21
「はい、俺も!」
ユーちゃんは、アーンってしてる。
「自分で食べてよね。」
「やだ。」
そんな事言われても・・・
そんなことしたことないし・・・
「溶けると食べにくいんだぞ~。
早く~!」
ねぇ・・・
誰もそんなことしてないよ?
「ばれた?」
にゃはははって笑うユーちゃん。
おい!
「まあいいじゃん。一緒に食べよ。」
ユーちゃんはそう言って、
自分ですくって一口食べた。
!!!
Σ(・ω・ノ)ノ!
声にならない叫び。
あたしの視線に気付いたユーちゃん。
「あ、これ?
食べちゃった・・・」
って、ニコッ。
もうだめ・・・
あたしは顔が真っ赤。
「あー、赤くなってんの~。
今時珍しいなぁ。かわいい♪」
思いっきり遊ばれてる?
からかって楽しんでる?
「もう帰る!」
溶けかけたアイスが泣いてるみたい・・・
ほんとに泣きそうな
あたしの顔見て
ユーちゃんはシュン・・・
「ごめん・・・怒った?」
怒ってない。悲しいだけ・・・
「また、人を悲しませちまった・・・
俺、幸せにしなきゃなんねーのに・・・
また、0点からやり直し・・・」
その言葉を聞いて
ぷっと吹きだした。
そうだった、こいつはポイントを集めるため
あたしの所に来たんだったっけ。
そう思うと
不思議なんだけど何だか笑えてきた。
もうなんでもいいや。
変なヤツに取り付かれたみたいだけど
悪気はないのかもしれない・・・
「あ、悪気なんて欠片もねーからぁ!」
必死で言うのがおかしくて
「溶けちゃうから食べなよ。」
って、言った。
「いいの?」
「いいよ。自分で頼んだくせに。」
さっきまでシュンとしてたのに
ほんとに嬉しそうに
パフェを食べ始めた。
あ・・・またそのスプーン・・・
ま、いっか・・・
あたしが食べるわけじゃないから。




