20
「俺、エビフライ!」
「あたし、たらこスパ!」
注文してからふと周りを見る。
カップルが一杯・・・
ふーん、みんな楽しそう・・・
たらこスパが運ばれてきた。
「先食えよ。」
「うん、いただきまーす。」
思いっきりパクッ!
それ見てユーちゃん、クスクスって笑う。
「なに?」
「わりー、いやなぁ、普通は女の子って
そんなにでっかい口開けて
美味しそうに食べねーだろ?
あんた、ほんとうまそうに食うなぁ。」
カタッとフォークを置く。
あたし・・・
もうちょっと気にしなきゃいけなかったんだ・・・
ご飯食べるにもみんな
気を遣って食べてんのね・・・
やっぱり、あたしには無理。
「別に悪いっていってんじゃねーからな。
かわいかったから。」
え?
まじまじとユーちゃんの顔を見る。
「天使もお世辞とか言うんだ・・・」
「いわねーよ、んなめんどくせーこと。」
ユーちゃんがあんな事言うから
食べられなくなっちゃった・・・
そんなあたしを見て
ユーちゃんはフォークを取り上げた。
?なにすんの?
ユーちゃんはクリクリッとスパゲティーを
上手に巻き取ると
「ほれ、アーンしてみろ。」
って、ニッコリ。
ためらってると
「くわねーんなら、俺が食うけど?」
って、自分が食べようとした。
ちょっとまてーーー!
そんなことしたら・・・間接・・・・
慌てるあたしをニヤッとしながら見て
「じゃ、食うよな♪」
って、アーン。
仕方なく、パクッ。
天使のすることとは思えない・・・
そうこうしてるうちに
エビフライも出来た。
めちゃくちゃ嬉しそうに
「いただきまーす!!!」
って、エビを頬張る。
とろけそうな笑顔で
ほっぺ押さえて
「うめーーーーー!!!」
それ見てつい、微笑んでしまった・・・
ユーちゃんはあっという間に平らげて
「なぁ、チョコパフェ好き?」
って聞いてきた。
「うん。大好き。」
「じゃ、たのも♪」
って、お店の人にチョコパフェを注文。
「あ、スプーン二つ持ってきてね。」
「かしこまりました。」
まもなくパフェが運ばれてきた。
「一緒にどーぞ♪」
ユーちゃんがニッコリ。
・・・・・・・・・・・・・
「いいよ・・・」
「なんで?好きなんだろ?」
一緒になんて食べらんないよ・・・
そしたら・・・
ユーちゃんはいきなり真面目な顔になった。
「なあ、天国と地獄の違いって知ってっか?」
「知らないわよ。」
「じゃ、天国の食べ方って知ってっか?」
「知らないってば。」
「じゃ、教えてやるよ。
こうやんの。」
そう言ってユーちゃんは
生クリームひとさじすくって
あたしの口の前にもってきた。
「あーー、落ちるぞ!」
慌ててパクッ。




