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あたしの天使  作者: みほ
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さっぱりあらいあげたシーツを


夕方に布団にかけた。


「お日様のにおい・・・」


布団に突っ伏してお日様のにおいをかいでると


幸せな気分になった。


「へーこれがお日様のにおいかぁ。」


ふと反対側に首を向けると


目の前にユーちゃんの顔。


あたしと同じように


布団に突っ伏してる。





「何やってんのよ!あたしの布団で!」


「まねっこ♪」


にこにこっ。


何がまねっこよ・・・


それってセクハラ!


「ちょっと待て、俺がいつセクハラした?


だいたい俺にはそんな趣味ねーし。


俺、天使だし。」


って、ちょっとむっとしてる。


・・・・・・・・・・





「いつまで、寝っ転がってるつもり?


天使のお兄さん!」


あたしが聞くと


「だって、気持ちいーんだもーん♪」


って、じっとしてる。


「自分の布団で寝なさいよ!」


「俺、布団ないもん。」


・・・じゃ、どうやってねんのよ・・・


「天使は布団で寝たりしねーよ。


ってか、寝ないの。」


え?そうなの?


・・・何かかわいそう・・・


天使って大変なの?





「俺らは寝ることなく


みんなの笑顔のために


永久に働き続けるの。」


それって、拷問に近いじゃん・・・


あたしだったら耐えらんないね。


「俺も・・・・


で、時々さぼってたら


免許書取り上げられちゃったってわけ。」


こいつ、ひょっとしてかわいそう?


「哀れみなんていらねーぞ。


でも、ポイントはじゃんじゃんくれ!!!」


またポイントか・・・





「ねえ、もしポイントたまらなかったら


どうなるの?」


あたしは好奇心に駆られて聞いてみた。


「きかねーでくれ。口にするなんて


そんな恐ろしいこと・・・」


そう言うと、ユーちゃんは消えてしまった。





あたしには関係ない。


関係ないけど・・・





あたしは、晩ご飯を作った。


なぜか分からないけど


オムライスなんて作った。


フライパンで巻けないから


お皿の上で形を作って


その上に平べったく焼いた


卵を乗せた。


ケチャップをくにゅくにゅとかける。


ちょっと考えて、


も一つ作った。





「ユーちゃん!ご飯食べない?」


あたしは部屋の天井に向かって


呼んでみた。


初めてこんなことしたから


どこに向かって呼べばいいのか


分かんない。


やっぱりいないかな・・・


なんて、椅子に座ったら


「手、洗ってたから遅くなったぁ。


いっただきまーす!」


って、雄ちゃんも椅子に座ってた。





大して美味しくないオムライスを


美味しそうに食べてるユーちゃんを見てると


なんかかわいそうになってくる。


天使って、


美味しいもん食べさせてもらってないの?


って。


自分で食べてても


あんまり美味しいとは思わないのに


こんなのを美味しそうに食べるなんて


日頃よっぽどひどい物食べてんのかな。





「それは違う。」


ユーちゃんがいきなり


きりっとした真面目な顔して言った。


「俺がうまそうに食えるのは


あんたの気持ちが入ってるから。


これ、俺の為にって作ってくれただろ?


その気持ちがうめーんだよ。


分かった?」


「誰が、あんたのためになんか・・・」


と言いかけて・・・


「違うのか?」


「そう言われたら・・・そうだけど・・・」


「じゃ、分かったな。」


・・・・


そうなの?



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