暴発にご注意下さい!
前に書いてた小説の内容を忘れてしまったので新しく書いてみました!
受験をブランクがあったので書き方とかが変になってるw
今度こそ完結させるようにしたいのでよろしくお願いします( `・ω・´)ノ ヨロシクー
何でこうなったんだろう?
少年は目の前の光景を見てそう呟いた。
まだ中学生になったばかりの彼が目にしたのは元の形が判らなくなるほどグチャグチャになった肉塊とどす黒くなった血の海だった。
「父さん?母さん?嘘だよね?父さんたちは滅茶苦茶強い魔法使いなんだから死ぬわけないよね?」
少年は肉塊を抱き上げながらそう叫ぶ。しかし、返事が帰ってくることはない。
その代わりに触れている腕から少しずつ暖かさがなくなって行くのが伝わってきた。
「父さん!返事してよ!ねぇ!」
少年は既に自分の両親が死んでいることは理解していた。でも、そのことを信じたくなかったのだ。
そんな少年の思いとは反対に現実は事実だけを突きつけてきた。
この日、少年は両親を失った。そして同時に自分は魔法を一生使わないことを強く誓った。
錦城晃は魔法使いなのに魔法が使えない落ちこぼれである。
これはうちの学園での俺の評価だ。
魔法使いを育てるための学園のなかで魔法が使えないということは存在価値がないのと一緒だ。そのため、学園での俺は教師、生徒両方からバカにされている。
俺が魔法を使えなくなったのは四年前の事件のせいだ。
家で魔法を暴発させてしまった俺は自分の魔法で両親を殺してしまったのだ。
それ以来、魔法が一切使えなくなってしまった。
幸い、座学の方は成績が良いので進級させてもらっているがいくら知識があろうと実際に使うことが出来ないと意味がない。
何で今こんなことを考えているのかというと。今俺は同級生に追われているからだ。
何時ものように学園での授業が終わって真っ直ぐ寮に向かっている途中で偶然ナンパ現場を目撃してしまったのが悪かった。
学園の後輩だろうか。ナンパさせていた少女が俺に助けを求めてきたお陰で反感を買ってしまったのだ。しかも、後輩の少女は俺が絡まれているうちに逃げてしまった。
そのせいで同級生たちは余計に激昂してしまっている。
「嘘でしょ!?」
ふと後ろを向くと同級生たちの誰かが魔法を使ったようでサッカーボール大の火玉が飛んできていた。
俺は体を捻ってそれを避けようとしてみるが間に合わずまともに食らってしまった。
ドォンという爆発音と一緒に近くの壁に激突する。
激痛に耐えてまた走ろうと起き上がるとそこに他の同級生が放った石つぶてが次々と襲ってくる。
「ヤ、バい…!」
二度の攻撃をまともに食らってしまった俺は朦朧とする意識の中で焦った。
激昂している同級生たちに追い付かれてしまうからではない。
自分の中で急激に暴れ出している魔力を抑えられなくなったからだ。
四年前、自分の両親を殺してしまった時のことを思い出す。
バゴォン!
同時にさっきの爆発音とは比べ物にならないほど大きな音がした。
その音は何かものを潰すような音だった。しかし、俺はその音がなんだったのか確認する前に魔法の暴発させてしまったことによる魔力不足で意識を失ってしまった。
毎週月曜日更新を目指します!
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