第四十話 好敵手(ライバル)
果たしてどれくらいの時間が経ったのだろうか?
聞こえてくる戦闘音や人々の喧騒は一向に止む気配はない。
外がどうなっているのか気になる。
今もみんなが必死に戦ってくれているというのに、俺だけこんな所で何もしていないのはやるせない。
何とかしてこの相手から逃げ出したいが、アゼルがそうはさせてくれない。
建物の中を見回りながら、どこか抜け出せそうな所を探っているが、そんな所は見つからない。
そう簡単に逃げれる場所へと連れて来ないのは当然の事か。
「さっきから何をコソコソ探しとる、そんなに探したところで何も出来んぞ」
視線を俺の方に向けているわけではないが、こっちの行動は筒抜けのようだ。
長年培ってきた感覚というやつだろう。
アゼルは特に動く気はなく、ずっと椅子に腰掛けたままだ。
「あれだけ言っといて全然割り切れとらんではないか、往生際の悪い奴よのう」
呆れながらそう言った。
俺は一通り、この建物の中を見終えたのでアゼルのいる場所に戻ってきた。
「それにしてもこの部分だけやけに静かだな、本当に外で戦闘が起こっているとは思えないくらいだ」
「まあここは特殊な結界みたいなものが張られておるからの、攻撃もされないしされたところで壊れる心配もいらんのじゃ」
過去の遺物があるこの部屋の中だけは、外の喧騒を忘れるくらいシンッとしていた。
「そんな大それたものをよくここまで継続しているな。ここは、あんたにとってそんなに大事な場所って事か?」
「ふん……まあそうじゃな」
少しの間があり、アゼルは呟いた。
今までの話を聞いたところ、彼女とこの国の歴史は深く関わっていると言う事なのだろう。
だから、魔族と人間との間でどうするべきか葛藤している。
そのため、こっちの情報は敵に送るし、敵の情報もこっちに話してくれていた。
そう思うと少し不憫な気もしなくはなかった。
「ほう、そんな事が起きたのか」
突然独り言を言い始めた。
急にボケ始めたのだろうか?
「なるほど、どうやら聞いていた情報と違う事が起こっているようじゃ。これがさっき言ってたやれる事はやったって言う意味かの?」
当然そんな事はなく、通信魔法か何かを使ったのか、戦況の確認をしていた。
魔導具なしで一体どうやっているのだろうか。
「戦況を知っているなら、教えてもらいたいものだな」
「しょうがないの、どうやら第一王子がとある戦いの場に姿を見せたようじゃ。聞いてた話だと戦況に応じて戦いに参加するが、基本は動かず指揮を執るはずじゃろ? それが単独行動した挙句、今は王城まで向かっているそうじゃ。命を狙われているのに随分強気な奴じゃの」
俺の方に視線を向け、興味深そうに聞いてきた。
これは解説しろと言うことか。
「サクレ王子は、元々戦闘に参加してもらう予定だった。それが、こっちの本来の作戦だからな。ここ最近の任務で表立って動かなかったのは、今回堂々と戦いに参加するため、敢えて大人しくしてもらっていたからだ。敵側がサクレ王子の力を警戒して狙ってくる事は知っていた、だから普段と違う行動をする事で、敵側に考えるべき情報を増やした。今まで戦陣を切って戦ってきた人が急に戦いに参加しなくなったら怪しむだろう? だが実際は単純な仕掛けに過ぎなかったのさ」
「なるほどの、それを何かの罠だと思った魔族側は、戦力を必要以上にサクレの方に集めたが、それはお主の予見通りと言ったところかの? 敵を集めたところ、そこに王国最強の戦力を固め迎撃すると。分散して戦力を分けるよりかは断然楽じゃしの。そうすれば確かに、第一王子は戦いの混乱に紛れ好きに動けるようになるというわけか」
納得したように頷いた。
「それで、今度はこっちから聞きたいが、サクレ王子の暗殺はどのようにして行うつもりだったんだ?」
「わしもここで教えんと不公平というやつじゃからええじゃろう。サクレ、あいつを倒すには、戦力を投入して疲弊した所を力を取り戻したサタナスが討ち取るつもりだったんじゃが、そっちも思ったより時間がかかっておるの。これもお主の仕業か?」
「それはただ単にみんなの頑張りのおかげだな。そっちに関しては、俺はまだ何もしてないからな」
どうやら最悪の事態はまだ回避できているようで安心した。
本当にみんなが戦ってくれているおかげだな。
「どうやらお主の言う通り、あいつらは頑張ったようじゃな」
「……?」
バンッと扉の開く音が聞こえた。
音の方に視線を向けると、そこにはセリウスとセレニテが立っていた。
「セリウス! セレニテ!」
「リーベスト! よかった、無事だったんだな!」
俺の安全を確認するとアゼルの方を睨んだ。
「悪魔アゼル、悪いがリーベストは解放してもらうぞ」
俺はふとこの時、セリウスの雰囲気が変わっていることに気がついた。
なぜなら、彼の言葉には今まで感じなかった自信があったからだ。
どうやら、今回の戦いを通して彼は成長を遂げたようだ。
彼の言葉には力強い何かがある。
今まではどこか自分の実力に諦めていた部分があったが、今は堂々としていた。
一体何があったんだろうか?
俺は少しその瞬間を見てみたかったと残念に思った。
「ほう、昨日までの表情とは違って良い顔つきになったの」
「当然だ、過去の自分とはケジメをつけてきたんだ。今だったらあなたにだって戦いを臨めるぞ!」
「ふん、言うようになったの、だったらかかってくるか?」
そう言って椅子から立ち上がろうとした時だった。
「その心配はいらんよ」
二人が現れたすぐ後ろから声が聞こえた。
その声にみんなハッとした。
アゼルでさえも驚いていた。
「珍しいの、こんな所に現れるなんて。一体何をしに来たんじゃ?」
平静を保っているように見えるが、内心は少し動揺しているように感じた。
「我が生徒が悪い奴に捕まったと聞いてな、懲らしめねばと思ってやってきたが、まさかアゼル学園長が犯人だったとはな」
「ええい、くだらん茶番はやめんか、わしに何の用じゃ!」
アゼルは語気を強めて言い放った。
今まで余裕ぶった態度しか見てこなかったから、こんな姿を見るのは新鮮だな。
現れた人物は、学園の表向きの学園長であるエヴェックだった。
「我はこの者と話があるから君たちは早く行きたまえ。今この国で起こっている問題はとても危険なものだ。しかし、君たちなら乗り越えれると信じている。その力を思う存分に振るってきなさい」
どこか仙人のような掴み所のない声音で告げた。
それにどう言うことだ?
俺たちの事を知っているかのような口ぶりが気になった。
「エヴェック学園長はその、俺達の事を知っているんですか?」
そう聞かずにはいられなかった。
セリウスもセレニテも疑問に満ちた表情をしている。
「ああ知っているとも、特に君、リーベスト・ドミニアンという人物はな。天に選ばれし人間という、我が先祖と同様の力を授かりし者、その力を持つ君の事は学園に来た時から気づいていた」
天に選ばれし、我が先祖、同様の力、つまり「神贈の恵与」。
つまりエヴェック学園長の先祖は……
「エヴェック学園長は勇者クヴァールの子孫、と言う事ですか?」
「ほほう、素晴らしい洞察力だ。だが、今はその話をしている暇はない。我にも、この幼女が相手では時間もそれほど稼げないのだ」
そう言ってアゼルの方を一瞥した。
「どうしてもわしの邪魔をするんじゃな? エヴェック」
「これは仕方がないことだ。それに、あなたの目的には別に何も問題ないだろう?」
「問題大アリじゃ! そんな簡単に逃したら、わしの責任というものがあるんじゃよ」
「それだったらどうとでも言い訳は出来るではないか。我ら人間のためにも、彼はここに居ていい人物ではないのだ」
「何だか知らないが、リーベスト、ここは行こう」
セリウスはそう言って俺に移動を促した。
入り口の前ではセレニテも待っている。
「……分かった、行こう!」
色々思う事はあったが、俺は決心し、王城へと走った。
「チッ、全くお主のせいで逃げられたではないか!」
「まあそう言うな。せっかく時間が出来たのだから我との談笑に付き合ってくれ」
二人の間には一触即発の雰囲気が漂っていた。
「……契約のため今回は仕方ないが、次はないぞ」
静かにポツリと告げた。
「ああ、言い逃れするための言い訳なら一緒に考えてやろう」
「それにしてもセリウスもセレニテも見違えるほど良い表情になったな。よほど大変だった事が伺えるよ」
移動中に俺は二人がどんな経験をしたのか聞いてみた。
「確かに大変だったな。サクレ王子が来てくれなきゃ確実に僕は死んでいた。だが戦いを通して自分と向き合えた事で僕は過去に囚われていた自分から抜け出すことができた。今までは強くなれない自分に焦っていたけど、今はそうじゃない。自分にしかない強さに気づけた気がするよ」
「そうか、それは何よりだ」
二人で話しながら王城に向かっていく。
セレニテは怪我人の治療のため、街に残ると言い、すぐに別れた。
怪我人が多くて、治癒魔法の使い手が足らないからだ。
自分のやるべき事を見つけた彼女の瞳には、強い意志が感じられた。
今までなら自分の意見を主張する事がなかった彼女が、自分からそうしたいと言ってきた。
セレニテも戦いの中で何か見つけたのだろう。
街の戦況は、そこまで有利と言うわけではないが、劣勢にはなってない。
ただ、このままでは被害も拡大していく恐れがある。
そうならないためにも、最優先で王城内の戦いを終わらせる必要がある。
みんなが食い止めている間にこの戦いを終わらせられないと良くない事が起きてしまう。
俺の未来視がそう告げている。
それだけは何としてでも避けねばならない。
その思いを胸に急いで街を駆けていく。
その王城内での戦い、少女と獣人の少年がぶつかり合っていた。
「水の弾」
水弾を彼女に向け放たれる。
軽々と横にかわし、相手との距離を詰めていく。
しかし水弾は複数続けて放たれた。
(何で当たりもしないのに撃ってくる?)
疑問はあったが気にする自分ではない。
そのまま接近し炎拳で殴りかかった。
「土の壁」
地面が盛り上がり二人の間に壁が出来る。
「この……!」
面倒くさいなと思いながらぶん殴る。
ドゴッと激しい崩壊音が通路に響いた。
崩れ落ちる土の塊が山のように積まれた。
「ねえ、ひょっとして私に手加減してるの?」
「別にそんな事はないよ。ただ、どれくらいの実力なのか試していただけ」
「随分余裕なんだね」
チッと心の中で舌打ちをする。
目の前の奴が何を考えているのかは分からない。
だからって魔法での攻撃の意図が無いってこともないはずだ。
あのリーベストを、油断していたとはいえ一度負かしている相手だから。
「何で獣化しないのよ、魔法の勝負じゃ私に勝てると思えないんだけど」
「魔法を使ったのにも意味はある、君を倒すための対策としてね」
私を倒すため?
考えても答えは見つからないが、何か心のどこかで引っかかっている。
「何それ、今回は反魔法使わないの? あっちの方がよっぽど対策になるでしょ」
「あれは仕掛けが機能していたし、相手の油断もあったから使えただけで、警戒されている相手に使ったところで避けられるだけだよ」
確かにそれもそうだ、と心の中で首肯した。
実際、反魔法は警戒していたし、戦いながら怪しいところがないか確認はしていた。
起動する前に装置のようなものを破壊しておけば結界は機能しない。
戦いの前にそう教えてもらっていたから。
「でもそんなもの使わなくたっていい。君なんかに負けるわけにはいかない」
「なかなか強気で良いね、俄然楽しくなってきた」
周りの空気がピリつく。
ジリジリと睨み合いながら距離を保っていた二人だったが、やがてフランメが先に仕掛けた。
身体向上で運動能力を高め、踏み込んで一気に間合いを詰める。
一流剣士にも負けず劣らずの速さだ。
拳にまとった炎が辺りの空気を暖め収束し、そして一気に解放される。
「防御魔法!」
衝突と同時に熱風が吹き荒れた。
そして、積まれた塊が爆風で舞い上がり、辺りを包んだ。
(これはさっきの土魔法の残骸?)
視界が奪われた。
これは厄介だ。
なぜなら、相手は獣人。
目で見えなくとも鼻で追われてしまう。
けど、そんな事であたふたしているようじゃあいつらには届かない!
「ふん、こんなの関係ないけど!」
地面に手をつきそのまま炎を広げる。
「炎の壁」
炎の壁が彼女を包み込んだ。
これなら簡単に攻撃してこれない。
そう思ったフランメはこの壁を使って敵の居場所を探った。
包まれた炎をそのまま殴り、その炎を殴った方へ飛ばす。
何回か探っているとやがて何かに当たった感覚があった。
「見つけた!」
魔法を解除し素早くその場に向かって動き出す。
そして再び拳に炎をまとって、そこに炎拳を打ち込んだ。
炸裂音がこだまする。
通路を温風が吹き抜けていった。
だがやったという感覚はない。
そこには拳を受け止めている大きな手があった。
「へぇ……ようやくやる気になったんだ?」
得意の技が受け止められている事に少しだけ驚いたがすぐに切り替えた。
「君も思ったよりやるじゃん。だったら、もう小細工なしでいいよね?」
受け止めていた手は既に獣化されていた。
そして他の場所も変化して行く。
フランメは後ろに下がって一旦距離を取った。
触れただけで感じた力は、今まで戦ってきた中でもなかなかいないくらい頑丈に思えた。
「なるほどね、あれは確かにくらったら無傷じゃ済まなそうね」
ひりついた緊張感、高鳴る鼓動。
それが今まで戦ってきた強者のそれと一緒だと身体が告げている。
「じゃあやろう、本気の勝負を」
「ふん、殺されても文句はなしよ」
ふんっと鼻で笑った。
そう、これは殺し合い。
どちらが勝っても負けても恨みっこなしの勝負。
ああ、こういうのが味わってみたかった。
滾る情熱が身体を熱くする。
今にも溢れそうな熱を魔法に変え拳にまとった。
青色の炎が拳を包む。
身構える両者の視線がぶつかり、地面が踏み抜かれた。
炎をまとった右拳がサディクの顔面の左側を狙って振り抜かれた。
それを右にかわすが熱によって焼かれる。
それを気にする事なく、カウンターの後ろ回し蹴りで頭部を蹴り飛ばす。
ミシッと音をたて、凹んだ地面がその蹴りの威力を物語っていた。
飛んでくる高速の蹴りをフランメは腕でガードを作り、蹴りに合わせて拳から炎を噴出し横に飛んだ。
蹴りの衝撃で吹き飛ばされるが態勢は崩さなかった。
態勢をすぐ立て直し、もう一度肉薄した。
ぶつかり合う衝撃が辺りに広がり、轟音が建物内に響いていた。
実力はほぼ互角。
類まれな戦闘力を誇る獣族の獣化に対し、フランメは自身の類まれな戦闘技術で対応していた。
しかし、このままでは自分が先にガス欠になるという事も、直感で理解していた。
−−−
「ねぇ、獣化って一体どんなものなの?」
「平たく言えば、獣族が本来持っている能力を解放する事だ」
「まあでも、獣化は魔族みたいな外見から世間では忌避されている所があるから、好き好んで使う奴なんて今はいないんじゃないか?」
「それに、この能力は魔力を必要としないし、その人の鍛錬で能力も全然違ってくる。僕たちが使う身体能力向上魔法の完全な上位互換だと思っていいだろう」
「へぇ、そんな強い能力なのにあんまり使われてないんだね」
「それは当然力が強すぎるから、でしょうね。反乱なんか起こされたら魔法士とか騎士なんかはひとたまりもありませんもの。国がひっくり返る程の力で圧倒されてしまいますから。ですから、獣族の方々にとっては肩身の狭い生活でしょうね」
「なんか、そう一国の王女が言うと説得力がすごいよな」
「それはどう言う意味でしょうか? まあ、できればどうにかしてあげたいんですけどね」
「ふーん、何かもったいない話だね」
−−−
あの時の会話の意味が今、身にしみて感じている。
確かに獣化は使用者がきちんと鍛えていれば、普通の魔法士や騎士では相手にならないだろう。
自分はミーレ師匠に教えてもらい、魔法に関して言えば上級以上、近接戦もリヒャルトの剣術を叩き込まれ、それなりには鍛えている自負がある。
だが、それらを積み重ねても今の自分には、目の前の相手の獣化に打ち勝つだけの決定的な力が足りない。
その現実にフランメは笑った。
「何がおかしんだい?」
目の前の敵は少しづつではあるが消耗している。
じわじわ追い詰めているのに、何故か笑っている。
その光景にサディクは警戒した。
「別に、あんた強いなーって。私も自分の中では結構やれる方だと思ってたし、実際近接ならリーベストにも勝てるんだけど、それでも敵わない奴がいるんだって、その事にちょっと嬉しくなった」
自分の周りで、ここまで近接戦で相手になる人がいなかった事も影響しているかもしれない。
それでも、自分と同じで拳で殴り合える奴がいたと言う事実にフランメは高揚していた。
これがライバルなんだ、と。
「獣化は人間に恐れられている。力が強過ぎるがゆえ、獣化が使えなくなるぐらい人間達に貶められてきた。それなのに笑うんだな」
「そりゃもちろん、強い相手と戦うのはいつだって楽しいからよ!」
それは偽らざる本音だった。
「……君は変わってるな、それとも戦う事が趣味のバカか」
「バカは余計よ! ただ、そうね、初めて自分のライバルってこんな奴なんだろうなって思えたから、楽しいに決まってるじゃない」
そう言ってフランメは構えを取った。
「ライバル、か。敵じゃなきゃあるいはそう思えたのかもしれないな」
さっきまでのムードは消え去り、緊張感が空間を支配した。
シンッと静まり返る。
そしてお互いが動き出すその瞬間にそいつは現れた。
「おやぁー、まだ戦っているんですかー?」
突然の気配に二人は慌ててその声の方へ振り向いた。
「王様もまだ殺せてないしー、せっかくあっちが終わりそうだったからこっちに来たのに、全然何も終わってないじゃないですかー」
「お前は一体誰だ!?」
「まったくー、利用するならもっと使える奴を選んで欲しかったなー」
急に現れたそいつは見た目はまだ10代に見えるほど若々しかった。
それに一目見れば吸い込まれそうな瞳に身体、その見た目と裏腹に邪悪そうなツノと尻尾が生えている。
明らかに魔族だ。
「いきなり現れて一体何の用だ?」
サディクの顔は緊張していた。
「そりゃもちろんー、ザコが手こずってるから私が手を貸してあげなきゃって思ったわけよー」
「何だと?」
しかし女の軽い口調と違って、その立ち振る舞いにまったく隙がない。
今突っ込めばやられると感じた。
「そんなに緊張しないでもいいよー。すぐに終わらせるから」
サディクに近づくとその姿が消えた。
しばらくすると、サディクは何者かに取り憑かれたように激しく叫んだ。
一体何が、と考えていると目の前の獣人の目が開かれた。
その色は赤黒く、禍々しいものだった。
更新が遅くなりました。
今後も読んでくださると幸いです!
もし、感想とかも書いていただけると嬉しいです!




