その1
初めての投稿です。
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少し暗い部屋で、私は余り着慣れないリクルートスーツに身を包み、鏡の前に立つ。鏡を見ると頭だけ見切れている。いつものことだけど、やっぱり気になってしまう。
「はぁ…」
そう思いながら軽くため息を吐く私の名前は東雲 優紀。
よく男の子っぽい名前と言われるけど私は女だ。周りの女の子よりは身長が高いけどそんなことは今に限ったことではないので置いておくことにしよう。
そんなことを考えながらすべての準備を整えた私はビジネスバックの中身を確認し、自分の部屋から出た。今日は面接の日だ。当たって砕けろでいくしかない。
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面接する会社は地味に家から離れている。最寄りの駅からも地味に。
徒歩で行くには遠いし、自転車で行くとなるとなんか恥ずかしい。だからといって電車で行くのも結局歩く。そんなめんどくさがりな私の移動する手段はというと。
「今日もよろしくね、ニンニン」
そういいながらハンドルを回すと返事をするかのように唸る私の愛車、ニンニンこと大型バイクである。
ブゥウンと音を立てて道路を走る。ガラス越しの景色と違って風を身体全体で受けながら見える景色は最高だ。このまま勢いよくスピードを...出すわけないでしょう。この道は40km/hの速度制限の標識が立っているのでそれを守ります。流石に免停喰らいたくないし。
バイクを走らせて数分、制服を着た女の子2人が一緒に登校しているのを見えた。
その制服は私の家の近くにある私立桜華女学園高等学校のものだった。
その学校はお偉いさん方の娘さんなどが通ういわゆるお嬢様学校ってところだ。文武両道をモットーに女性に必要な作法などを学ぶことができる学校なんだってさ。
その女の子達は私のことを気にせずお話に夢中だった。私も違う高校に通ってたとはいえあんなだったんだ、と懐かしく思うよ。
そんなことを考えながらバイクを走らせた。
今思ったんだけどバイクで面接行く私ってバカすぎん?常識的に考えて電車&徒歩でしょ
う普通。
と今更後悔していると...
プーーーーーー!!!
と大きなクラクションを鳴らされた。
何事⁉︎と思い、減速すると黒いハイエースバンが追い越してどんどんスピードを上げて行ってしまった。
(なんか怪しい...)
そう思った私はそのバンを追いかけることにした。その行動があんな事になるなんて思いもしなかった。
読んでくれてありがとうございます!




