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第一話 超能力入手

俺は、リムリン。ただ運動ができるだけの男子中学生だ。

この世界は、地球のパラレルワールド、ガイアである。西暦1507年に地球と分離し、地球と似通った発展を続けてきた。だが、一つ大きな相違点がある。それは、魔術を重視して発展してきたということだ。技術を重視して科学が発展した地球とは違い、大抵の人が魔術を使える。魔術は魔法と能力に分かれる。それぞれランク分けがされている。例えば下級魔法とは、水を少量出せ、ものを温めたりする事ができたりする。そして、努力家であれば中級魔法が使える。火を出すこともでき、生活のなかで実用性もぐっと上がる。才能があれば上級魔法、超魔法。超魔法はかなり危険だ。下手したらこの星、破滅するよ。

要するに、魔法は生成系なのだ。ちなみに、俺は中級魔法を使える。努力家でもないのになぜかって?知らん。

能力系統では、微能力、弱能力、強能力、超能力に分かれている。超素サイパワーの放出などにより物質に影響を与える。要は、エスパー的な感じだな〜。ものをひきつける、ふっとばすとか。使い道によって色々。俺には能力系統は適してないみたいだ。超素サイパワーは大量にあるのに、おかしいね。魔力は能力にしか使えないので、残念無念また来年。

そして、ある日、ネットサーフィンをしていると「超能力サイト」というウェブサイトが目に止まった。俺はサイトの入り口をクリックしてサイトを見る。中には「透視の方法」「サイコキネシス」など、超能力に関する情報が書かれている。俺には無理。バカバカしいわ。

そんな事を考えてたら、「サイボールの作り方」というバナーをクリックしてしまった。見ても意味ないけど、まあいい。見てみよう。

あれ、意外と面白くね?詳しく書いてあってわかりやすい。まあ一旦やってみよう。えっと、超素を放出しながら?って超素の放出の方法がわからんのだよ!とりまやるか。えいえい。やっぱ難しいな。もっとちゃんとイメージ持っとかないといけないっぽい。とりあえず暗黒の玉をイメージしよっと。

その瞬間だった! 俺の中に何か熱いものがこみ上げてきたのだ。同時に体が熱くなるような感覚もする。ちょ侍て、何何何?おいおいおい、なんか出てくる!まるで熱湯の玉を持ってるみたいだ。熱い熱い熱い!俺はその熱いものを制御できなくなっていた。力はどんどん込み上げてくる。そしてついに手から謎の波動が放たれた。なんじゃこりゃ?それは一直線に進み、部屋のドアを突き抜けていく。そして壁に大穴を空けてしまったのだ……。

終わった…これ修理代いるやつじゃね?うーわ。十万円くらい飛んでいきそう。明日新しいゲームが発売されるのに。ちっ。ああ、俺の数少ない趣味のゲームがぁぁぁ!

この日から、俺の生活は一変した。魔術学園のクラスの人気者にもなった。これの対価としての十万円なら、悪くないかな。そう思っていた。だが、そんなある日のこと。俺は自分の力の正体を知ることになった。ある日、教室で女子生徒が倒れたのだ。しかも俺の隣で。彼女は意識を失っているらしく、先生や生徒たちが集まってくる。そして野次馬みたいにガヤガヤし始めたのだ。

「どうした?」

「大丈夫か?」

俺は思わず目を背けたくなった。俺のせいなのか?問いに誰も答えてくれない。誰の答えも頼りにならない。俺はいそいで倒れている彼女を保健室まで運んだ。その後、彼女が目覚めたと聞いた時は本当にホッとしたものだ。俺は見舞いに行こうと、保健室の扉を開けた。だがその時、信じられないことが起きた。彼女が急に顔を真っ青にして苦しみ出したのだ。どうやら悪夢でも見ているらしい。保健室に集まった皆に顔にも、畏怖の念が貼り付いていた。俺は必死になって彼女に声をかける。すると彼女は正気を取り戻したのだが……、なぜか泣いていた。それも嬉し泣きではなく、恐怖で怯えるような感じだ。一体彼女に何が起こったんだろう?不思議に思いながら、俺はその場を離れた。それから数日後。また同じ現象が起きてしまった。今度は男子生徒の一人が倒れたのだ。俺は慌てて彼のもとに駆け寄った。俺の魔力のせいか?俺は最近、魔力を制御できなくなっていた。

彼は苦しそうな表情を浮かべているが、命には別状はないようだ。ホッとしたが、俺が暴走するのでまわりを傷つけてはいけない。俺は学校を休み、魔力を制御する修行を家でただ一人、していた。飯?カップヌードルに決まってるだろ!

それから月日が流れた。一人の生活が続く中、俺はある噂を聞いた。なんでもこの街に、「サイキックアカデミー」とかいう場所ができたそうだ。そこでは超能力について学ぶことができるらしい。ここで魔力修行をしてもいいかもしれんな。楽しそうだし行ってみるか。

そこで待っていたものは……、なんとも奇妙な光景だった。その時、極大のサイボールが俺に向かって飛んできた。ちょっ、いきなり初対面でそれはないだろ!俺は自慢の瞬発力で避ける。危ないところだったぜ……。よく見ると、そこには大勢の少年少女がいた。そして彼らからは強力な魔力を感じる。間違いない。こいつらは超能力者だ! すると、奥から一人の二十代男性が出てきた。そいつは俺に向かってこう言った。「ふん、俺のサイボールを避けるとは。そこそこはできるようだ。こっちへ来い。特待生として受け入れてやる。」と。どうせ行くあてもない。それに断る理由もないので、俺は彼の誘いに乗った。こうして俺は、「サイキックアカデミー・東京支部」に通うこととなった。

ここで暮らすようになって数日が過ぎた。ここに来てわかったことがある。ここには様々な超能力者がたくさん集まっているということだ。過ごしていくうちに、俺にも友達ができてきた。

「やあ、リン!今日もカップヌードル日和だね!」

こいつはユウキという少年だ。俺の名前「リムリン」をいじって、リンというあだ名を付けた。俺のたった一人のカップヌードル愛好家仲間。明るい性格なのになぜか、こいつのオーラは薄い黒だ。

「何だよ、朝っぱらから元気いいな。」

「まあね~。今日は新しいカップヌードルの発売日だからさ。それより、昨日のテレビ見た?超面白いやつがあってさぁ……。」

そう言って、彼はテレビの話題を始めた。眠いので、俺は適当に相槌を打っておく。

「ふーん、そうなんだ。」

「そういえばさ、最近『狂者』(クルウモノ)っていう謎の武装集団が話題になってるらしいんだけど。知ってる?」とユウキ。

「知らん。何なんだそれ?」

「なんか、犯罪組織みたいなやつでさ。強盗や殺人などを繰り返してるみたいで……。」

「へえ、物騒だねぇ。ところで、今日は確か能力テストがあるんじゃなかったか?遅刻したらまずいだろ。早く行こう。」俺は強引に話を切り上げようとした。だが、

「大丈夫だって、まだ時間はあるから。それよりさ、その集団のことでちょっと気になることがあって……。」

その瞬間だった。突然、扉が勢いよく開いた。そこから入ってきたのは、師匠だった。

「テストを始めるぞ。」

師匠の指示に従い、俺たちは整列する。

「全員揃ったようだな。よし、早速だが、これから能力テストを行う。準備はできているな?」

当たり前じゃん。それで生きてきてん。

「よろしい。では、これより第一のテストを開始する。ルールを説明する。このテストは、我々の中にある潜在能力を覚醒させるためのものだ。このテストで高い実績を出した者ほど、より高いレベルのサイキッカーになることができる可能性が高い。ただし、このテストは危険を伴う可能性があるため、十分注意するように。では、各自好きな人とグループを組みなさい。」

指示通り、俺は適当な人とグループを作る。メンバーは俺、ユウキ、齋だ。俺を含めた十八人が、それぞれのグループに分けられる。周りを見ると、何人かの生徒が固まっている。おそらくあいつらも受験者だろう。

しばらくすると、師匠の声が聞こえてきた。

「では、今から第1テストを開始とする。最初のグループは前に出てきなさい。」

どうやら、いよいよ始まるようだ。他人事みたいに書くな。

「第1グループの生徒はこちらへ集合せよ。」

呼ばれたのは俺たち、僕たち三人だ。一人二役やってイキってるやつがいるけど、みんな無視しような。

俺を含めた十八人が、それぞれのグループに分けられる。「君たちは三人で一つのチームとなる。グループで協力して、魔獣を倒せ。制限時間はなしだ。どこまで強い魔獣を倒せるか。では、最初のグループから。まずは20級、白犬だ。スタート!」こうして、最初の試練が始まった。俺は真っ先に飛び出した。他の二人も、それに続く。

「お前ら、絶対に勝つぞ!」

俺は大声で呼びかける。

「おう、任せておけ!」とユウキが答える。そして、俺は右手を前に突き出した。

「サイキック・バリア!」

俺の前に大きな光の障壁が現れた。

「行くぞ!!」

俺は勢いよく突進し、そのまま白犬に体当たりを食らわせた。衝撃に耐え切れず、白犬は大きく吹っ飛んだ。Gwahahaha!俺Tueeeeee!

「やったな!次は俺に任せろ!サイキック・バレット!!」

ユウキの両手から無数の弾丸が放たれ、それらは見事に命中。白犬を倒した。

「よし、ナイスだぜ!」

俺はユウキに向かって親指を立てる。

その後も順調に戦い続け、ついに最後の一匹となった。

「最後はお前だ。かかってこい!」

俺は挑発するが、相手はなかなか動かない。

「おい、何をしている?早くしろ。」

すると、そいつはいきなり飛び掛かってきた。

「おっと!」間一髪のところで回避したが、今度は後ろから白犬の牙が襲い掛かる。「何だ、あいつ!!!」20級どころではない。10級程度の強さがあるだろう。突然変異か?そうだ。こいつは白犬ではない。白金犬プラチナチェンだ。九級相当の魔獣。ちょっと言ってることがわかりませんね。「白金犬だ!気をつけろよ!」と俺は三人目のメンバーの齋に注意する。「わかっている。俺のサイキック・ブレードで……、ぐはあっ!!」

「どうした!?」

見ると、齋の腕には巨大な爪痕があった。「何だ……、あれは……?」

「くそ……、どうなってるんだよ……。」

明らかに白金犬の動きではない。これは何だ?

俺は目の前の白金犬モドキを見据え、戦闘態勢をとる。「リン、俺が囮になるから、その間に攻撃してくれ!」

「わかった、頼んだぞ。」

そう言って、ユウキは走り出した。モドキもそれに反応し、ユウキを追いかけていく。「よし、今だ!」

俺は右手に力を込める。

「サイキック・ビーム!」俺の体に大きな反動が来る。そのまま白金犬に命中…かと思ったらモドキは避けた。くそ。しかし、齋の『サイネット』が逃さない。俺はもう一度右手に力を込め、『ホワイトノイズ』を打ち出す。「これで終わりだ!」

見事に命中し、モドキは倒れた。

「ふう、なんとか勝ったな。」

「ああ、それにしてもさっきのは何だったんだろうな。」

「わからない。だが、もう二度と会いたくないな……。」

そんな会話をしながら、俺たちは次の試験である15級に備え休憩する。

『ミドル・ヒーリング・サイ!』俺の体力は瞬時に回復する。そして、15級の開始の合図を待つ。

「次だ。準備をせよ。」

「へーい」

俺は立ち上がり、再び整列する。

「では、これより15級のテストを開始する。このテストでは、魔菟を退治してもらう。」

魔菟とは、その名の通り魔法を使う菟型のモンスターだ。鋭い角も持つ。15級の中だと、かなり強い部類に入る。15級って雑魚だけどね。要するに、雑魚の中では強いってだけだ。

「では、スタート!」

俺たちはすぐに動き出し、それぞれ別方向に散開する。ユウキは一人で突っ込んでいく。

「俺が一番乗りだぁー」その時、魔菟の角がユウキをかすめる。その角が俺に向かって飛んでくる。『クロノスタシス!』時間を遅め、魔菟の角を捉える。が、魔法で抵抗してくる。「燦燦」魔菟が呪文を詠唱する。中級魔法『ホワイトアウト』のまばゆい閃光が齋を襲う。しかし、齋はサイボールで勢いを相殺すると、「Sin」と詠唱し、『三角関数』を起動する。

『微分積分学』により、齋の頭の中で方程式が解かれ、その答えが超素(サイパワーとして変換される。齋の右腕が光り輝き、魔菟に向けて光線を放つ。その威力は絶大で、魔菟の体を貫いた。「やったか!?」

だが、魔菟はまだ生きていた。「意外としぶといな。」

俺は魔菟に近づき、とどめの一撃を食らわせるべく拳を振り上げた。だが、そこで俺は違和感を感じた。魔菟の様子がおかしいのだ。まるで、何かに怯えているようにも見える。「一体、何なんだ」そこで、ユウキが、スキル『読心テレパシー』で魔菟と会話する。

『何だ?』

『…まだ死にたくない!うwああaあaaa』

俺は「大丈夫だ、問題ない。俺はお前を殺さない。」と話しかける。すると魔菟は安心して眠りについた。その間に『下位超治癒レッサーヒーリング・サイ』を起動し、魔菟を回復させる。これで十五級の試験は終了っと。こうして、俺たちは今日のテストに合格した。明日には10級のテストがある。

「お疲れ。これで全員の実力を確認した。明日からの本格的なテストに備えて、今日はゆっくり休め。」

こうして、一日目の能力テストは終了した。

「おつかれ、リン。」「おつかれさん!」「おつおつ~」

俺たちは寮の部屋に戻り、荷物を置くとすぐに食堂へ向かった。「今日の夕食はなんだろうな?」「楽しみだよな!」「俺、カレーライスが食べたいなあ……」

そんなことを話しながら歩いていると、あっという間に着いてしまった。賑やかな雰囲気だ。というか、かなりうるさい。「おおっ、相変わらずすげえ人だかりだぜ!」「おい、押すなって!」「ちょっと!押さないでよ!」「うわっ!すみません!」

何とか席を確保して座り、ハンバーグを食べているとと、周りからはこんな声が聞こえてくる。「なあ、聞いたか?今日、新しい生徒が来たらしいぜ。」

「ああ、あの女子だろ?」

「へぇ、どんなやつなのかな?」

「優しい人だったらいいな」とユウキ。「うーん…」と齋。

「お前たち、静かにしろ!」突然、師匠の声が響いてきた。「今から、このアカデミーについての説明を始めるぞ。まず、最初に言っておくことがある。それは、この学園では、暴力行為は一切禁止だということだ。もし破った場合、即刻退学処分とする。いいな?」

俺たちは一斉に返事をする。

「よろしい。では次に、このアカデミーではランク付けがされている。AからFまでの6段階だ。君たちは皆F級なので、一番下のランクとなる。しかし、安心してほしい。ランクは、才能を表すものではなく、あくまで実績を表すものだ。だから、入学したばかりの君たちには実績がなくて当然だ。まあせいぜいA級に上がれるよう頑張るのだな。因みに、十五級の試験に受かった者は十八人中九人だ。十級のテストでは恐らく一チーム脱落するだろう。脱落しないように今日は準備をしろ。」そう言うと、師匠は戻っていった。「そういえば、俺たちってまだ自己紹介してなかったな。俺はユウキ、よろしくな。」

「俺は齋。」

「俺はリン。」

「じゃあ次は俺の番か。俺はサイガ。こいつが昌磨。そしてこいつが雷華。これからよろしくな。」

「ああ、こちらこそ。」俺はもう一つのグループと自己紹介をする。そのグループのメンバーは赤丸、蒼一郎、黄泉といった。そして、俺たちは明日のテストに備えるため部屋に戻った。すると、机の上に紙がおいてある。その紙には、明日戦う魔獣の説明が書かれていた。

魔獣の名前は、炎虎爪というらしい。五体を倒すということであった。能力は、魔法が二つ同時に使用可能、チーターを軽く凌駕する運動能力だった。おまけに、火を扱うらしい。何だそれ。とりあえず、技の練習をしよう。俺の属性は黒属性。非常に珍しい属性である。普通は白属性らしい。白属性で超能力を使えるものは非常に少ない。因みにユウキは赤属性、齋は無属性だった。二人のものは白属性以外の人の中ではそこまで珍しいものではない。最も、白属性以外が珍しいんだけども。

さて、とりあえず戦闘の練習をしよう。まずは俺の得意技、ブラックホールから。ブラックホールとは、黒い混沌の闇に物体を取り込むという技だ。そこらへんの紙くずを吸い込もう。よし、0.01秒で取り込めた。次に、ホワイトホール。取り込んだものを吐き出すとともに、爆風を起こすという俺のスキルの中ではけっこう強い技だった。これは、敵を飲み込んだときに使うのが効果的だろう。続いて、サイコキネシス。重力を操ることができる。これを応用すれば、自分の体を浮かせることも可能だ。但し、コントロールが難しいのであまり使わないようにしている。今日はこれを重点的にやろう。まず、自分の体を浮かせる。それから重力を一気に強め、宙を舞っている鉛の塊を蹴る。手応えはないが、一応粉砕したらしい。次に、ダイヤでやってみる。高級だが、俺の心にはやましさはない。超治癒ヒーリング・サイで修復すれば良いだけなのだ。いざ、粉砕。圧倒的な手応えがあり、ダイヤモンドが砕け散る。よし、サイコキネシスはOK。

ダイヤモンドは、スタッフが美味しくいただきました。

嘘。ちゃんと修復したよ。あれ?壊した壁もこれで直せたんじゃね?うーわ。ミスった〜。

そして、超射線サイキック・リチェッタ。光弾を放つというシンプルなものだが、その威力は絶大なものである。サイコキネシスや演算子と組み合わせれば三角関数や五次方程式などといった攻撃も可能であった。これは簡単なので練習せずにできる。

最後に、演算子。頭の中で方程式を解き、解を導く。ただそれだけなのだが、どうやら頭が1.3倍くらい良くなったようだ。それに、思考速度は1.3倍になっている。演算子、結構使えるスキルなのだ。こうして、訓練をしていると夜九時になってしまった。ユウキと齋にお休みと言い、布団にダイブする。だんだん意識だ遠のいていく。そのまま俺は深い眠りに落ちた。

朝起きると、もう六時半だった。朝食の時間が七時だから、急いで準備しないといけない。俺は部屋を片付けると、ユウキと齋と一緒に食堂へと向かった。朝ごはんメニューは、今日はロールパン四個、玉ねぎスープ、ヨーグルト、葡萄、紅茶というラインナップだった。何!?どれも美味しいだと!?カップヌードルより美味しいじゃねえか。

「おはよう!」「おっはー!」「おはよ」

俺たちは挨拶を交わす。「今日のテスト頑張ろ!」

「ああ、そうだな!」「頑張ろうぜ!」

「頑張るぞ!」

テストは八時からだ。それまでには武道館に集合しないといけない。余裕を持って、五分前行動をしましょうね!

武道館に到着した。時刻は七時五十六分。だいたい予定通りだ。

八時になった。俺たちのグループがまたトップバッターだ。スタートの合図を待ちながら、戦闘態勢に入る。「スタート!」炎虎爪が一斉に襲いかかってくる。統率の取れた動き。額には二本の角が生えている。まさに短刀のようだ。綺麗だな。そんな事考えてたら、炎虎爪が攻撃態勢になった。まず、サイコキネシスを操り炎虎爪に急接近。次に、『五次方程式』を発動。俺の中でXやYが飛び交う。解は出た。「行け、サイキック・リチェッタ!」と俺は叫ぶ。俺の自慢の閃光。炎虎爪にはよく効いた。間髪入れずユウキが彩玉を放つ。彩玉は、サイボールの進化系だ。どうやらユウキはサイボールに特化しているらしい。そして齋が『三角関数*五次方程式』で攻撃する。齋は演算子に長けている。そして、すべての炎虎爪がダメージを受けて倒れる。意外とあっさり合格。次は午後二時から五級のテストだってさ。ごろごろして、とりあえず昼飯をくおう。

ああ、昼飯美味かったな。さてと、そろそろ行きますか。

武道館につくと、十級を受けたすべてのメンバーが揃っていた。誰も脱落してなくてなにより。さあ、五級のテストが始まる!

今回もトップバッターは俺らだった。なんで?取り憑かれてんの?まあいいや。そこには、三匹の大きな熊がいた。名前は、バーサークベア。狂戦士のような名前だな。能力は、物理攻撃耐性、魔法も無効、超再生、攻撃力倍増など、かなりの強さだった。おまけに、魔法は強い。

「なにそれ怖い怖い俺いかない」ユウキはおびえているが、行くより仕方ない。

スタートした。フッ、さっきの戦いで俺がすべての技を出し切ったとでも?実は、俺には隠していた必殺技があった。サイキック・ルオテーレ。ホワイトノイズと演算子、それにブラックホールとホワイトホールを混ぜたものだ。今からその技をやろうと思うが、時間がかかるので、ユウキと齋に優勢な状態で戦ってもらわなければならない。

「なあなあ」

「うん?」

「俺が必殺を放つまでに、バーサークベアの相手してくんね?」

「おっけ〜」

俺は技の起動に集中する。二人は思っていたよりも良い戦いをしていた。齋の演算子とユウキの彩玉の絶妙なコンビネーション。バーサークベアのヤベエパワーを跳ね返して攻撃するものの、超再生があるが、そこはご心配なく。少しずつ、確実に体力を削っていく齋の戦法で常に戦いを優勢に保っていた。さて、俺の技もそろそろ起動できる頃であろう。『サイキック・ルオテーレ!』爆風が旋回する。バーサークベアをも吹き飛ばす圧倒的なパワー。バーサークベアは大ダメージを受け、試験は終了した。

あーあ、疲れた。と思いながら部屋に戻ると、机の下にまた紙がおいてあった。なんで机の下なんだよ。そう思いながら紙を拾うと、Dランク昇格と書いてあった。「よしっ、これでサイガたちにもじまんできる!」とユウキ。齋は「あああああああああああ」と絶叫している。夕食食って速く寝よう。

翌日の朝、紙がなんとユウキの額に貼られていた。師匠、ふざけすぎだろ。その紙には、午前七時に三級、午後一時に二級、午後五時に一級のテストだと書いてある。なかなかハードだな。

朝飯を食って体育館に向かう。三級の相手はアンランゴ・デーモニオ四体だ。悪魔。精神生命体なので、物理攻撃無効。俺にとってはきつい。もうすぐテストが始まる。

始まった。俺は瞬時にサイキック・ルオテーレを発動、同時に光弾を放つ。しかし、効かない。今度はサイコキネシスと演算子を同時に使う。すると、重力のベクトルが変わり、敵を押し潰す。流石にこれなら効いたらしい。俺は続いてサイキック・リチェッタを放つ。これはかなりのダメージをあたえることができたようだ。ユウキと齋が協力プレーで『彩玉演算』なる技を生み出したらしい。内容は謎い。ええい、知るかボケ!

彩玉演算が連射される。追い打ちをかけられ、悪魔たちは戦いを放棄した。

次は二級。相手はブレッドドラゴン五体。魔法も物理攻撃も無効。温度攻撃のみ有効だってさ。流石に慣れてきた。サイキック・ルオテーレを同時に三つ発動して摩擦熱で攻撃したあと、ユウキが朱玉で追い打ちをかけて更に暑くし、齋が一気に冷やすという戦法で行く。

『サイキック・ルオテーレ!』一瞬で高音になる。温度は約千三白度。そこに朱玉が加わるが、齋がブラッドドラゴンの背中に回り込み化学反応式:dryN2を放つ。齋の演算子によれば、寒暖差で体力が四分の三くらい削れるそうで、あと一押しだ。だが、俺らにはあまり体力がなくもう使える技が少ない。だから、じわじわと削っていくことにした。その時、ブラッドドラゴンが炎を吐き出した。炎が縦横無尽に飛び回る。炎は全部で七個あった。それを避けながら血液循環を千倍にし、体温を上げてブラッドドラゴンにダメージを与える。齋とユウキと協力してブラッドドライアイスを作る。そこからが大変だった。まず、ユウキと齋に氷魔法を使ってもらい、冷気を圧縮させる。そこに俺がサイキック・リチェッタを放ち、水分子を加速させ、凍らせる。そして、ユウキと齋が風でそれを飛ばし、ブラッドドラコンにぶつける。はあ、はあ、疲れた。しかし炎に当たり大ダメージを食らう。そしてとどめの一撃。齋の手から冷気が出て、ブラッドドラゴンを氷漬けにした。

一級のテストだ。だが、自信がある。なぜかって?物理攻撃が効くからに決まってるだろ!速く戦いたい。相手は魔鬼二匹。すべての攻撃に耐性を持ち、でたらめなパワーを有する。数ではこちらが勝っている。絶対に行ける。では、そろそろ始まるだろう。「スタート!」球炎雹斬。温度差がすごい+物理攻撃。それに『月光ルナアーラ』を放出する。ルナアーラは、サイコキネシスとホワイトホールを混ぜたものだ。重さは八十トン。耐えられるわけが…!?耐えやがった…あの温度差と魔力、エネルギーの中で。どうやら相当な強者だったようだ。油断は禁物。この俺の相手にとって不足なし。すると、今度は魔鬼から攻撃を仕掛けてきた。『鬼連』ざっと百体の鬼たちが俺たちに襲いかかってくる。一体一体が五級クラス。演算子で最善策を見つけようとするが、一瞬頭がフリーズする。「くそ、しまった!」と叫ぶ。鬼たちの攻撃をもろに食らいそうだ。その時、目の前がまばゆい光に包まれた。ユウキが珠玉を撃ったのだ。彩玉の進化版。魔法、物理、温度の三拍子揃った攻撃なのだった。前にいた十五匹の鬼が吹き飛ぶ。その間に演算を終わらせた。どうやらサイキック・ルオテーレをバリアとして使うと良いらしい。そこから遠距離攻撃を齋、みんなの回復をユウキが受け持つということになった。俺のサイキック・ルオテーレは鬼さえも寄せ付けない。そして、ついに魔鬼が奥義を出した。『必殺・破壊龍袍』

本当に謎な技だ。どういう意図があるのか。演算子をまた起動する。これがでたらめなパワーを有した物理攻撃らしい。『サイキック・シールド!』俺のサイキック・シールドは他とは一味違う。俺のものは自分たち自身を亜空間に転移することで攻撃を食らわないようにするというものだった。これで防げるはず。そう思ったのだが、なんと破壊龍袍は亜空間ごと壊し、そのまま突っ込んできた。これはまずい。俺はとっさに『超絶・神速移動』を使い、回避に成功する。だが、その威力は凄まじかった。俺は壁に激突してしまう。

ユウキたちもなんとか無事みたいだ。そうだ、破壊龍袍をブラックホールで取り込んでやろう。そしてそのまま、魔鬼が結界を張る前にホワイトホールで放出した。魔鬼は絶句し、地面に突っ伏した。「よし、一級だ!」そう叫んだときに、大きな歓声が湧いた。サイガたちだ。赤丸たちも応援してくれていたらしい。彼らは、二級の試験に落ち、Cランクと認められたところだったのだ。さて、俺のランクはというと…なんとBランクに昇格だ!あと一ランクでAランク。試験が終わりホッとした。試験終わりの飯はうまい。今日はカツカレーだ。俺たちは、カツカレーのカツを貪りながらお互いの功績を称え合った。飯を食ったあと、赤丸から祝福の言葉を言われた。なんだか照れくさいが、いい気分だ。

師匠が「おい、お前ら、よく聞け」と言いながらやってきた。「まずはリムリン、ユウキ、齋、一級おめでとう。これからも頑張ってくれ。さすが俺が特待生として見込んだだけある。速くAランクになって実戦に活かしてほしい。だが、Aランクの壁は大きい。五段の化け物を倒せなければAランクにはなれない。級から段に変わるところで一気に強さが変わるからかくごしとけよ。そして赤丸たち、サイガたちも三級おめでとう。お前たちにも期待しているから速くAランクに上がってこいよ!」俺たちは一斉に「はい」と返事をする。そして今日は疲れたから早めに部屋に帰って部屋のメンバーたちと遊ぶことにした。突然、ユウキがダジャレを言いだした。「サボテンの世話サボってん、ちゃいなはちっちゃいな」などと、ダジャレを連発していた。よくこんな変なやつを瞬時に思いつくなと感心しながら俺と齋は大爆笑していた。翌日、ユウキが「ねえ、聞いてくれ!」と叫びだす。朝からうるさいやつだ。「昨日、ダジャレを思いついてね、早速披露しようと思うんだ」「ああ、ぜひ頼む。もう待ちきれないぞ!」「じゃあ行くよ。『無失点で髪の毛をむしってん』!」俺は思わず吹き出す。齋は腹を壊しそうなくらい笑っていた。頭がおかしくなったので、じゃ!

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