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閑話~俺と異世界と領主の館~

この閑話はマイクの領主の館での事です。

 俺の名前はカズト。

 日本に数多いる中学生の1人だ。

 最近、俺のクラスで1人友達が死んでしまった。

 死因はナイフで刺されて死んだらしい。

 と、そんなことを考えていた、塾の帰り道。俺は、駅のホームで電車が来るのを待っていた。

 そんなとき。

『危ない!』

 は?

 この時、酔っぱらいが俺を線路に押し出した

 まだ、死にたくない!

 だが、無情にも電車は止まってくれない。


ファァァン


 俺が最後に聞いたのは、電車の汽笛だった。







◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆






「やあ、気分はどう?」


 俺はこの声で目が覚めた。

 ああ、さっきのは夢だったか。


「すみません、気分を悪くしてしまうかも知れませんが」


 と、彼女は一呼吸置いてこう言った。


「貴方死にました」


 は? いやいや、まてまて、じゃあ今の俺は何だよ。


「今ここに居る貴方は死ぬ瞬間に身体から精神を抜き取った物です。所謂、魂と言う物です」


 そうか、ホントに死んだんだな。


「はい、すみません時間があまりないので本題へ行かせて貰います」


 え、もうちょっと悲しませてよ!


「貴方は転生するための実験で呼ばれました」


 なっ! 実験動物(モルモット)じゃないか!


「すみません、最近亡くなった人を対象にしているんです」


 そんなこと言ったって嫌に決まって……


「因みに、転生しない場合は地球に戻って、その瞬間に死にます」


 何で死ぬんだよ!


「地球の身体は死んでいますから」


 あ、そうだった。

 普通に話しているから、生きてると思ったけどもう死んで居るんだよなあ。

 それだったら、異世界をエンジョイした方がいいかな。


「分かりました、俺行きます!」

「そうですか」


 いや、そうですかって反応薄いな!


「では、転生する特典を貴方に渡します。貴方に3つだけ何でも上げます。あ、私とかは無理ですね」


 なんだこの人は、人が死んだってのに。そう言えば、この娘は誰なんだろ?


「この娘では有りません!女神です!アルテナ様です!」


 えぇ! す、すみません。

 神様とは知らずに無礼を。


「いえ、こちらも取り乱してしまって、すみません。この前来た人に幼い幼いと馬鹿にされてしまったので」


 誰だ? 神様にそんなこと言う奴は。

 許せん。


「そうですよね!神を何だと思っているんですかね?」


 会ったら懲らしめて置かないと。


「そうそう、って違いました、貴方の欲しい物は何ですか?」


 やっぱりチートだね。転生する世界での最強に成りたい。


「はいはい、分かりました、次は?」


 属性とか有ったらぜんぶほしいかな?


「?…有りますが、何故です?」


 魔法とかあれば全種類使いたいですからね。


「分かりました、では最後は?」


 そりゃ、ハーレム作る、ですよ!


「ハ、ハーレムですか。分かりました、では美少女の幼馴染みと女性からの好感度が上がりやすくしておきます」


 やった。これでリア充に。

 ぐへへ。


「トリップしないでください」


 おっといけない。

 念願の夢が叶いそうで夢想してしまった。


「…涎出てますよ」


 ありゃりゃ。


「はあ、この世界の説明は要りますか?」


 いります!


「では説明させて頂きます」

「この世界の名前はアルフィールといいます」

「この世界には3つの大陸があります」

「この世界では15歳になると成人です」


 大雑把に纏めると、こんな感じの説明をしてくれた。

「とまあ、細かいところは自分で調べてみてください」


 分かりました。


「では、言ってらっしゃい」


 そう女神様が言うと俺の視界が段々と白くなっていった。







◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆






 俺が異世界に来て五年が経った。俺の異世界での名前はマイクだ。そして、美少女な幼馴染みは、2人いた。

 1人は清楚系美少女のナタリー。

 ナタリーは何時も花を見ているらしい。俺には何が楽しいのかよく分からないが。

 後、ナタリーは俺と2人きりになると、襲いかかろうとして来る。その時の表情は、滅茶苦茶怖かった。

 もう1人が活発系美少女のライム。

 ライムは何時も色々な事をしている。例とすれば、大人達と仲良く話していたり、ナタリーと一緒に花を見たり、俺と戯れていたりしていた。

 まあ戯れていたのは、何時も1人で居るから攻略しやすいかなと思い毎日声をかけているんだけどね。

 でも、ナタリーやお姉さん方と違い全然落ちてくれない。活発系なのに奥手なのか、好感度が足りないのかは分からないが、デレた時にどうなるのかが楽しみで、ライムをずっと落とそうとしているが落ちないので自棄になって攻略しようとして居る。

 ただ、俺がこちらに来る前に死んだ友達とおなじ名前だけど、偶然だよね?

 後、ライムは俺よりも頭が良いが凄く天然だ。

 そう言えば昨日適正属性を調べたんだけど、基本属性4つ全て持っているだけで注目を浴びた。

 天然のライムでさえ驚いていた。

 4つ持ってるだけでこんな騒がれるのか。これ世界にある全ての属性を持ってますって言ったらヤバいことになるでしょコレゼッタイ!

 そして今日、基本属性を全て持っている俺は、ヴァドラー男爵の館にやって来ていた。


「何者だ」

 と門番の人が言った。


「領主様に呼ばれました、マイクの件と言えば分かりますか?」


 と、この世界での父親のルイが言った。


「おお!ではこの子が4つも属性を持っている子か!」

「はい」

「そうかそうか!これで我が領はもっと良くなるな、ではこっちに来てくれ」


 と、門番の人に連れられ館の中で一番豪華そうな扉の前にいた。

「失礼します、例のマイクが来ました」

 

 いや、例のマイクって言わなくても良くない?


「うむ、入れ」


 で、中にいたのは人懐っこい笑みをした中年の男性がいた。この人がヴァドラー男爵かな。


「この子が四属性持ちの子か」

「はい」

「では、ルイといったか」

「はい」

「この子の人格に危険がないか調べるために2日間この館で預からさせてもらう」


 え、2日間帰れないの⁉ ってことは美少女な幼馴染み2人に2日間会えないってことでしょ。最悪だよ。


「分かりました」


 おい、父親よ何故本人に確認をとらない?


「ではルイにはこの2日間は別館の方にいってくれ」


 父親よ、5歳児の俺をここに置いていくなよ! 領主がヤバイやつかもしれないんだぞ! ちょ、待ってよ!


パタン


 ああ、行っちゃったよ。


「ではマイク君4つの属性を持って何がしたい。別に思ったことを話していいぞ」


 そんなこと決まっている。


「ここに置いていった父を殴りたい」

「ふふ、面白いことを言うね」


 面白いも何もこの人が男色だったらどうするんだよ! 俺は男とはヤりたくない! ライムとかの美少女とヤりたいんだよ!


「関係ない人を殴るとかはしないの?」

「やる意味がないでしょう」

「よし、分かった」


 何だこの面接の様な緊張感は!


「まあ、大丈夫かな」


 何か大丈夫だったみたいだ。多分、人格を調べていたんだと思う。

て言うかそれだったら


「何で2日間も居る必要があるのか?そう考えて要るんだろう」


 こいつは心が読めるのか!


「別に心が読めている訳ではないよ」


 絶対嘘だ! それが本当だったら何故タイミング良く行ってくるんだよ!


「私がマイク君になったらそう考えるからだよ」


 本当か~。


「本題へ戻すけど、2日間居る理由は私の娘の友人になって欲しいからだ」


 は?


「君は将来大物に成ると思う、そんな可能性がある人物を見逃すわけないじゃないか」


 俺が大物とか無理だろ。


「まあ、大物に成らなくてもデメリットは少ないからな、コネを結んでいた方が得だろう」


 と、男爵は黒い笑みを浮かべた。

 え、ちょっと待って! 何、大物に成れなかったら何されるの! 暗殺されるのか⁉


「ついてきて、娘の所に行こう」

 え、あの拒否権は?


「ふふ、拒否権はないよ」

 えぇー何でー。

 こんなことを考えて、館内を歩いていた。


「ここの部屋だ」


 ふう、やっとついた。

 て言うかここであったら大物に成らないと殺される!


「メアリー入るよ」


 と男爵は言って扉を開けた。


この後の2日間の事が初めてマイクの名前が歴史書に載った出来事であった…………かもしれない。

死んでしまったライムと異世界に居るライムの関係性は?

後、普通だったらカズト見たいに何かが貰えます。

貰えなかったライムが異常なだけです。


 見てくださってありがとうございます。

 良ければ、ブックマーク、評価、アドバイスなどをしていってください。

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