないだろう?急に『伺ってもいいか』なんて電話を寄越したんだし」

「さすが、僕たちのことを良く分かってらっしゃる。こちらをご覧ください」

「ふむ?なんてことないDSingの配信・・・いや、なるほど?・・・はぁ〜」

「分かりましたか?」

「わかったも何も、彼のことをずっと見ていたんだ、分からないはずがないさ」

「御門さんもそう思ったということは、もう確定でいいか?」

「ああ。君たちが私を呼び出さず、わざわざ私の家に来た理由が分かったよ。こいつはそう易々と世間に広めていいモンじゃない」

「しかしどうしますか?」

「と、いうと?」

「いや〜、我々彼と1度会っているんですが、正体を隠しているようなんです」

「ええ。会った時は、『勇呀に憧れている少年』を演じていたな」

「ふむ・・・。それが何か考えがあってのことなのか、現時点では分からないということかい?」

「そうなります」

「わかった。じゃあ、この情報はある程度公表しよう。それでどうなるかは彼次第だ。ああそれと、彼が望むなら、かつての相棒に合わせてやってもいいんじゃないかな?」


かつての相棒とは、勇呀たちが封印魔法をかけた武器たちのことである。それらは封印が強力かつほぼ無期限にかけられているせいで誰も触れず、苦労して博物館の収蔵庫に仕舞われている。


「それは僕たちもそれとなく言っておきましたよ」

「そうか。ならもし彼がそれを望んで、見に行く時があったら私も呼んでくれ」

「ふふ、もちろんですよ」

「もし彼があいつの相棒に普通に触ってたら、私はこの歳らしからぬ、みっともない姿を晒してしまうかもしれないね」

「大丈夫ですよ、その時には僕たちと彼しかいないんですから」

「それもそうか」


この話し合いのあと、輝のやらかし(本人基準)に関する箝口令は解かれ、SNSなどでの拡散やアーカイブの全体公開が始まり、時間差で輝は注目の人になることになる。


──────────────


Dsing総合スレ(謎の探索者現る)


10:なんだこのスレ


13:どうせ釣りやろwww


14: <13 お前も釣られてて草


15:おまいらこれを見ろ[切り抜きのURL]


17:は?


18:は?


19:なんだこの探索者


20:な?謎だろ?


21:てかこれ誰なん


26:知らん


30:知らん


36:ワイも知らんな


37:てかこんな芸当できて無名でいられるもんか?


38:本人がDsingやってなくて更に他の探索者の配信に映り込んでなければワンチャン…?


46:理論聞いてもイマイチ理解出来ないんだが?


80:上に同じく


164:祭りが始まったと聞いて


168:実際、これってできるもんなん?


189:常識では出来ないハズなんですがねぇ?


204:マジでこの子検索してもヒットしないんだが?


250:今北産業


258:そこそこ有名なDsinger「サキ」の配信でサキピンチ

突然銃撃により敵さん爆散

ワイら理論聞いても理解できず←イマココ


315:嘘乙。銃がモンスターに効かないのは常識定期


340:映像見てからでもそれ言えるか?


360:合成やろ


396:たとえ合成でもモンスターが爆散なさってる事実はどうお考えで?


421:続報はよ


487:なあ、うちの爺さんにこれ見せたら「勇呀さんのようじゃ」ってぶつぶつ言ってんだけど


513:マ?俺の祖父母は知らんって言ってたぞ


521:俺のおばあちゃんも勇呀って言ってた!


530: <521 もしかして九州?


543:俺氏九州生まれ、曾祖父さんが知ってたゾ


550:九州では有名なんか?


563:調べた。以下コピペ。 結野勇呀・日本の探索者。2004年生まれ。幼馴染らと共に「疾風迅雷」として九州地方を中心に活動していたが、当時第三ダンジョンと思われていた「咲久落」ダンジョン(旧「桜花」ダンジョン)のさらに下に存在した区画が、最下層の崩落によって繋がり、第零ダンジョンの溢れが発生した事件(咲久落事件)の際、唯一急行可能な甲級パーティとして招集され、溢れの鎮圧と引き換えに命を落とした。享年20。彼らの装備には強力な封印が施されていたことから、二度と使うことの出来ない武器として有名である。また、当時から現在に至るまで、彼の得意としていた「銃弾に魔力を付与しての戦闘」は誰も再現できていない。


559:有能


590:ほえー


630:20で死んだマ?


665:そういや地元の博物館に資料あったな


694:そら知らん訳だわ


765:調べたら御神楽繁樹と御神楽光莉の先輩だったらしい


785:御神楽って、S級の?


794:それがマジならすごい人なんか?


806:てかこれ見る限りこの謎の探索者がやってることやばくね?


809:マジやん。拡散はよ!


869:SNSでもトレンド入りしてるぞ


920:御神楽が何か言うんじゃね?


926:御神楽様だるぉ!?


960:もうすぐスレ終わるな


976:謎の探索者ちゃん、無事バズるの巻


989:終わり際に言うのもなんだがこいつ男だぞ


999:むしろ大歓迎だが?


1000:最後がこれかよ

段々スレの番号が飛び飛びになるのは、スレの加速を表したかったからです(´・ω・`)ムリダッタケド



最後までお読みいただきありがとうございます!よければいいね・コメントをいただけると嬉しいです(作者のモチベにつながります)。次回ものんびりお待ちいただければ幸いでございます。

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