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あたしの天使  作者: みほ
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いつものように仕事が済んで


いつものようにコンビニへ・・・


と思ったけど、


仕方ない、今日はスーパーへ行こう。


別にあの変なお化けのためにじゃなくて


たまにはおかず作ってみるか・・・


今日は、ご飯しかけてきたしな・・・






部屋に帰って買い物袋をテーブルに置いた。


フライパンなんて久しぶりだな・・・


わ、埃かぶってる・・・


洗剤付けて洗ってると


「わぁ、何作んの?」


って、ユーちゃんが出てきた。


「ぎゃぁ!脅かさないでよ・・・」


「わりぃー。どうしたんだよ、えらいじゃん。


そんな所見るの初めて!」


あたしは知らん顔して


キャベツと豚バラを炒めて醤油をかけた。


お味噌汁も、豆腐とわかめを入れた。


ほかほかに炊きあがってたご飯をよそう。


お皿に炒め物を盛りつけて


お味噌汁も入れた。


さあ、いただきまーす。


「ひでーー!俺のは?」


何であたしが見ず知らずのお化けに


ご飯供えなきゃいけないのよ。


「だから、俺はお化けじゃねー!!!」






「なぁ、飯なんて


一人で食うより2人で食う方が


ぜってー、うめーぞ?」


ユーちゃんはあたしの顔のぞき込んで言った。


あたしと目が合うと、にこっ。


うっっっ。なんちゅう目。


「仕方ないなぁ・・・」


そう言いながらあたしはもう一組


お茶碗とお汁碗を持ってきてよそった。


「やったぁー!いっただきまーーす!」


ユーちゃんは元気に手を合わして


食べ始めた。


「わぁ、これ、見た目全然だけど


なかなかうめーよ。」


・・・・・・・・・


あたしが呆然としてると


「早く食ってみろって。


意外といけるから。」


・・・あたしが作ったんだけど・・・


なにげに失礼なヤツ。






でも・・・・


何でそんなに嬉しそうに食べるかねぇ・・・


たかが、炒め物なのに・・・


「だって、一ポイントゲットできたし!」


それで喜んでんの・・・


あ、そう・・・


ため息ついたあたしを見て


ユーちゃんは犬ころみたいな目で


じっとあたしを見た。


そして、にっこりすると


「うまかったよ。ごちそーさん!」


って、手を合わせてふっと消えた。


あっ・・・


いや、いいけど。


あたしが食べ終わるまで


待っててくれてもいいのにさ・・・


「あ、ごめん!そうだよな。」


いきなり出てきて心臓が止まるかと思った。


なんだよこのお化け・・・


「いい加減覚えろよな。


俺は天使だってば・・・」


「人にご飯ねだる天使なんて


聞いたこと無いよ。」


「そりゃそうさ。


免許所取り上げられる天使なんて


俺くらいなもんだからな。」


って、笑ってる。


やっぱり変なヤツ・・・



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