第5話 精肉店
俺は、ファットラビットの遺体を川に付けて、血抜きを急いだ。
その間に、俺はロアウルフやカチコチタートルを撃破した。ロアウルフの牙を利用してアクセサリーを作る。
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・狼の牙ネックレス
・使用魔術紋様――刻印精度・高度
【力の紋章】…筋力激増
・ロアウルフの牙でできたネックレス
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このネックレスが無いと、倒した3体をもって歩くのは困難である。門番がまた嫌そうな顔をしていたが、俺が3体の遺体を回収しているのを見て、驚愕の顔を浮かべた。
まずもって、その3体を一人の人間が持っていること自体不可思議である。1体でさえ荷馬車にのせるのに、引きずって歩いてきたのだから。
俺は、その反応を無視して、近場の解体屋のいる精肉店に赴いた。
精肉店の主人は、一瞬眉間にしわを寄せたが、無言で中に入るように促した。この精肉店には娘がいて、それが解体を担当している。
ゴスロリ姿の黒髪少女が裏にいた。瞼が半分まで降りていて、大物をカットするようの包丁を握っていた。プロポーションは、胸が控えめであるが、手足が長く細身好きにはたまらない。顔も整っている。
「そこにおいて」
口数は少ないようだ。
その後、あの部屋で何が起こったかは分からないが、俺は店主から数万CPを受け取った。初級武官が得られる一ヶ月の給与くらいはもらえた。
俺は、門から近いここを魔物狩りの拠点にすることにした。俺は店主から、ファットラビット(俺が狩ったものとは別の)の肉を購入して、持ち帰った。
◆平屋◆
俺の家は、平屋になっている。この周辺では珍しくは無い。やけに庭は広い。これは13歳の時に国から支給されたものだった。既に家族はいなく、リゼの家で飯を食べていた。子供の頃の記憶はあまりなく、物心がついたときから、今の生活を送っていた。