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引っ越し

休日の日。

瑠美子と沙希が哲磨のマンションに引っ越してきた。

裕馬は二人が来る前に、部屋を徹底的に掃除した。

これから女性二人が入ってくる……

いっしょに暮らすのだ……

不潔なところなんて見せられない。

今まではオヤジと二人きりの生活だったから、気にしないところもあったが、二人の女性を意識すると衛生観念に目覚めた。

「瑠美子さん、このキャリーバッグを運べばいいですか?」

「ああ、それもお願い! 服が詰まっているのよー! 重いでしょう?」

「いえ、この程度! フン!」

裕馬は力をこめてキャリーバッグを運んだ。

荷物はたくさん詰めてあった。

哲磨の車で瑠美子と沙希の荷物は運送した。

裕馬は積極的に荷物を運んだ。

「裕馬君、そろそろ休憩にしない? 動いてばかりだと疲れちゃうわよ?」

沙希が休憩を勧める。

「ああ、そうさせてもらおう」

「裕馬くーん! これを飲んで!」

「瑠美子さん、ありがとうございます。いただきます」

瑠美子が渡したのは缶コーヒーだ。

味は微糖だった。

「いやー、それにしても二人が同じ屋根の下で暮らすことになるとはね。俺は実母とはあまり生活した記憶がないので二人といっしょだと多少、緊張しますね。もちろん、いい意味ですが……」

「裕馬君はお母さんとはあまりいい思い出はないの?」

「ええ、俺が物心つくころにはいませんでしたからね。ですから女性とどう共同生活していけばいいのかわかりません。何か失礼なことがあったら言ってください。俺のほうでもできる限り改めるつもりなんで」

「ねえ、裕馬君?」

「どうした、沙希?」

「なんだか私たち家族になったような気がしない? ていうかもう家族なんだけど……裕馬君って今つき合っている人っているの?」

沙希が尋ねてくる。

「俺? 俺は特定の女性と付き合ったことはない」

「へえ……そうなんだ」

「一方通行じゃ不公平だろ? 沙希は誰かと付き合っているのか?」

「私? そうね……今付き合っている人はいないわ。ただ……」

「ただ?」

「初恋の人はいるけどね」

「そうか……」

裕馬は沙希の初恋の人が気になった。

沙希は整った顔をした美少女だ。

裕馬の記憶では沙希に告白して振られた人は多い。

いずれも初恋の人がいると言われたらしい。

裕馬はどんな人かわからないがあまり、いい思いはしなかった。

美少女との生活である。

裕馬だって男の子である。

そういう恋愛関係になるんじゃないかと期待してしまう。

「じゃあ、そろそろ作業を再開しましょうか。続けて裕馬君は段ボールを運んでくれる? 私と沙希は軽いものやこまごまとしたものを運ぶから」

「わかりました!」

裕馬は女性にきつい仕事をさせようとは思わなかったので、積極的に働いた。

3月でまだ少し寒いのに裕馬は汗でびしょびしょになった。

その後、裕馬はシャワーを浴びた。


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