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戦国時代の再来  作者: 羽賀唯人
中国地方の依り代たち
4/6

第弐話 奥州一の智将 『片倉景綱』

今日は。

この話を投稿させてもらいます。

利一君が倒れた時、私は無意識に走り出していた。

みんなの止める声も聞かずに、だ。


その時、私に『憑依』している武将が話しかけてきた。

『千佳殿、向かわないほうがよろしいですぞ。』

(ううん、私は向かうわ!彼は私の恩人ですもの!)

『・・・千佳殿はお人好しですな。』

(そう言ってくれて結構!)


保健室に着いた時、すでに利一君はベッドの上でぐっすり眠っていた。

この状況・・・なんかデジャヴ。

・・・そういえば、私は利一君に助けられたことがあったな。

その時に憑依現象が私の身に起きたっけ・・・。


4年前 某小学校


「ねー、千佳ちゃん、そのシュシュかわいいからちょうだいよ〜」

私は小学生の頃、いじめられていた。

円満解決した時に知ったのだが、私の容姿に嫉妬したらしい。

確かに、今の友達は私のことを「容姿端麗・文武両道・性格完璧の完全無欠人間(パーフェクト)」と呼んでいる。

でも、反応するだけ無駄だったから無視をしていた。

「ちょっと、千佳ちゃん〜、聞いてる〜?」

だけどこの日は、違った。

それは私がイライラしてしまっていたからだ。

いつもなら完全に無視できたものをイライラしていたせいで・・・

「うっさい!黙ってて!!」

大きな声で反発してしまった。

その時、私は冷静ではなかった。

だから、忘れていた。

「あれ?そんなに怒っていいの?」

私をからかう相手の後ろには、大企業の親バカ社長(・・・・・・・・・・)がいることに。

「お父様に言いつけてあなたを退学にしてやろうかな?今までは黙っていてあげたのに、ねぇ?」

「くっ・・・!」

「お父様に言いつけて欲しくなければ・・・」

(あれ?なんか、頭に入ってこない・・・。いけない、話を聞かなくちゃ、居場所がなくなってしまう・・・)

「・・・っていうことをやってもらいましょうか?」

「やだ、ひどーい」

取り巻きたちが騒いでいる。

「早くやって?やれば物だけで済むのよ?それだけで済むのに、そんなに謝りたくないの?」

「・・・」

できない。できるはずがないのだ。

聞こえてなかったから。

「早くー。」

『目・・・めよ・・・』

「聞いてるn・・・!?」

ドサァ・・・

私は、いきなり来た何かによって気絶してしまった。

その時は仕方無く見逃してもらったけれども、私は正直、辛かった。

確実に後で色々言われると思ったからだ。

そして、そう思った時、利一君と《憑依》して来た武将・・・『片倉景綱』が現れたんだった。

武将辞典 弐


片倉景綱:奥州一の智将。

     徳川家康に5万石で召し抱えられそうになるも、

     伊達家の忠義を理由にそれを拒否した。

     片倉小十郎景綱。

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