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「さ、久しぶりに飯でも作ってもらおっかなぁー♪」
ユーちゃんは、いたずらっ子のように
楽しそうな目であたしを見て言った。
「見てるだけなのはもうやだかんな。」
あたしは、ユーちゃんについて駐車場に。
さすがに車も立派。
「一応、お坊ちゃまだかんな。」
ユーちゃんは笑いながら言った。
「何か食べたいものある?」
あたしがユーちゃんに聞くと
「猫に食べられちまったエビフライ!」
って、即答。
買い物に行って車に乗ってたら
「ちょっと寄り道すんぞ。」
ユーちゃんは、雑貨屋さんへ。
生活に必要なものを買い物してるみたいなので
あたしはちょっと離れて
お店の中を見ていた。
大きな荷物を抱えて、
「じゃ、行こうか。」
と、あたしを呼びに来た。
「はい、専務。」
あたしがおどけて言うと
「バカ・・・」
って、ふっと微笑んだ。
てっきりあたしの部屋に・・・
と思ってたら
どんどん知らないところに・・・。
ついたところは立派なマンション。
オートロックを解除して
豪華なマンションに入る。
「すごい・・ここに住んでんの?」
「まあな。」
ポケットから鍵を出してドアを開けると
びっくり。
あたしの部屋が3つくらい入るよ・・・
「ほら、入って。」
って、ユーちゃんはさっき買った荷物から
スリッパを出してあたしの前に置いた。
かわいいお花がついたスリッパ。
あたしの好きな淡いピンク。
「台所はこっちな。」
そう言って案内しながら上着を脱いだ。
ネクタイをゆるめながらソファーに座る。
「初めてのことで疲れたろ?
ちょっと休んでからでいいから・・・」
って、にっこり笑って手招き。
あたしは照れながら
ユーちゃんの隣に座った。
「そうそう・・・ちょっとその荷物開けてみて。」
さっき雑貨屋さんで買った包みを指さして
ユーちゃんは言った。
あたしが開けてみると・・・
「わ・・・かわいい。」
パステルカラーのタオルに
エプロン、パジャマ、靴下、下着まである。
歯磨きセットや、コップも。
「見繕っといてって頼んだんだけど
気に入った?」
気に入ったけど・・・
もしかして・・・・
ユーちゃんと目があった。
「これで帰んなくていいだろ?」




