燃える教会
村長は大勢を低く踏み込み、
シルヴァンスを地面スレスレの位置から
下から上に居合抜く
「ぐあっ!!」
抜刀が全く見えない速度の居合斬り
盗賊の1人が血飛沫を飛ばして
吹き飛ばされる
「てっ、てんめえーー!!」
バッ!
1人の盗賊の手下が
村長に飛びかかり、上に振り上げた剣を
下に勢い良く振り下げた。
だが、村長は少しの足捌きで
無駄無く横にサッと避ける。
ブンッと振り下ろされた剣は
空を斬った。
「なっ!?」
と、声を上げた時
ズバンッ
村長の横一線の
一振りが盗賊の首を切り落とす
少し時間が空いてから
切り離された首から血飛沫が舞う
「お、おい、
こんなジジイが居るなんて聞いてねえぞ・・・。
てめーら!!ビビってないで
一気にこのジジイを殺せ!!!」
リーダーの声から動揺が走る。
あまりにも格の違う
村長の剣技に盗賊達の動きが止まり、
村長から離れるように後ろへジリジリと下がっていく
「もう、貴様らは許さんぞ。
この村を襲った事を
後悔しながら死ぬがよい。」
村長は勢いよくシルヴァンスを振り
ついた血を振り払う
振り払われたシルヴァンスの刀身は
美しい銀色に輝いている
「や、やめろ・・・!!
くんじゃねえ!!
俺たちはただ雇われただけだ!!
好きでやってんじゃねんだよ!!
もう出て行くから勘弁してくれ!」
リーダーが叫ぶ。
「だめだ。
お前らはもう許さん。」
村長がシルヴァンスを振り上げ、
リーダーの男を斬ろうとした時だった。
ドカーン!!と
突然、村民達がが避難している教会から
炎が舞い上がる
「なっ!?」
村長の視線と意識が
教会に向く。
その一瞬の隙を
リーダーの男は見逃さなかった。
「フッ!!」
リーダーの男は
小型の隠し吹き矢を
村長に向けて放った。
「しまっ・・・!!」
プスッ
村長に吹き矢が命中する。
「なっ、まさか・・・、
これは・・・。」
ガクッと村長が
膝から崩れ落ちる。
ガランッとシルヴァンスも
てから離れ、地面に落ちる
「危なかった・・・、
とんでもねえじいさんがいたもんだ。
そいつは即効性の
痺れ薬だ。
でかい魔物でも1日はうごけねえってゆう
代物だ。」
「ぐっ、くそがっ!!
皆んなをたすけなければっ・・・・!!」
ガッ!とついていた
膝をたてる村長。
落としたシルヴァンスを
震える手で掴むが、全く力が入らず
重量のある剣を持ち上げる事が出来ない。
「おいおい、
それで動かれちゃたまったもんじゃない。
いい加減くたばっとけよ!!」
バコーン!!
村長の顔を
思いっきり蹴り飛ばす。
「うぐっ!」
力なく倒れた村長の口から
たらッと血が流れる。
蹴られた衝撃で口の中ご切れたようだ。
「ったく。
手こずらせやがって。
なん人もてめえにやられたが
すぐには殺さねえ。
てめえに聞きたい事があるからな。」
ぐっ、とリーダーの男は
村長の白髪の髪を掴み、顔を持ち上げる。
「はぁ、はぉ、皆は、
村の皆に手を出すな・・・。」
「ははっ、どうしようかねぇ。
こちらも随分やられたからなぁ。」
バスッ!バスッ!
「うぅっ!」
リーダーの男は村長の腹部に
打撃を与える
「はっは!
さあっ!この村には
[聖剣]あると聞いたぞ!!
どこにあるのか教えてもらおうか!」
バコーン!!
「ぐはっ」
ずざざっ、
村長は顔を思いっきり殴られて吹き飛ぶ。
身体さえ動けばと
悔しさと無念さで怒りだけが込み上げ、
力なく土を握る。
「そんちょーーー!!!
みんなっ!!
村長を助けるんだ!!
命に変えても!!」
周りで戦っていた
村の男達が村長には駆け寄り
助けに入る。
「はっはっは、
こんなジジイのために
命を張るとはな。
やっちまえてめえら。」
「うおー!!」
ズバッ!
バシュッ!!
辺りに血飛沫が舞う。
そして村の男達も
健闘するが、数でも実力でも劣るため
一人、また一人と、倒れていく。
「くっ、くそったれ・・・!!
みんな逃げてくれ・・・!!」
村長の声は
痺れによってほとんど出ていない。
そして、
「そんちょーーー!!!
たすけてーーー!!!」
幼い女の子の声が響く。
教会から縄で縛られた
村民達が盗賊団達によって
燃える教会から連れ出されてきた。
「そんちょーーー!!」
その中に、ベルとジルの姿があった。