あの日
ども、
今回こそは終わらせる。
蛇足して泣きを見るのがオチっぽい(フラグ)
満月が大きく煌々と照らす夜
蝋燭がポツリと一つついた寝室のベッド
黒髪の少年が布団に包まれ眠そうな目を擦りながら
隣で座っている人に言う
「お父様。…お母様のお話をして?」
座っている少年によく似た父親がくしゃりと笑って
「いいとも。でも聞いたら眠りなさい。」
少年がこくりと頷くと父親はポツリポツリと話し出す。
少年にとって一番好きな時間であり、唯一父と二人で過ごす時間であった。
お前のお母さんは、お前を生んで死んでしまった…
でも、お父さんは悲しくない。お前が居るからね。
お母さんは、初めて会ったときに恋に落ちた人だ。
随分冷静で強い人だったよ…。何度も何度も付き合ってほしいと告白したものだ。
お母さんは自然に愛されてた。魔力も学校一多かった。
あまりにも多かったものだから、周りの人から避けられてた。それでも、彼女は、
「仕方ないわ。私があっち側ならそうするもの。」
って強がって…ちょっと寂しそうだったな。
お前は、どんな人でも愛せる人になりなさい。
何が悪か善か見極める目を持ちなさい。
お母さんはお前の側に居てくれている。
もちろん私も喜んで力になろう。支えてやろう。
今は、元気で毎日を過ごしなさい。
それじゃあ、お休み。
また、明日。
楽しんでもらいたい
頑張るぞー