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1 プロローグ

宜しくお願いします。

 突然目の前が閃光のような眩しい光に包まれて私は眩しくてギュッと目を瞑った。


「$&☆”%”&*!!」


「&%?*+na!##」


……誰かが大きな声で喋っている。


 その声に驚き、目をそっと開けると目に飛び込んできたのは大きな男の人達。話し声と共に大きな拍手が起こっている。


ここはどこ?


お姉ちゃん……。怖いよ。


周りを見渡すと、さっきまで居たスーパーの前とは違うの。


どこかの一室。


 その部屋はホテルの広間のような作りに見える。何かを話している教会の神父のような衣装を着た男の人達。その中に混じって騎士なのか、一人偉い人のような格好をしている人。後ろには小説に出てきそうな騎士が二人ほど立っている。


そして皆、背が高くて二メートルはありそうな大男ばかりで顔つきは日本人ではない感じ。


……どこの言葉だろう。


さっきから彼等は何かを話しているけれど、一つも理解が出来ない。ここは外国なの?偉そうな人が私に向かって手を差し伸べている。


「%&**+?#$$☆}?」


 その人は何かを話しているけれど、やはり理解が出来ない。周りの人達も何か喜んでいるみたい。私が現れた事で何かがあったの??私が手を取らずにいると、偉そうな人が眉を顰めながら私の手を強引に取った。


 そのまま手を引かれて何処かに連れていかれるらしい。偉そうな人が手を引っ張り歩き始めるけれど、私は彼とは足の長さも違うわけで、足がもつれて転びそうになった。ようやく私の歩幅との違いに気づいたようでゆっくり歩いてくれるのかと思いきや、面倒くさそうな顔をしながらヒョイと抱えられてしまった。軽々とお姫様抱っこをする偉そうな人。


私は怖すぎて震えるしかなかった。


 そして連れてこられたのはこれまたどこかの一室。先ほどまでいた広間のような部屋とは違っていたが、高級ホテルの客室のような部屋と言ってもいいほど広い部屋に大きなベッドとソファと机が置かれている。


どれもデザインが凝られていてとても高そうな感じだ。偉そうな男の人は私をそっとソファの上に置いて何かを話すと何処かへ行ってしまった。どうしよう。少しの間ジッとしていたけれど、誰も来る様子はない。


 私は恐る恐るソファから降りて窓を覗き込むと、窓の外は私の知らない風景が広がっていた。


「えっ、嘘!?」


 その風景は教科書に載っているような中世?のような感じに思えた。詳しくは分からないけれど、レンガの建物がこの建物を中心に広がっているような街に見える。


 そしてこの建物が一番高い場所に位置している感じ。


……もしかして違う世界に私は飛ばされて来てしまった??


 私は窓から顔を離し、部屋をぐるりと見渡す。部屋には大きなクローゼットが設置してあった。その横に扉が付いている。恐る恐るその扉を確認すると、トイレとシャワー室が備え付けられてあり、私は見覚えのある形にホッと安心する。


私はまたソファに座り直し、先ほどの事を思い直す。窓にしてもクローセットや扉も大きな気がする。先ほどいた沢山の人達はみんな大きな人ばかりだった。大きな人の世界に連れてこられたような気がする。


私は色々と考え込んでいつの間にか目を閉じてしまっていた。


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