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#6

 その頃、グレンはα区域にそろそろ差し掛かるといった状況だった。


「本部からも繋がらねぇってか。直接呼びに行って良かったぜ」


 通信をONにしていたお陰で、イブキと本部とのやり取りを聴いていたグレンは、早く目的区域に辿り着く為に、燃焼装置のブーストを強めた。


(そろそろαの奴らと合流出来てもいい頃なんだが・・・・・・・・・何だ? やけにこの辺はデブリが多いな。こっちのイブキ達は何してやがる)


 グレンがα区域に近づくにつれ、漂うデブリの数が徐々に増えていった。その事に疑問を感じたグレンは、自分達と同型のアンドロイド達と合流しようと視覚を索敵モードに切り替える。


「イブキα! グレンα! どこにいる!?」


 無数に漂うデブリの間を縫ってこの区域にいる二体を探し回るグレン。しかし、彼の目にはどれもデブリと表示されるだけで、一向にアンドロイド達が見つかる気配がない。気付けばα区域の中心地点にまで差し掛かっていた。


「チッ、奴らの信号も探知出来ない。どうなってやがる」


 グレンがアンドロイド達に搭載されているGPS信号を探知しようと試みていたが、通信同様こちらも探知出来ない。


「あぁもう! 時間がねぇってのに! ・・・・・・・・・グッ!?」


 グレンが苛立って髪を掻きむしっていた時、突然背後から衝撃を受けた。軌道上のデブリ同士が衝突して、デブリの数が連鎖的に増えてしまう『ケスラーシンドローム』によって、弾かれたデブリの一つがグレンの背中に飛んできて衝突したのだった。


(しまった・・・・・・早く・・・・・・探さないと・・・・・・・・・イブキが・・・・・・)


 視界が砂嵐混じりで、次第にシャットダウンしていく。


《・・・・・・・・・ピーーーー。システムをダウンします》


 ぶつかった物体のあまりの衝撃の強さに、グレンの機能が完全に停止してしまった。


「・・・・・・・・・えっ!? グレン!」


 隕石を前に、グレン達の帰りを待っていたイブキが、彼の信号が消えた事を察知した。


「どうしたの!? イブキちゃん!」

「グレンの反応が消えました・・・・・・・・・きっとグレンに何かあったんだわ・・・・・・」

「えぇっ、グレンちゃんが!?」


 イブキが悲痛の表情を浮かべる。しかし、悲しみに暮れている場合ではない。グレンが来ない以上、彼女だけで隕石をどうにかしなければならない。イブキはキッと隕石を睨みつける。


「私だけでどうにかします」

「そんなの無茶よ!」

「それでも私がやらなくちゃ。確かに私だけなら成功率は限りなく低い・・・・・・それでも! ゼロじゃないなら、その確率に私は掛ける!」


 アトラスはイブキを制止するも、彼女は直径百メートル級の隕石に向かって飛んで行く。手の平にエネルギーを溜めながら・・・・・・。


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