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なんだか疲れる・・・
笑うにも話すのも
ご飯食べるのも・・・・・
ユーちゃんの時はこんなじゃなかったのに。
夕方まで買い物したり
お茶飲んだりして
あたしが暗くなり始めた頃
雅人さんは
夜景の見える公園へあたしを連れて行った。
こういう雰囲気、苦手・・・
だって、周りは当然のごとく
カップルばっかり。
「真希ちゃん、今度また
あってくれる?」
雅人さんが真面目な顔して聞いた。
「え?はい、いいですけど・・・」
ちょっと戸惑いながら答えた。
戸惑ったのは
断る理由が見つからなかったから。
「良かった・・・」
雅人さんは遠くに光る夜景を見ながらつぶやいた。
あたしも綺麗な夜景を見ていた。
ふと肩にぬくもりを感じた。
!!!
さりげなく雅人さんの腕があたしの肩に!
「きゃぁ!」
小さく声を上げて
思わず離れてしまった。
「あ、びっくりした?」
不審顔の雅人さん。
・・・・・・・・・・・
それから、あたしは微妙に距離をとって
夜景を眺めていた。
帰りたい・・・・
それだけを願って・・・
「帰ろうか。」
やっとそう言ってくれた。
「はい!」
嬉しそうに返事したとたん
ギュッと抱きしめられた。
「やめてください!」
ドキドキしながら逃げたあたし。
「高校生ってわけでもないでしょ。」
「でも・・・すみません。」
気まずいまま駅で別れた。
部屋に戻ると
大きなため息。
「何ため息ついてんの。」
「あ、でてきた・・・久しぶり・・・」
「俺も忙しいときがあってな。
で、どうだった?うまく行った?」
ユーちゃんは心配そうに聞いてきた。
・・・・・・・・・・・・・
「練習、ちったぁ役に立った?」
「ぜーーんぜん。ってこともなかったけど・・・」
あたしはそう言ってまたため息。
じーーっとあたしを見つめてたユーちゃんは
「あんた、そいつのこと好きじゃねーの?」
「好きなわけないでしょ。」
「じゃ、楽しくなくてもしゃーねーなぁ。」
それにあんな事あったし・・・
「それはなぁ、あんたくらいの年なら普通。」
天使のくせによくそんなことが言えるね・・・
「でも、女の幸せの一部分って
男の腕んなかにあるんだぜ。」
そうなの?
あたしには関係ないけど。
「そこまで練習しなかったからなぁ。」
「そんな物、練習する事じゃないでしょ!」
ちょっと照れながら
ムキになって言ってしまった。
ユーちゃんは困った顔して
「今日のヤツって彼氏にはなれねーの?」
聞いてきた。
そんなことあんたには関係ないでしょ・・・
あ、ポイントか・・・
所詮あたしはポイントのための人間だもんね・・・
「じゃ、何?彼氏って。
つき合いますって言ったら
あんたにポイント入るわけ?
それともキスしたら?
それとも、抱かれたらいいわけ?
お望みならどれでもしたげるから
言ってごらんなさいよ!」
やけになってあたしが言ったら
ユーちゃんは悲しそうな顔して言った。
「気持ちがつながんないとダメ。」
じゃ、絶対無理じゃん。
もうイヤ!あたしのことなんかほっといて!
「あんたってバカだな・・・」
びっくりした。
その言葉を、あたしは
すぐ耳元で聞いた。
「まだ、ほんとの愛をしらねーんだな。」
そう言って悲しげに微笑んだ。
いや、見えてないから
微笑んだような気がした。
なぜ見えないかって?
あたしはユーちゃんに抱きしめらてたから・・・




