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こんな想いが満たされることなんて
あるんだろうか・・・
ユーちゃんの目をじっと見た。
このきれいな瞳をいつか
見られなくなんて考えたくもない。
「目、閉じてみな。」
言われたとおり目を閉じた。
唇に柔らかい感触。
力がスーッと抜けていく。
そのままベッドに寝かされた。
一瞬からだが硬くなる。
ユーちゃんの手が優しくあたしを包む。
触れられたらまるで羽にくるまれてるみたい。
柔らかくてあったかくて優しくて
体がふわーーっと空に浮かんだみたい・・・
真っ白い空間で
何にも考えられなくて
ただユーちゃんの優しさだけを感じていた。
そのうち
あたしの体がとろけていって
ユーちゃんの体と混じったような気がした。
ユーちゃんの言ってた
心がつながるってこんな感じなの・・・?
やがてふーーっとまた
元の自分が戻ってきた。
ユーちゃんのあったかさを感じながら
言いようのない安心感に包まれている。
出来ればずっとこのままでいたい・・・
ぼんやりとした意識の中で
ユーちゃんの声が聞こえた。
「幸せになるんだぞ・・・」
「今より幸せになんてなれないよ・・・」
「・・・・・・・」
突然ユーちゃんはぎゅっと抱きしめてきた。
「俺、ずっと見てっから・・・。
もう、一人で泣くんじゃねーぞ。
ほんとに幸せになってくれよな・・・」
ユーちゃんの顔を見た。
泣いてる・・・
心の底がしんと冷たくなった。
まさか・・・・・
その先を考えるのが怖かった。
ユーちゃんは
「きっと、運命の女神様が
あんたの運命の人と
めぐり合わせてくれっから・・・
・・・大好きだよ・・・
でも・・・さよなら。
今までありがとな・・・・・」
「何言ってんの・・・・?
やだ・・・
なんでさよなら・・・
そんなこと言わないでよ・・・」
しがみついたあたしの手をそっと離すと
ほほを涙でぬらしながら
最高の笑顔でにっこり笑った。
「ほら、あんたも笑って?
俺、あんたの笑ってる顔
大好きだから。」
笑えるわけないでしょ・・・
ちょっと悲しそうな顔して
それからもう一度天使の微笑を残して
天使のユーちゃんは消えた。
あたしの前から永久に・・・・




