4話 新川と職場体験1日目
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職場体験1日目の朝、制服に着替え、右袖に「職場体験」と書かれた大きな名札のようなものをつけようとした。これをつけないとだめらしい。1人では中々付けられず、お母さんに手伝ってもらい、やっと付けられた。待ち合わせ時間は9時30分。いつもの学校の時間よりも1時間ほど遅い時間だ。
8時40分頃、家を出るにはまだ早すぎるように思うが遅刻するよりはマシだし、新川も早くきてるかもしれないしと思い、家を出た。電車に乗り、20分ほどで職場体験先である歌舞伎座の木挽場広場のセブンイレブン前に到着した。待ち合わせまで25分。早すぎた。やることが無い。
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数分後、新川が来た。私は胸が高鳴るのを感じた。
「なんだまだ時間まで20分もあるじゃねえか。そらならスマブ○もう何試合かできるな、、よし今から家戻ろう」
「待って待って待って笑笑家帰った瞬間また行くことになるよ笑」
「そうだな笑、、、、あ、名札つけるの忘れた、、どこいった、、、家に忘れたか??」
新川は自分のバックの中を探した。そしてすぐにそれが見つかった。名札を自分でつけようと試みていたが無理そうだ。
「名札つけてほしいお願い!」
「わかった笑」
私はそう言い、新川の袖に名札をつけた。この時、私の手と新川の腕が少し触れ、もっと触れたいという未知の感情が出てきた。
だが、なんとか抑えた。
そしてなんだかんだすぐに名札をつけられた。
「ありがと」
彼はそう言い、そのまま皆を待った。
彼といると心が軽くなるような感じがする。高身長、かっこいい。包み込まれたい。抱きしめられたい。
まだ誰も来ない。まだ2人で話せる。そう思った時、彼から話しかけてくれた。
「お前ってスマブ○やってる?」
「1年の時までやってたけどメ○カリで売っちゃった笑」
「おい何やってるんだよ笑笑あれ結構値段したよな?笑」
「ゲームやりすぎて親に怒られて売ることになっちゃったんだよね笑売った時もかなりの値段で売れたから良いけど笑」
こうして話していると森が来た。集合時間の10分ほど前だ。そして、新川の提案でしりとりをして待つことになった。
新川▶︎私▶︎森
の順だ。
「リス」
「すき焼き」
「黄色」
「ロス」
「隅田川」
「ワニ」
「ニス」
「スルメイカ」
「カラス」
「スイス」
私は新川のしりとりの最後の文字に少し違和感を感じたがそのままツッコまずに続行した。
「隅田川テラス」
「巣(鳥の方)」
「酢(調味料)」
「スライス」
「スイカ」
「カラス」
「スケート」
「トス」
「スマッシュブラザーズデ○ックス」
「私の番"す"ばっかりじゃない!?笑笑 すすき」
ツッコまずにはいられなかった。
こうして"す"ばっかりでいつもより楽しいしりとりをしているといつのまにか皆が到着し、担当の山崎さんも来た。
そして、エレベーターで事前訪問の際の食事処に着いた。
すると山崎さんが
「本日は年に数回しかない、歌舞伎の公演が休みの日ですので皆さんには歌舞伎座の見学をして頂きたいと思います!!荷物は水筒以外、ここに置いてください!」
皆ウッキウキだった。
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まず初めに訪れた場所は歌舞伎座の外である。歌舞伎座の大きさ、そして近くにある小さな小さな神社の話、柄の話、そこらへんはちんぷんかんぷんだったためあまり覚えていない。皆、あまり楽しそうには見えなかった。
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次に訪れた場所はここ歌舞伎座の歴史をポスターや3d模型や歴代の歌舞伎の俳優達がずらりと並ぶポスターのある場所である。新川は歌舞伎の俳優達のポスターを見て
「ァッ!!この人知ってる」
「すげ〜」
などとても楽しんでいるように見え、私もさらに楽しくなった。新川は最初、職場体験先んが歌舞伎座ということに対して拒んでいたが。
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次に訪れた場所は歌舞伎座の舞台である。
大量の席、2階にも大量の席。
ちなみに天皇家がこっそりと2階で歌舞伎の演目を見ることがあるらしい。このときは警備上の問題、外部には言わず2階の天皇家の周りは警備関係者で固めているらしい。
すごいな歌舞伎座。
「ちょうど今、舞台に小道具が出てるのは今日が休演だからです!!中々見られませんよ!!」
小道具が出過ぎていて汚いを通り過ぎて1つの芸術のようだった。
「舞台に上がって良いですよ!!」
同行していた山崎さんがそう言い、皆興奮していた。
靴を脱ぎ、花道を歩いた。
なんとここの舞台の花道を歩いた女性は数えられる程しかいないらしい。
そして舞台に上がった。
舞台の上見るとさらに席が広いと感じていると舞台袖には舞台係の男性をを見つけた。
ここからは彼が案内してくれるらしい。
舞台袖の化粧室、着替え場所の畳、地下と繋がる小さなエレベーター。
どれも初めて見るものばかりだ。
舞台係の人は※黒衣 というらしく、彼がしている仕事を実際にやらせてもらった。
※ 舞台上で役者が登場する際や幕が開く際に、カーテンを引いたり、舞台上の道具を整えたりする役割の人。
シャッ
この音がとても音が気持ちよかった。
皆がやり終え、誰が1番上手かったか聞いてみたたところ森だった。
「他の人だとお客さんから皆さんの姿が見えてしまいますね〜」
とのことだった。
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あっという間に昼休憩の時間だ。
私達は各自持ってきた弁当を食べながら会話した。
私は正直新川と2人きりで話したかったな⋯。
ともあれ、これはこれで盛り上がって楽しかった。
ちなみに新川の両親は日本ならではの和太鼓や堤を作っているらしい。ということもあり、彼は歌舞伎や能、古典などの伝統的なものは他の人に比べて詳しいということ、柔道が週に2回あること(中学に柔道部はないので外部のチーム)がわかった。
そして、
「森、金持ちだかはお弁当明日は鰻重だったりしてww」
「どうだろw」
この久保さんと森の会話がまさかのまさか伏線になっていたとは思わなかった。
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昼休憩後、今度は明日働く出店の見学をした。レトロで何故か懐かしさを感じた。
こうして回っている間に1日目終了の時間が迫ってきた。すると、山崎さんが
「そういえばここのお土産コーナーでなにか買っていいですよ〜!!」
「本当ですか!!じゃあ明日お金持ってきて買おう♬」
「やったあ」
久保さんが最初に喜びを大きく表し、それに続いて私も喜びを表した。
「ちなみにその日の仕事が終わって解散してから買ってくださいねーー。」
こうしてウキウキで解散した。
ちなみに私と新川は電車。
久保さんと田辺さんは一緒に歩き。
松田も歩き。
森は本当にタクシーかどうかは不明だが帰って行った。
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新川と2人きりで帰れることがとても嬉しかった。 そして、私から話の話題を振った。
「新川って明日歌舞伎座のお土産買う?」
「いや笑俺貯金ないし、欲しいのあったらおばあちゃんにお願いして買ってもらえばいいから笑」
おばあちゃん・おじいちゃん子ってかわいと思いながら
「そっか笑」
とだけ私は言った。
すぐに電車は来た。
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電車に乗った際、後ろに同じクラスの仲が良い石川レアちゃんがいることに気が付いた。
ちなみにカタカナの名前でハーフだと勘違いする人も多いがこの子は日本人と日本人の子供、純日本人なのだ。母親がアラレちゃんファンなためこの名前が付けられたらしい。
「ョッ!」
レアちゃんはそう笑顔で言い、私は手を振っただけだった。
そして私はそのまま新川と話していた。
すると後ろから知らないおじさんが急に話しかけてきた。
「お嬢ちゃん、なんでバックに麻雀牌つけてるの?」
私は急に話しかけられ、驚き、怖かった。
「あッ、これはラヴィ○トという番組のグッズなんですよ~w」
私は恐怖に怯えながらそう言うと隣にいた新川がおじさんに話しかけた。
「それでこいつ麻雀できないんですよ~wちなみに俺はよく家族と麻雀するんですよね~弱いけどw」
「そうかwwおじさんは強いんだよ~ちょうどさっき麻雀で勝ってきたばっかりなんだよ」
「凄ッ」
「麻雀楽しいよ~お嬢ちゃんもやってみなよ。最近はスマホでも対戦できるから」
「私もやってみたいな~笑」
こうして楽しく話していると電車は降りる駅に止まり、2人と別れた。
このあとあの2人がどんなことをしていたのかわからなかった。
新川は次の日なにも言っていなかったのでわからない。
きっとあの時、私1人だったら怖くて苦痛な思い出となっていただろうとたまに思い出す。
新川が特に助船を出そうという感じもなく、自然に知らない人と楽しそうに話せるコミュニケーション能力、一緒にいるときの安心感そういったものに私はさらに惹かれていった。
これを書いてて気がついた。メルカリでスマブラを売らなければ新川とゲームできたのに。悲しすぎる現実。
新川のしりとりをきっかけによく友達と語尾が"す"だけのしりとりを勝手にやるようになった。
というかこれだけで1日分。あとの2日もこんなに書くのか??笑笑大変だな




