対価
そんなもんです。
強いられた犠牲や 負わされた代償に
恨みごとは絶えないが
欲しいものは手に入ったんだろう
そしたら 引き換えに支払うべき
対価だったんだと なぜ受け容れられない?
常に対価は 支払われなきゃならないもので
無料より高いものはないってのは
支払わなければならない対価を見落としたまま
迂闊にも手をのばして
欲しいものをつかみとってしまったやつの
軽率さを諫める あるいは揶揄する 咎める
そんなことば
だから なにひとつ支払いたくないやつは
なにひとつ手に入れようとするな
欲するのをやめてなお食い潰される目減りを
抑えるのに心血を注ぐがいい
手に入れるのを諦めてまで
守りに専念せざるをえなくなるのも 裏を返せば
今あるものや 置かれた現状に
それなりの満足を得てるってことだろうさ
べつに慰めが必要なはなしじゃないぜ
つりあうかはともかく。