妃、無理です!(2)
「申し訳ないことをしいてしまいましたわ。お許しください・・・」
今にも泣き出しそうなベアトリーチェ様にこちらが慌てる。
「いえ、受け入れたのはわたしですから!ベアトリーチェ様が謝ることなんて!」
「いえ!ニナ様のお気持ちをしかと確かめてからにすればよかったのです!乙女の純潔はそんな愛のない理由で散らしていいものではありませんわ!・・・あぁ、なぜシアン殿下のお言葉だけを信じてしまったのかしら」
ついにベアトリーチェ様は泣き出してしまった。
こうなると、とたん悪いことしたのはこちらのような気になってくる。
って、まてまて。よく考えたら悪いのはシアン殿下だよね?よくわかんない理由で人を盾にして面倒ごどから逃げて。
あと、雰囲気に呑まれて殿下ならいいかもとか血迷っちゃった私がいけないんだから。
小さくごめんなさいと言い続けてるベアトリーチェ様に力強く宣言する。
「どうぞ謝らないでください、ベアトリーチェ様!悪いのはシアン殿下なんですから!・・・あと思慮の足りない私と・・・」
なんとか落ち着いてくださったベアトリーチェ様は、涙をふきながらため息をついた。美女は何をしても絵になるなぁ。
「ニナ様はこれからどうなさりたいのですか?先ほど、妃にはならないとおっしゃってましたが・・・」
「はい。女官として再び、というのは難しそうですから別の奉公先をご紹介いただけると大変ありがたいのですけど・・・」
おそるおそる切り出す。
「それなら私お役に立てますわ!」




