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王配候補辞めるなら、自分で契約書を取りにいけば?~ただし試練がついてくるけど~

作者: 黒須 夜雨子

何となく思いついて、勢いのままに書き殴りました。

誤字脱字はベストフレンドです。いつもご指摘ありがとうございます。

「私、ジャン゠リュック・マルサンはここに宣言する!

聖女ユイーネとの真実の愛を貫くため、新しき女王であるセリーヌ・ド・レイヴァンヌとの婚姻を辞退することを!」

高らかな声が大広間に響き渡った。

多くの貴族達が声のした方向を見つめ、今宵の宴に無粋な者が現れたと眉を顰める。

華やかな夜会が催された目的は、新たなる女王を祝福するためのもの。

その女王の名を使い、宴を台無しにしようとする愚か者がいようとは。


ジャン゠リュック・マルサン公爵令息。マルサン公爵の長男だ。

王家に一番血筋が近い公爵家の息子らしく、国の黄金と呼ばれる輝く金髪と、緑豊かと謳われる国の象徴であるエメラルドとは色が異なるが、蕩けるように甘ったるい揺らめきを見せるミントグリーンの瞳が広間の照明を受けてキラキラと光を反射していた。

総じて顔の良いだけの男。それがジャン゠リュック・マルサン公爵令息なのである。

彼は今、一人の可憐な少女を片腕に抱き、あろうことか反対の手で新たな女王を指差していた。

浮かべるのは勝ち誇った笑み。

どう見ても不敬罪である。


そんな彼が指し示す先にいる若き女王は、今宵の晴れ舞台に合わせた純白のドレスを身に纏う、どことなく中性的な顔立ちをした美女だ。

ドレスには王家の貴色である金糸がふんだんに使われた刺繍がなされ、袖口にも繊細な銀と金のレースがドレスを華やかなものにしている。

片方の肩に黄金の装飾で留められたマントは、厳粛と貞淑を纏うかのように夜の濃紺に染められていた。

若々しい顔にある瞳は、王家の者の証であるエメラルドと讃えられる色で、豊かな穂を垂らすかのような黄金の髪が肩から下へと緩いカーブを描いて落ちていく。

けれど、若き女王の顔は冷めた微笑みで飾られ、僅かに眇めた瞳にはサプライズによる驚きを少しも宿していない。

まるで最初からこうなるだろうと知っていたかのようだった。

実際、こまめに報告はされていたので、当然のようにこうなることを知っていたのだが。


「ジャン゠リュック・マルサン公爵令息の要望、聞き入れよう」

セリーヌの寛容な言葉に、真実の愛の二人が喜色を隠そうともせずに見つめ合う。

けれど、「ただし、」と言葉を続ける女王の言葉は投げやりだった。

もしかしたら最初からやる気がなかったかもしれないが。

「神の御名の下に署名した契約書は、王家が管理している小神殿の中だ。

辞退したいなら自分で取りに行くといい」

途端にジャンの顔が歪められ、

「嫌だ」

反射的に吐き出されたのは拒否の言葉だった。

「あそこに行くなんて冗談じゃない!王家の神殿だから、女王になったセリーヌが行くべき場所だろう。

大体幼馴染の仲なのだし、私と聖女への祝いとして動く気はないのか!」

無えよ。

きっと夜会に参加している誰もが心の中で突っ込んだだろう。

王配辞退の宣言をした時から、王家への礼節など忘れたかのようにセリーヌに対して適切とは思えない態度を取っている。

それによって周囲の視線と表情はますます蔑みに満ちていくのだが、本人は気づく様子もない。

図々しいまでの発言にセリーヌの瞳が僅かに細められたが、それでも表情は変えず、ただし声色だけは冷え切って言葉が返された。

「私はマルサン公爵令息が王配であろうとなかろうと、正直どうでもいい。

だから代わりに取りに行く必要も無ければ、お前のせいで起きている面倒事を引き受けるほど暇人でもない」

素っ気ない言葉の中にあるのは、どうでもいいといった雰囲気だけだった。

「小神殿に入るための試練は死にそうにはなるが、けっして死にはしないものだ。

大体お前が自業自得な目に遭ったのは、子供の頃に禁止されていたのを勝手に侵入したからだろう。

真実の愛とやらがあるのならば、死にそうになるのを受け入れて、潔く試練を受けてこい」

纏わりつく羽虫が邪魔であるかのように、手にしている扇で追い払う仕草をしてみせる。


それから視線を僅かにずらしてユイーネを見た。

「異界からの来訪者ユイーネよ、真実の愛を宣言したからには教会を出ることになる。

早々に身の立て方を考えるがよい。

お前と愛を誓った相手は、王配を辞退したら貴族でもない、ただの金無し道楽男でしかないからな」

とっくの昔に個人資産も使い果たしているぞと言ったら、ユイーネの口がぽかんと開いた。

あれは驚きからだろうか。随分と間抜けな顔だ。

教会で教養とマナーを学ばせた割には身に付いていないのがありありとわかる様だと、セリーヌは内心で溜息をつく。

「何、それ。だってジャンは公爵の家の長男じゃん!

女王の旦那さん候補を辞めたら、公爵家を継ぐのが普通でしょ!」

言葉の後半は魂の叫びだった。

彼女の言いたいこともわかる。セリーヌだって自分が一人娘ではなく兄や弟がいたならば、後を継ぐのは彼らだっただろう。

他の貴族の家でも普通は長男が後継者として指名されるのが当たり前だ。

だが例外だって存在する。

「その長男であるはずのジャンが王配に選ばれている時点で、おかしいことに気づくべきだったな」

ユイーネが傍らのジャンを見上げ、それから最初の勢いが急速に萎んで不安そうな顔でセリーヌへと視線を戻す。

「ジャン゠リュック・マルサン公爵令息は次期公爵としての器が無いことから、現公爵にどうにかならないかと泣きつかれ、致し方なく王配という形で生活保護を受けるしかない無能だ」

説明すればするほどユイーネの口が大きく開いていく。

このままいけばケーキが一切れ丸ごと放り込めるかもしれないなと、場に相応しくない呑気なことを考える。


「……じゃあ、いらない」

いつの間に口を閉じていたのか、一度引き結ばれた唇が開けば、ぽつりと落とした言葉が空気を伝って広がっていく。

「公爵になれないならマジで使えないし、ジャンなんていらない!」

突き飛ばされたジャンがたたらを踏んで、ユイーネから離れた。

信じられないといった顔で見ているジャンの顔が、セリーヌとユイーネを何度も見比べている。

追い詰められた状況の中、無い脳味噌を使ってくだらないことを考えているのだろう。

とりあえずユイーネの方に止めを刺しておくことにする。

「いらなくてもいいが、お前が教会に戻ることはないぞ」

「何で⁈別にジャンとは何もなかったし!」

そういう問題ではないのだという空気には気づいたのだろう。

ユイーネの表情にある不安の色が濃くなった。

今更だったが。

「清廉なる者達が神に仕えるべき場所で、俗世間の欲にまみれた思考によって男と一緒になることを選んだ者を、教会がいつまでも置いておくわけないだろう」

今更何を言おうとも元には戻らない。


呆然と立ち尽くしたユイーネの横で、手のひらをくるくると返す早さと面の皮が厚いのだけがジャンの取柄だ。

人はそれを欠点と言うけれども。

彼は優雅な足取りで、セリーヌの方へと一歩近寄った。

「セリーヌ!さっき言ったことは無かったことにしよう!

よく考えたら政略結婚が当たり前の中、王配としての生活も悪くないと思うんだ!」

見事な手の平の返しである。

周囲から密やかな声で囁かれるクズ男という言葉が聞こえていないのか、それとも聞く気すらないのか。

宣言時の勝ち誇った顔とは違う、媚びるような笑みを浮かべて段上にいるセリーヌを見上げた。

対するセリーヌの表情は一切変わることが無い。

「こうなることも予想済だったから、好きにすればいい」

返された言葉には大袈裟なまでの安堵の表情を浮かべ、また一歩とセリーヌへと歩を進める。

「安心して。ちゃんと王配になったら、セリーヌに子を授けてあげるから。

きっと私に似た美しい王子が生まれるだろう」

けれどジャンの言葉に対して、ほんの少しだけセリーヌの目が細められた。

そこに込められたのは呆れだ。

「何を言っている?

私は単にお前を引き取っただけに過ぎない」

また一歩と足を踏み出そうとしたジャンの足が不自然な体勢のままで止まる。

けれど意味がわからないといった顔をしているジャンを見返すセリーヌには、情といったものは見受けられなかった。

「そこらで種を蒔かれても叔父上が困るだろうと、数いる王配の一人に加えて、貴族らしい最低限の衣食住を保証する約束しかしておらん。

無能を量産する気は無いからな、お前とは閨を共にはせん」

セリーヌの言葉と共に、周りにいた貴族達が深く頷き合う。

「大体だ、お前などいてもいなくても構わない程に、私には優秀な王配候補達がいるのでな」

その言葉に呼ばれるようにして、セリーヌの後ろに垂れ下がる朱色の幕から麗しい男性が三人も姿を見せ、貴族達が一斉に感嘆に満ちた溜め息をついた。

「確かにお前が一番容姿に優れているだろう。

だが、顔だけだ。

総合評価でいえば最低条件をクリアできていないお荷物でしかないのに比べ、他の王配候補達は知識や武術、芸事といった卓越した才能を持ち合わせている傑物ばかりだ。

私は顔だけの男など必要としていない。

ましてや私が産むのは次代の王。無能を生み出して臣下と国民にいらぬ苦労をかけるつもりはないのだよ」

それと、と言葉を続けてセリーヌが微笑む。

「正式に王配となるには、神殿にある契約書の提出が必要だ。

他の王配候補達は自分で取りに行ったから、お前も近日中に自分で神殿から持ち出すのだぞ?」

膝から崩れ落ちるジャンを無視して、一斉に拍手が湧く。

この瞬間、全ての貴族が若き女王に忠誠を捧げることを誓ったのだった。


「ちょっと!」

夜会が元の空気を取り戻そうとする中、ユイーネの声が大広間に再び響く。

肩を怒らせ、息も荒くセリーヌを睨みつける姿は喧嘩を始めようとする牡牛のようだ。

「人が呆然としている間に話が勝手に進んでいるけど、人を無理矢理召喚して聖女にしたくせに、言っていることが勝手すぎるでしょ!

私には家族もいて、普通の女子高生をしていただけの、ただの高森結音っていう女の子だったのに!」

悲痛な声で叫ぶユイーネの言葉に、下位貴族達が少しだけ同情を顔に浮かべたが、事情を知っている者達の表情は変わらぬまま。

いい加減面倒になってきたようで、セリーヌの顔から表情が落ちる。

聖女を名乗る小娘が悲劇の主人公ぶっているが、そもそもの前提が違うのだ。

はっきり言ってやった方がいい。

カツ、とセリーヌが持つ杖が床を打ち鳴らした。

「来訪者ユイーネ、この国はお前を召喚していない」

一気にざわめきが大広間に波を作っていく。

「いい加減言っておかねばと思っていたのだが、まさかここで宣言することになるとは……。

改めて言うが、我が国は聖女を召喚などしておらん。

世界に魔王が現れることもなく、何年も戦争がなく、周辺の同盟国との関係も良好だ。

ゆえに聖女を召喚する必要もなく、それなのに勝手に現れたのはお前だ」


本当に原因が全くわからないのだ。

手の空いている時間に調べてみたものの、古い文献にも類似した前例は見当たらなかった。

結局、過去の聖女の血縁者であることから間違えて召喚魔法陣が暴走したか、事故案件だろうという意見もあったが、どれもこれも推測の域でしかない。

「神の神託もなく、召喚すらしていないのに現れたから、当初は望まぬ来訪者として粛々と姿を消してもらう予定だったが」

暗に殺す予定だったというセリーヌの発言に、ユイーネは身震いをした。

「小娘一人くらい暫くは養ってもいいかということで、教会預かりしたのをお前が勝手に聖女だと誤解したのだ」

つまり。

「ユイーネ、お前は別に聖女ではない。

前国王陛下の亡くなったタイミングであったことから、お前の処置を後回しにして教会に預けただけに過ぎない。

それなのに周囲の神官が止めるのも聞かず、聖女だという偽りを周囲に振り撒いていたようだが」

思わず後ろを振り返れば、ここのところ目の下の隈が酷い神官達がユイーネを睨みつけていた。


場を収めるためにか、カツともう一度杖が音を立てる。

「まあいい。お前がここで生きていけないのなんて知っている。

元の世界に返還する術がわかったので、後日にでも返してやろう」

「さっさと帰してよね。こっちは迷惑なだけなんだから」

不貞腐れた声で自分だけが被害者だと主張するユイーネに対し、思いがけない声が場に割り込んできた。

「今までしてきたことを考えれば、一方的に被害者だとは思えないが」

呆れた声と共にセリーヌの背後から現れたのは40代前半だろうか、黒髪を前髪ごと後ろに流し、少し線の細い体にゆったりとした紺の礼装を纏う男だ。

少し彫りの深い顔に落ち着いた雰囲気が、得も知れない色気を漂わせている。

「え、誰そのイケ渋オジ。

マジで恰好いいんですけど?」

ユイーネの頬が紅潮し、欲望マシマシの顔で上目遣いをしたかと思えば瞬きを繰り返す。

対するイケ渋オジは顰め面だ。


「マサヒト殿は確かユイーネに勉学を教えていたとか」

セリーヌの言葉にイケ渋オジは頷いて返す。

「ああ、ユイーネこと高森結音は成績と素行が大分悪くてな。

パパ活、ここでいうところの行為のない恋人役を掛け持ちでしていたことで、追試の途中に自宅謹慎の知らせがきて、帰らせようとしていたところでここに来た」

「え、なに、追試って、それ」

と言ったユイーネこと結音の目が大きく見開かれた。

「もしかしてあんた、数学のモサ眼鏡⁈」

結音が知っているマサヒトという人物は、ボサボサの髪と分厚い眼鏡をかけた数学教師で、モサ眼鏡と生徒達から馬鹿にされていた数学教師だったはずなのだ。

それが眼鏡を外して手入れをすれば変わるなんて。

「お前が異世界チートしてんじゃねえよ!このおっさんが!」

思わず結音が怒鳴るくらいに、モサ眼鏡は劇的な変化を遂げ過ぎていた。もはや別人だ。

「こんな世界にこれ以上居てやるもんか!

さっさと帰しなさいよ、この集団誘拐犯!」


周囲から向けられる剣呑な空気や、じりじりと近づく神官達すら眼中にない結音に、イケ渋オジになった元モサ眼鏡が呆れた顔を隠さずに問いかけてきた。

「お前、帰せって言ってるけどさあ、本当に帰りたいのか?」

元モサ眼鏡の言葉に首を傾げる。

この世界は何一つ結音にいいことなんてなかった。

だったら元の世界に帰って、スマホ片手に部屋でゴロゴロしている方がマシだ。

そういった考えが透けて見える結音の顔に、元モサ眼鏡が苦笑した。

「高森、お前は高校デビューで羽目を外し過ぎなんだよ。

うちの学校で自宅謹慎の処罰待ちにされたら、八割の確率で退学になるぞ。

残りの二割であるようにマジで祈っておけよ」

その言葉に、ようやく状況を思い出した結音の顔色が今まで以上に悪くなる。

「お前の偏差値で入れる学校は多くないよな。

うちが駄目なら大分遠くなるが付属の短大に入るぐらいしかない寿女子か、まあ暴力沙汰になっても停学で済ませてくれる末商あたりだろう。

精々頑張るこった」

帰りたいけど、帰りたくない。

相反する感情と現実に悲鳴を上げそうになった結音の口を神官達が押さえ、そのまま引き摺っていく。

同じように騎士達によって連れ出されていくジャンの姿もある。

暫くしてバタンと扉が閉められると、ようやく夜会はお祝いムードに戻ったのであった。



2025/5/3 王配の設定というご要望を感想で頂きましたで、一切使われなかった設定を記載します。

多分これからも使われることはないでしょう。


<登場人物>

◆セリーヌ・ド・レイヴァンヌ

新しい女王。揺らがない覇気を漂わせた女性。

ジャンとは幼馴染だが、使えない長男を活用できないかと叔父に頼み込まれ、お飾りの王配として引き取る予定だった。

◆ジャン=リュック・マルサン

公爵令息。聖女との真実の愛に目覚めたヘタレ。特技は手の平返し。

一度王家の神殿に忍び込んで生死を彷徨った経験から、神殿はトラウマとなっている。

高森たかもり 結音ゆいね

元JKの自称聖女。愛称はユイーネ。

この世界で聖女だなんて清貧な職業に従事せず、贅沢して暮らしたいとジャンに目を付けたのが失敗だった。

ジャンの顔は気に入っていたが、将来性の無さと手の平返しから一気に恋が冷めた。

現世に帰ってからはパパ活三昧がバレて退学になり、怒った両親によって携帯を取り上げられて、勉強三昧の日々を過ごしている。

次の年に他の高校を受けて再入学する予定。

◆ヴォルフガング・ハルシュタイン

同盟国からきた第八皇子。騎士タイプで寡黙。顔がいい。

現在は王女の為の近衛長をしている。

◆ラシード・アル=ファーヒド

褐色の貴公子。砂漠の民の吟遊詩人。顔がいい。

王女を称える詩を謳い、今では芝居の脚本をこなし、さらには若き音楽家を見出してはパトロンとなり、文化の発展に貢献している。

◆レミ・ド・ヴァルモン

宰相の息子。王配としての本命。頭と顔がいい。

執務関係を完全サポートするスパダリ。

佐伯さえき 匡仁まさひと

高森 結音が通う高校の数学教師。数学者で食っていけなかった過去あり。イケ渋オジで顔がいい。

追試をしていたら異世界転生に巻き込まれた。チートスキルによって視力が補正されて眼鏡いらずに。

困っていたところを女王に拾われ、国の学術的教養を高める為にと研究所の所長の地位を与えられた。

二人目の子作りから参加する契約を結んでいる。

現実世界では眼鏡ボサ髪の冴えないオッサンだった。あだ名は「モサ眼鏡」。

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