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病気が教えてくれた恋人の大切さ〜

作者: 愛結美

ねぇ…和。

ここにいない私を今でも

「好き」ですか?

私を覚えてくれてますか?

私は和が大好きだよ。

迷惑かもしれないけど…ずっと好きでいてもいいですか?

和に届ける言葉

Eternity Love〜永遠の愛。。。 




産まれて初めて告白をされた。 

返事はもちろんOK…だって大好きな人からの告白…和は超かっこよくって優しい人で勉強できる人だったから私になんか眼中になかったとおもった。 

あれ?? 

何でだろう?? 

涙が出てきた。。。 

嬉し涙だろうか。。。 

ありがとう和

「私も好き…大好きだよ」

愛のキューピッドが私のところに舞い降りてきてくれたのだろうか?? 

ありがとう 

神様…ありがとう…和を和を死ぬまで愛します。 

和から告白をされ、毎日幸せな私がいた。

ずっとずーっとこんな日が続けばいいのに。 

でもねぇ。。。

最近体調が悪いから病院行ったら

「白血病」

だって。。。

和…どうすればいい?

生きられる時間が少ないんだって…今から入院しても助かる確率が低いって


和ならこうやって言うかなぁ…

「その低い確率にかけてみようよ」って


だから、頑張るけど…聞いてもいいですか?


なんで病気は私を選んだの? 

助かる確率が低いの? 

私は幸せになっちゃいけないの? 


生きる…生きている時間をもう少し私にください。




しばらくは普通の生活をしていた。 

和とのデート…手を繋いだしかも…恋人繋ぎで! 

その日初めて和と熱くて深いキスをした。 

キスをした後は照れくさかった。 


明日から入院かぁ… 




私の入院生活は始まった。和からメールがくる。。。

「今日暇?」って 

そのとき私は… 

あっ…和に言ってなかった。。。 

心の隅に隠したいって気持ちがある。。。 


でも…正直に言うよ…あとで和が泣かないように…私が後悔しないように… 


私は和に電話した。 

…ガチャッ 

「もしもし?あゆみ?」

「あっ…うん。」 

「あっ今日どうする…ってか暇??」

「あっあのね…」

「どうした?」

和が心配そうにたずねた。 

「えっあ…」

私はこの事を言うのにためらった。 

「どうした?大丈夫?」

和のために…そうやって思ったら自然に口がねぇ 

「白血病」って言ったの…和は

「へぇ??」そりゃそうだよ。 

白血病って言われても?マークしかでないよ。。

ちゃんと説明しなきゃ。


「和。。。私ねぇ…白血病なんだって…それでねぇ」私がここまで言ったら涙が溢れた。 

「今、何処にいる??」

和がいきなり聞いてきた。

「和の家の近くの大きい病院だよ。」

と私が説明したら和は

「うん。今から行くから直接説明して。」

と言って一方的に電話を切った。 

5分もしない間に和が来た。 

和が目から涙を流して私を強い力で抱きしめた。 


その力からは…白血病なんかに負けるな!絶対勝手やろう!って言う気持ちが伝わってきた。 


はじめに口を開いたのは私だった。 

「和…和がもしこの病気にかかって、選択肢が2つあってそしたら和はどうする??1、やりたい事をおもいっきりやって少ない時間で死ぬ。2、助かる確率が低いけど辛い治療をする。」私は…和が言う事はわかっていた…だけど聞いた。

「2……辛い時は俺はなんの役にたたないかもしれない…だけど…俺いつもあゆみのそばにいたい。だから…」

「わかった。ありがとう。今日から治療頑張るよ!」

泣きながら私達は抱き合った。 


病室に着き点滴やらなんか薬やらをたくさん飲まされた。。。 


しばらくして…吐き気が私を襲った。 

和わ背中を優しくなでてくれた。 

ありがとう和。 



「はぁ…ゲホッゲホッ」

もうこんな辛い毎日が…ずっと続いた…

「逃げたい」こんな言葉が頭を過った。…和には悪いけど…早く楽になりたい。 

弱音を吐きたくなるよ…だけどねぇ…そうすると和が心配するから…。 


病状は悪化している。 

最近は酸素マスクがないと生活ができない。 

薬の副作用で髪が抜け落ちて顔もげっそりしていた。人が変わったみたいにね。髪がない私に和がくれた帽子。 

白くてふわふわしている可愛い私好みの帽子 


「ありがとう。」

擦れた声で言うと和は…照れていた。 


和に聞きたい事があった。

「私が死んだらどうする?」って 

和は何て答えるだろう?


「ねぇ…和ゥ…」

「なぁに?」

「和は…わた…しがァ…し…死んだら…どうする?」和の表情が変わった…笑顔が消えた。 

「何言ってんだよ!お前は死なねぇ絶対生きるんだよ!病気治してそれで俺たちが結婚して子供つくって温かい幸せいっぱいの家庭をつくるんだから…死ぬなんて言うなよ…。」

和の目には涙があった。

「それ…和の…ゆ…め?」和は服で涙を拭って答えてくれた。 

「当たり前だよ!」

思わず笑顔になった。 

しかも今のってプロポーズだし。 

はぁ…苦しい…。 

機械から音が鳴る…和…和…まだ死にたくないよ…和助けて…せめて笑って?

和は急いでナースコールを鳴らした。 

和の目に涙。 

ずっと

「頑張れ…頑張れ…まだ死ぬな!」必死で叫び続けてくれた。 

「か…ず…わらっ…て…」

和は笑ってくれた。 

目には涙があるけど…ありがとう。 

最後に和の笑った顔が見れてよかった。 

私も笑って返すと海の向こうから誰かが迎えにきた。私は浜辺で和が叫び続けているのに海へ行った。 


気が付くと声を出して泣いている和がいた。 

なんで泣いてるの?? 

私はここにいるよ…あれ??私がいる…青白い顔をして…息をしていない私がいる。 

あれ?? 

私…死んだの?? 

嫌だよ…和と…和と…和ともっと居たかった。 

和のぬくもりがもっと欲しかった…和とキスしたかった…和と一つになりたかった。 

可愛い女の子が私を連れ空へ行く…離して和のところに行かせて…また和のところへ生きてもどりたい…和と二人でアスファルトを歩きたい。 


なんでだよ…神様…最悪だよ…意地悪だよ! 

時間をもっと欲しかった。和と話せる時間が欲しかった。 

和…和…和…和…和…和…?!

何してるの?? 

和を見ると屋上にいてそっから飛び降りようとしていた。 

和止めて!

和わニコッと笑って 

「あゆみ…俺…俺…どうすればいい?あゆみがいないと俺…ダメになりそう…俺お前のところに行きたいよ…だけど…あゆみなら…私の分まで精一杯生きて…って言うよな?」

そう言うと和は飛び降りを止めた。 

そしたら…天に向かって大きな声で言った。 

「あゆみの分まで精一杯生きてやるぞォ!」

って 

「私も和をずっと見守ってるよ…この気持ち忘れない。大好き」







和は今私と同じ場所に居るねぇ…私が居なくなった後誰とも付き合ってなくって結婚もしなかったねぇ…天国で私と結婚してくれた。 

ありがとう…和…ありがとう。 


二人の気持ちは絶対にあの日から変わらなかった。





本当に短くってごめんなさい。また小説を書こうかなぁと思ってるので次は頑張ります!

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― 新着の感想 ―
[一言] すごいよかった!!よみやすくてすごかったです^^
2009/08/07 02:26 退会済み
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