険しい道と浅ましい道と未知の出会い
オクラとキムチに現実に引き戻された俺は、一旦落ち着いて状況の整理に入った。
(部屋の整理も出来てないのに)
まず、周りの野菜やら何やらが話しかけてくる現象は一旦置いておこう。
多分俺が気付かなかっただけで前から話しかけてたのかもしれないし。
そう考えると、7:3くらいで俺が悪いしね。
「なぁ、長芋。まずは聞かせて欲しい。お前たちの目的が何か教えられないのは理解したが、そもそも世界を巻き込むのはどうなんだよ?何か怨念じみたもんが無いとそこまで大きな規模で動かないだろ?」
「何言うてるん。世界なんか巻き込んでへんよ。最小限のダメージで抑えてんねんから現状巻き込まれてんのはお前さんだけや」
そうか。良かった。
ってなるかい。
なんでやねん。なんで俺だけが巻き込まれてんねん。
こういうのは世界が巻き込まれていく流れを止めるために主人公の俺(仮)が奮闘する話しでまとまるところやん。
こんなん俺が我慢したら全部済んでまうとか、やられ損もええところやぞ。
「巻き込まれてるのが俺だけなのはわかった。じゃあ、ここから先俺は何をすれば良い?」
長芋は長芋沈黙の後、何も答えずに姿を消した。
野菜がそっと姿を消す時。それは出会いと別れを同時に受け入れる時が来た。そんな春の暖かい風に包まれて次会う日を待ち焦がれるのである。
-完-
いや、終われるかいな。
何も考えてなかったから答えに困って姿晦ましたのを、良い感じに締めるなよ。
しかも閉まってないねん。
3つの神や謎の委員会について、もっと理解を深めないと...
きっとこの先、大変なことになる(俺が)
長芋が消えて手持ち無沙汰になった俺は、良い加減夜ご飯の支度を始めた。
そうでないと一生ご飯にありつけないと思ったからだ。
そもそも会社帰りからスーパーに寄って家に着くまでの超ショートな道のりで何故ここまで浅いストーリーに巻き込まれるんだ。
本当、今日はツイてない。




