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元魔王、働きたくない

「…..なぁユウ」

ソファにだらーんと溶けたリンカが、ミイラみたいに毛布に巻かれたまま言った。

片手にはポテチ、もう片手にはゲーム機。完全なるダメ人間ムーブである。

「その体勢でよく生きてられるな」

キッチンで洗い物をしていたユウが、半目でツッコむ。

するとリンカはゴロゴロしながら言う      「魔王はな、生きてるだけで世界に貢献してるのだ」

「してねぇよ。今の世界に魔王制度ないから」

リンカはむくっと起き上がった。

…..が、3秒でまた倒れた。

「無理。重力が私に厳しい」

「それは地球のせいじゃなくてお前の生活習慣のせいだ」

「じゃあユウが働けばいいのだ!」

「もう働いてるわ!」

ユウはエプロン姿でフライパンを持ったまま叫んだ

完全に主夫勇者である。

「私は元・魔・王!過去に世界を恐怖に陥れた存在なのだぞ!!」

「今はポテチで世界を汚している存在だろ」

床に散らかるポテチのカス。

リンカはそれを見て、そっと目を逸らした。

「……これは、テロの名残なのだ」

「ただの食べこぼしだ」

沈黙。

そしてリンカは、超真剣な顔で言った。

「なぁユウ?」

「なんだ?」

「今日のご飯、なに?」

「……カレー」

「神!!!!!!」

リンカはソファから跳ね起き、ガッツポーズを決めた。

さっきまで重力に負けてたやつとは思えない動きである。

「やっぱり勇者は最高なのだ!」

「現金すぎるだろ」

こうして今日も、

世界を救った勇者と世界を脅かしていた元魔王は、

平和すぎる同居生活を送っているのであった。

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