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あたしの天使  作者: みほ
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レストランを出てから


しばらくぶらぶら。


「もう帰ろうよ・・・」


あたしが言うと


「もう帰んの?」


何か不服そうなユーちゃん。


「練習させてくれてありがとう。


今日はもういいから帰ろうよ・・・


疲れちゃった。」


「そう?じゃ、帰るか・・・」





「一つ聞いていい?」


あたしは気になってたことを尋ねてみた。


「今、ユーちゃんって


どうやって生活してんの?」


「どういう意味?」


「あたしといない時って


どこで何してんの?」


ユーちゃんは布団が無いって言った。


寝ないって。


じゃ、どこにいるんだろ・・・


ふと思った素朴な疑問。


「あんたんちの天井裏。


モニターでいろんな所見てんの。」


「ほんとに?」


「・・・・・んなわけねーし。」


なんだ、冗談か。





ユーちゃんは、真面目な顔して


「きかねーほうがいい。」


だって。


なぜ?


「人間には理解できないだろうから。」


そんなの聞いてみなけりゃわかんないのに。


でも、ユーちゃんの顔が


曇って見えるのは気のせいじゃないはず。





部屋に着く前に


「疲れたろ。


今日は、ゆっくり休めよ・・・」


って、フッと消えた。


・・・・・・・・・・・


あたしの手には


ずっと欲しかったランプが残されていた。


欲しい物が手に入って嬉しいはずなのに


心にすーーっとすきま風が吹いたような気がした。





ユーちゃんの言ったとおり


水曜日には電話がかかってきて


今度はショッピングに行こうと誘われた。


せっかくユーちゃんが


練習につき合ってくれたし


悪いからいっとこうかな・・・


って、行くことにした。





あれからユーちゃんは出てこなくなった。


どうしたんだろ・・・


金曜にはお味噌汁もたいてみたのに


ユーちゃんは出てこない。


・・・・・・・・・・・


ま、いいけど・・・





土曜日。


今度は駅で待ち合わせ。


あれ?優子は?


雅人さん一人・・・





「こんにちは。良かった来てくれて。」


ニッコリ笑う雅人さんにつられて


ちょっと引きつりながらも笑顔を返した。


「俺の買い物にも後でつき合ってよ。」


楽しそうに言う雅人さん。


「何買いたいんですか?」


「服。」


ふーん。


お店を覗くといろいろ目を引かれる物がある。


あ、かわいいポーチ・・・


そう言えば今使ってるの


古くなってたなぁ。





「かわいいね。どんなのが好き?」


「んーー、水玉かな?レモン色のとかかわいい♪」


「じゃ、買ったげるよ。」


「いや、いいですよ。自分で買えるから。」


そしたら、雅人さん、笑って


「俺にも買える。」


そこで、ふと


この前のユーちゃんの言葉を思い出した。


「ニッコリ笑ってありがとうって言えば


男が使った金はチャラになる・・・」


そんな事言ってたっけ?


「・・・じゃ、ありがとうございます。」


って、ニッコリ笑ってみた。


う、ぎこちない・・・






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