第3章 前置きと言うか愚痴かも!? (3)
(本文)
まあ、仕方のない事と、思って諦めるよ……
でもよ。読むのも嫌とは、どうよ?
夫婦だぞ! 親子だぞ! そして家族だぞ……
まあ、子供は結婚すれば家から出ていくものだ。
だから仕方が無いかなぁ、と思う所もあるよ。
それに、息子達も、年齢も年齢だ…
ただ単に、父親に照れているだけなのかも、知れんしね!?
実際、ワシも……二十代前半期には、そんな所もあったような気もする……
だがな、女房はどうだ!
ワシを支えてくれるなは、女房だけてまは、ないなか……!?
そんな事を思っているワシは……何か可笑しい事を言っているとは思うか……!?
あぁあ……それなのに、それなのに……
女房が先頭に立って、言うのはどうよ?
絶対に読みたくないと……
だからなワシ……
夫婦というものが良く解らんように、なってきたよ!?
こいつだけは……こいつだけはと……
夫婦中の方は、まだ大丈夫なのだと……
今まで思っていたよ!
だが違ったみたいだ……
だから、こうなると駄目だね……
ワシ、段々と、むきになってきたよ……
だからさぁ俺、女房にね「えぇけぇ……読んでくれゃー!」と、頼んだよ!
するとさぁ、女房のヤツは━━
「何で、うちが、読まないといけない訳……?」
女房の奴……俺に慈悲も無い言葉を返したのみなんだぁ……
だからさぁ、女房と揉めるよね……
読む、読まないと、言った感じでね……
するとさぁ、俺達夫婦。揉めるは、揉めるはとね……
そうこうしていたら、息子が帰ってきたよ。長男が仕事から━━すると両親揉めてる訳じゃん。だから何してる?
と、思ったんじゃないかな息子はさぁ?
だから息子問い掛けてきたよ。俺たち夫婦にさぁ、二人揃って何を揉めているのかと?
だからわしは、言ってやったね!
わしの小説を女房に読んでくれと頼んだ事を……
それもさぁ、息子にな、愚痴っぽく言ってやったんだ。
━━すると女房も部が悪いと思ったのかな?
黙り込み沈黙してしまったよ。
だからわし、その様子を見て「勝ったー!」と、思った!
わし自身、これと言って悪い事をしているとも、思ってはいないからね。
だからわしは、罪悪感も無かったよ。女房に……
たがな、忘れていたよ……
子供って女房の肩を持つ事を……
ドラマ等を見ていたわしなのに……
すっかり忘れていたよ……
だから本当に……馬鹿なわしだと思ったね。その時は……
それに実はわし、この家で孤独だったんだと……
「あんた、まだ書いてたん? 書くだけ無駄なのに……」
息子、わしを愚弄するような言葉を返してきたよ。
だからさぁ、わし。言われた瞬間━━
あ、唖然としたさぁ……
開いた口が塞がらないとは、この事だと、思ったぐらいだよ。
「…………」
わし沈黙した、その後は……
マジでこいつ、殴ってやろうかと、本気で思ったね。
でもグッと堪えたよ。その後はくそったれと、本気で思ったよ。
それにさぁ、こうなるともう、駄目だね。
更にピークで向きになりまくっているよ。マジでね!
だから慌てて二階に上がった━━
二番目の息子なら、あれでも読んでくれるんじゃないかと。胸を踊らせてね……
部屋の前に着くと慌ててドアを開けたよ。
次男なら快く見てくれると、思っていたからね。だから聞いたよ。わし、次男坊にね……
だけど……わしの期待とは……
違う正反対の返事が来たね……
こいつも駄目だったよ……
「え〜、読むのが面倒くさい……」と、言われたわ……マジで辛かった……
こいつだけはと、思っていたからね。本当にショックだったわ……
マジで、ハンマーで頭を殴られたと言った感じ?
その感覚って、こんな感じなのではと、思ったぐらいだよ?
わしの頭の中が『ガ〜ン!』と、言った感じだったね……
あの時ショックも感じたもんな〜、わしわ……
その後は階段慌てて降りたよ……そのまま、玄関に置いてある、車のカギを持って出たわ━━
外にね……
その後は車で……目的もない……
現実逃避行だよ……
これが今の状況下に置かれている。わしだよ……
情けないけどね……
体も老いているし、これ以上の抵抗も、無理だと悟ったよ……
だからマジで、死のうかかな……わし……
◇◇◇◇◇