第1章 前置きと言うよりも……愚痴かも? (1)
(本文)
わしは昔から懲り性である。
若い頃から、趣味多彩で気に入れば、何にでも手を出してきた。
最初に凝った物は、幼少の頃のお絵描きで。
真剣にマンガ家の先生になりたいと考えた事もあったのよ。マジでね……
━━そして次に凝った幼少期の趣味がさ。皆も一度は経験あるとは思うけど?
某アニメの宇宙専用戦闘艦艇やロボット等のプラモデル。
━━これをわしは、中坊までの趣味としたよ……
まあ、ハマったよ。俗にいう、あれだよ、あれ……今で言うオタクと言う奴だよ……
と、まぁ……こんなオタク仕様の、幼少期のわしだったよ。マジでね……
そんなわしも、中坊からは少し違ったは……
オタクのなりを潜めてね、ヤンキーと言われる部類に所属したよ。
特にわしはさ、子供の頃から年配者を敬う所があってね。
いざ中学校に入学してみると、普通ならば恐ろしくて、近寄る事もままならないような、先輩達がさ。
実は幼少の頃より、良く遊んで頂いたお兄ちゃんばかりでね。
一年生であるのにね。直ぐにヤンキーの仲間入りを果たしたよ。
まあ、一年生の頃はパシリばかり、していたけどね……
(特にあの頃の時代は、わしらの住んでいる町はな、コンビニなど無くて、かなり苦労はしたな……)
それでも、まぁ、良く目だったよ!
髪型はアイパーでリーゼント!
テカテカ光る頭は、ハエが止まれば、動けなくなる程付いたポマード!
学ランはな、わしらの頃は、まだ短ランが流行る前なのね。
だから中ランでさ、中身の刺繍は花と竜。
ズボンはダブダブのボンタン履いたね。
まあ、とにかく目立ったよ!
あの頃は、本当にヤンキーはたしね!
頭も中二の頃にはパッキンだったしさ。
年上、同級、年下、とにかくモテたよ。
校内歩いていてもさ、「キャ!キャ!キャ……!」と、黄色い声が飛んできたもんだよ。
それにさ、他校に遊びに行くのも、わりと凝ったかな……?
先輩や連れ達と良く遊びに行ったよ。他校の生徒達と仲良くしたくってさ。向こうも俺達来ると、直ぐに遊ぼうと出て来てくれるしね。
まあ、あれはあれでさ、肝試しみたいて流行ったなぁ……
とにかくヤンキー学生と言われる趣味は、高校中退まで続いたね。
あれは、あれで、良い学生時代だったなぁ……
と、思うよ……
それからはね、学生辞めると良くあるパターンだね!
単車に車、そして女だ!
バブルに入ったぐらいだったかな?
時代は……?
余り良くは覚えていないが……?
仕事━━
建設関係の仕事だったけど、ガキのくせに給料を多く貰ってね。
━━単車も車もさ、某雑誌に出てきそうな奴をチョイスしたよ!
だから目立った! 目立った!
夜の繁華街、元いた高校、それに近所の女子高等をにやしに、にやしまくったね……
あの頃本当に怖い者等無いと、錯覚までしていたぐらいだったな。
(怖いお仕事のおじさん達は怖かったけどね……)
だから少年課のおじさん達にも、かなりお世話になったよ。
とにかく結婚するまでは、この趣味が続いたね。
これもこれで、良い思い出だったと思うよ。この歳になれば……
結婚してからも、趣味多彩は、相変わらず続いたね。
車、釣り、熱帯魚、女房も苦労したと思うよ。
それからね、更にハマってしまったのが。オオクワガタ。
テレビでやたらと、やっていたからね、番組が。
わざわざ探しにも行ったけど、とにかく繁殖にハマったよ。
店をしたらどうかと?
言われた事もあったよな。
最後にはさ、国産だけには留まらず。
外国産のオオクワガタ、ヒラタクワガタ、その他諸々のクワガタ。
最後のラストは、誰でも男なら一度は夢見る。二年掛けてヘラクレス・リッキー育てたもんなぁ!
……どうだ、凄いだろ……?
クワガタ終わるとさ、またまた、オタクに戻ってしまったね。
子供と美少女アニメばかり見ていたさ。
これもまた、アニメだけでは、飽きたらず。
今度は美少女フィギュアの製作に凝ったね……
道具一式揃えて、作り始めたもんなぁ……
物作りの血も騒いだもん。ガキの頃に戻ったようだったよ。
飽きる頃には、何体か製作していたね。
飽きたら今度は……息子がしているのを見てさ━━
禁断にも手を出してしまったなぁ……
アカウントもくれると言うからさぁ……
とにかくハマった、ネトゲー!
寝る間も惜しんで、したりもしたさ。レベル上げするために……
とにかくボス討伐が楽しくて、狩りまくったもんなぁ……
本当にマジで……
とにかく五〜六年はしたかな!?
まさに廃人!
て、感じだったよなぁ……
◇◇◇◇◇
ネトゲーも飽きて……
何か面白い物はないかと、思案してみたけどさ。
中々良い物みつからず、いたのだけれども。
息子の薦めでね……
今更のようだが、読書にハマったよ。
マンガと違い、小説など読むのは、鑑別所いらいかな……?
でも、それぐらい、ハマったね━━
ラノベと言う奴にさー!
本嫌いのわしでも何故かハマってしまったよ!
色々と買い揃えて、読んだよ。面白くてさ!
そして今度はいよいよ最後の趣味だ!
読んだラノベ等がさ、ラストの主人公やヒロイン達等、最後誰とハッピーエンドになるのか、はっきりしないしさ。
お気に入りのヒロイン等、主人公に振られたら可愛いそうでさ。
おじさん、涙出そうになる訳……
するとね、何処からともなく、ハッピーエンドがいいんじゃね?
と、声が聞こえた気がするのよ!?
マジで……!
だから自分自身で書いてみるか?
と、考えて決意した訳ね!
まあ、これも、またまた息子の影響でね。前から描いているのが面白そうだと、思っていたから、特にね……
だから必死に書いたよ。下手くそだけどね。ヒロイン達、皆幸せ……
そんな感じのハーレム仕様って奴をさ!
何作か書いたね……
楽しくて、嬉しくて、まさに物作りだと思ったよ。
子供の頃の夢……
マンガの先生は無理かもだけど、これならどうかと……?
本気で思ったぐらいだよ。
まるで違う世界自分自身がいると本気で思ったぐらいだね。
だってさ、書いてるときはさ、本当に先生になった気分で。
学歴等ないわしがだよ……
それでもさ、楽しくは書いていたけど。
書き初めの頃は、人などほぼ見向きもしない。ショボイ観覧数だけど……
書いていたら、段々と増えて来たよ。観覧数━━
それがまた嬉しくて!
もう更に、燃えに燃えて書いたね。わしは━━
そんな時さ、ある事起きたよ……
わし頑張って書いていたのだけれど……
家族に否定されちゃったよ……
書くだけ無駄だと……
そう言われて、わし……
心の臓が傷付いたよ……
だからわし……思わず飛び出したんだ、家をね……