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第3話 鑑定士

ランタンの火が消えかけた頃に目を覚ました。俺は、急いで上の階に戻り、疲弊した体を休める為に、ベットに潜り込んだ。そのまま、夢の世界に浸ってしまう。


――あくる日――


 俺は、寝ぼけ眼のまま。久しぶりに外にでた。久しぶりの外は、日差しが強く、とても長時間いるにはしんどいものである。


 俺は、何も考えずに、フラフラしていると、とある骨董品店にたどり着いた。そこには、さまざまな魔導具が置かれていた。魔導具は、人の魔素(マナ)を利用して、さまざまな奇跡を起こす。


 特に流通しているのが、調理具の魔導具になる。発熱や焦げ付き防止などの料理の補助を担う。高級なメーカーのモノになると、数百万CPはする。CPとは、クレジットポイントといい、その取引により物品を購入できるものである。価値の神クレジアが管理するポイントで、人は生まれながらにして、手の甲などにクレジアの紋章を持つ。


 俺は、クレジアの紋章が手の付け根近くに現れている。これは手の破損等が起こり、紋章が消滅した場合は、体の表面にまた出現する。


 話を戻すが、数百万CPで購入した調理魔導具は、カチコチガニの甲羅をバターの様に切る包丁などがある。逆に、スライム系の料理を作るときに、柔らかいものを分離させるものもあり、用途により様々な効力を発揮する。


 戦闘用の魔導具は、かなり高価なものがおおい。


 その店の軒先に立てかけられている剣を手に取ってみた。店主の疑いの視線を感じてはいるが、べつに盗むわけでは無い。


――解析スタート


 頭が急にクリアになった。手に取ったこの武器が何か、解読が進む。

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・ロングソード――紅蓮属性

・使用魔術紋様――刻印精度・粗悪

 【剣の紋章】…耐久性、切れ味増加

 【修復の紋章】…自動修復(オートリペア)

 【紅蓮の紋章】…紅蓮属性添付

・並の刀工が作った長剣。

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 紅蓮属性とは、魔術精度や確率によって相手に『やけど』の症状を負わせる。『やけど』は徐々に生命力を奪っていくものである。


 「鑑定の能力でも身についたか?」


 俺は不思議そうな顔をしながら、店の中に入った。店主は明らかに嫌そうな目で俺をみてきた。俺はその視線を無視して、ショーケースに入っていない幾つかのアクセサリーを手に取ってみる。


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・生命の指輪

・使用魔術紋様――刻印精度・粗悪

 【(ひじり)の紋章】…聖属性添付

 【不死鳥の紋章】…瀕死時、自動回復(オートヒール)

・並の工芸士により作られた指輪。

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・力の指輪

・使用魔術紋様―刻印精度・粗悪

 【力の紋章】…筋力向上

・並の工芸士により作られた指輪。

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 それぞれには、製作者の力量が表示されている。俺は、店中の手に取れる商品を見て回り、数時間してから何も買わずに出た事から、店主から出入り禁止の宣告を受けた。

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