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女神キャンペーン〜異世界への招待〜  作者: 燁。
第1章 異世界への招待
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第6話




しばらく地図に沿って歩いて行くと、とうとうリステリアの街が入り口と思われる大きな門と共に現れた。



でかい。その一言に尽きるな。門に近づいていくと、やはりと言うか強そうな男が2人、門を挟んで立っている。



こっちに来て初めての人だ!!何か感動する!見た目は地球人と変わらない、人間だ。でも日本人の見た目とは違う。強いて言うなら、白人か?立っている男の1人は青い瞳に金髪、1人は灰色の目に赤味がかった茶髪だ。



何だか海外旅行にでも来たみたいだなこりゃ。




とりあえず中に入るため一応門番に声をかける。





「えっと…ここって通ってもいいんですか?」


「ん?あぁ、名前と目的をまず教えてくれ。」





目的かぁ…。そうだな、引っ越し…でもないし留学、じゃないし。あ、そうそうあったな目的。



俺は門番に自分の名前を見た目から判断して一応シオネと名乗り、目的を冒険者登録とした。





「シオネ、だな。ふむ、あまり聞かない名前だが、冒険者登録か。見る限りでは結構遅めの登録のようだが、前は何か仕事でもしてたのか?」


「え?あ、いえ…。えっと、故郷が田舎でずっと両親の手伝いをしてたんです。でもそろそろ金も必要になるし、かといって俺には学があまりないので冒険者にでも、と。」





咄嗟に出たでまかせだったが、どうやら信じてもらえたようだ。田舎っていう言い訳ってどこの世界でも通じるもんだな。



門番は俺の姿を一通り見て、何やら納得したように一度頷いた。





「この辺じゃあまり見かけない服装だな……なるほどな。まあ、さして問題はなさそうだし…。じゃあ最後にこのカードを渡すから、街を出るときが来たらこれをまた俺らか他の門番に返してくれ。通行所みたいな物だ。」





そう言って1枚のカードを渡してきた。大きさは免許証やキャッシュカードとかと同じくらい。リステリアという大きく書かれた文字の下に冒険者としてと書かれてある。



へえ、これで何か疑われたりしたらこれを見せればいいってわけか。分かりやすくていいね。つまりこの世界でも不法入国ってのが犯罪に値してるわけだ。



一言門番達に礼を言って俺はその大きな門をくぐり抜けた。









とりあえず宿を探しておおよその宿泊費を計算した。この世界では紙幣などではなく金貨や銀貨が使われていた。




ちなみに位の低い順で銭貨、青銅貨、銅貨、銀貨、金貨、白金貨とあるらしい。これはあらかじめ女神から聞いておいた。日本円に換算すると、下から順に十円、百円、千円、一万円、十万円、百万円相当である。どうやら一の位はないらしく、また単位が10ごと上がるので楽である。



そして俺が見つけた宿が一泊銅貨2枚、朝食付きで追加青銅貨3枚である。俺の感覚で言えば、安い。施設の中も割と綺麗な感じがしたので金を稼ぎ次第、そこに入ろうと思う。





「お、ここだな。冒険者ギルド!」





実は憧れだったんだよ、ゲームの中に出てくるような世界に行くのが。剣を使って魔法があって、魔物が出てきて冒険者になれる。まさにここのような。



街の東側に(そび)え立つ大きな建物を前にして思わず息を呑む。そして思い切ってその足を建物内に踏み入れた。



中にはいかにも(・・・・)な男たちがぞろぞろと蔓延っている。こんな奴らからしたら、俺なんてヒョロくて話にならねえのかもな…。



奥にあるカウンターの前に立つと、黒か紫か見間違える色の髪をした女性が迎えてくれた。しかも美人だ、とても。





「ようこそ冒険者ギルドへ!本日はいかがなされましたか?」


「冒険者登録をしたいんだけど、ここで出来るか?」


「あ、登録ですね、こちらで受け付けておりますよ。只今用意致しますのでそちらで少々お待ち下さい。」





受付嬢にそう言われ言う通りにしばらく待つ。1、2分経ったところで先ほどの女性が紙とペンを持って戻ってきた。



話を聞けばどうやらこれに名前と年齢、性別を書けばいいらしい。また、名前は偽名でも構わないのだとか。出身や身分証が要らないのはありがたいな。



名前はそのままシオネ、年齢17、性別男と記入する。書いた紙を受付嬢に渡すと確認するようにその紙を見つめ、一度頷いた。





「はい、確認いたしました。細かいご説明はどうされますか?」


「あまり詳しくないから頼める?」


「畏まりました。まず冒険者ギルドは各街それぞれに設置されております。活動する場を変えた際はその街のギルドに、後でお渡しする冒険者カードを提示して下さい。」


「ああ、分かった。」


「次にランクのことですが、冒険者には個人ランクとパーティランクがございます。それぞれ下からF、E、D、C、B、A、Sが存在します。最初はFからスタートし、依頼をこなしていくとCまでは自然に上がります。それ以上のランクにする場合はその都度簡単な試験を受けてもらうことになります。」


「ちなみに試験ってのは?」


「そうですね、そのときそのギルドにもよりますが、1ランク上の冒険者と共に試験対象のランクの依頼を受けてもらい実力を判断するというのが多いですね。」


「なるほどな、了解した!」


「依頼はあちらの掲示板に貼られています。では最後にこちらに手をかざしていただけますか?」





そう言って受付嬢は何やらよく分からない機械のようなものを前に出してきた。恐る恐るそれに右手をかざす……すると体の中の力が少しだけ流れ出ていくようにも感じる。そして突然それが光りだした。



何じゃこりゃ…。ハイテク…と言っていいのか分からないが、何だか凄いな。





「ありがとうございました、今のは冒険者カードに、あなたの魔力を流し込んで他の方が使用されるのを防ぐためのものですので、ご了承下さい。では、こちらがお客様のカードでございます。」





俺は受付嬢に手渡されたカードをまじまじと見つめると、だんだん実感が湧いてきたことで頬が緩むのを感じた。







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