死神の捨て子
なんか最初から意味不明だね!
伏線回収も無さそうだね!!!
ゲヘナは名も無き村で育った。
村人からは嫌われていた。
村の大人から、悪魔だと言われて育った。
ゲヘナの日課は森での散歩。
ある日、森の中で迷子になった。
その時、少女と出会う。
「お兄ちゃん、どうしたの?」
「道に迷った」
「じゃあ私が案内してあげるよ!」
「いいのか?ありがとうな」
俺は少女と一緒に森を出た。
「ここまで来ればいいかな?」
「ああ、助かったよ」
「またね!お兄ちゃん」
「もう会わないと思うけどな」
「えー、そんな事ないと思うけどなぁ」
その日以来、少女とは二度と会うことはなかった。
俺は村に戻り考えた。
「あの女の子見たことないけどどこの子なんだ?」
次の日、ゲヘナは森に行くことにした。
昨日の女の子に会いたいと思ったからだ。
「やっぱりいないか・・・」
いつもいる場所にはいなかった。
少し寂しく思ったがすぐに忘れた。
それから何日経ってもあの子は現れなかった。
この世界に生まれて15年経った時だった。
『ねえ、あなた』
声をかけられ振り向くとそこには小さな光があった。
「誰だ?」
『私は天使です』
「そうなのか、それで何か用か?」
『あなたの願いを聞き届けに来たのです』
「願いって言われても思いつかないんだけど」
『では、こちらから聞きますね。まず、あなたは何者ですか?』
「ただの子供だよ」『嘘ですね』
「なんでわかるんだ?」
『私の目は誤魔化せません。あなたの力は特殊すぎます』
「それなら納得するしかないな」
『次にあなたは何故ここにいますか?』
「捨てられたからだろうな」
『それも嘘ですね』
実際俺は他の村の人と髪の色も目の色も違う。
だけど俺は親の顔も知らない。
本当に捨てられた子だ。
育ててくれたじいさんの家の前に捨てられてたらしい。
「俺のことを知ってるのか?」
『はい。全て知っています。あなたの親。隠された力も』
「それで教えてくれるのかん」
『いえ、それは出来ません。
知りたければ旅をしなさい。』
『はい、そして私を見つけてください』
「わかった」
こうして俺は旅に出ることになった。
「さて、行くか」
荷物を纏めて家を出る。
どこに行こうか考える。
あの森を超えていくかと思いいつも散歩してる森にいく。しかし、森に入る前に馬車が立ち往生していた。
よく見ると馬がいないようだ。
近くに人がいるようなので近寄る。
「こんにちわ、大丈夫ですか?」
「ん?あんたは・・・旅人さんかい?」
「はい、それより馬がどうしました?」
「馬が逃げちまって追いかけてきたらここに着いたんだよ。どうにかしてくれないか?」
「わかりました。ちょっと待っていてください」
馬の所に行き触るとカルマを感じる。
カルマを浄化してみると足に怪我をしていた。
「これは痛いな、治すぞ」
すると馬のカルマは治り馬はご機嫌になった
「は?」
「どうかしたのか?」
ゲヘナは知らなかった。カルマを浄化出来るのは聖女しか出来ないということを。
「いや、なんでもない。ありがとう。これで馬が走れる」
「おう!よかったな!」
「それはそうとあなたのお名前はなんでしょうか?」
「ゲヘナだ。」
「ゲヘナさん。旅にでも出るのですか?良ければ護衛をお願いできないでしょうか?」
「護衛なんてやったことないけどいいのか?」
「はい、構いませんよ。私は商人のセツカと言います。よろしくお願いしますね」
「ああ、よろしく頼む。ところでどこに行くんだ?」
「アロウ村というところです。そこまでの護衛でどうでしょう?」
「ああ。いいぞ。」「では、早速行きましょうか。」
商人が乗ってきたのは小型の馬車だった。
商人と御者は1人ずつ座っている。
「では、出発しますね」
「はーい」
商人は手綱を振るう。
走り出したのを見てから話しかけられた。
「ゲヘナさん。あのカルマを浄化しましたがあれは何をしたんですか?」
「ん?手をかざしただけだぞ?昔から触れたら治せるんだ」
「そうですか。あの力あまり使わない方がいいですよ」
「なんでだ?」
「カルマを浄化するのは聖女しか出来ないのです。
なのにあなたは浄化した。これがバレたら捕まります」
「なるほど、気をつける。」
商人が言った通りならこの力は隠さないとまずい。
なんやかんや話していると夜になった。
「今日はこの辺で野宿にしましょうか」
「そうだな」
商人は薪を集めている。
「火をつけてくれませんか?」
「わかった。【ファイア】」
魔法で火の玉を作る。
「すごいですね。魔法が使えるのですね」
「まあな。この力も隠した方がいいか?」
「いえ、魔法を使える人は優遇されるので大丈夫です」
「料理は俺が作る。何か食べたいものはあるか?」
「何でも食べられます。食材はあるのでお願いします
」
そんなふうに話をしていると風が吹いた。
「魔物の匂いだ」「え!?」
商人は慌てて剣を抜く。
草むらに隠れていたのは狼型の魔物の群れ。
商人は怯えて動けない。
「おい、そこのお前。動くな。俺が倒す」
そしてゲヘナの戦闘が始まる。商人は腰を抜かし震えてる。
(商人は戦えないみたいだし、助けるか)
「下がってろ。危ないぞ」
「あ、貴方は・・・強いの?」
「さぁな。試してみようぜ?」
俺は鎌を取り出した。商人は驚いているようだ。
「なんだいそれ・・・。見たことがない・・・」
「これは俺の武器。こいつらに死を告げるものだ」
そして俺は狼に近づく。商人に当たらないように注意しながら戦う。
「はっ!せい!」
鎌を振り回し次々と倒していく。
血を浴びる。返り血は浴びないようにする。
しかし数が多いのでいくつか被ってしまう。
すると体が熱くなる感じがした。
『魂を喰らえ』
頭の中で声が聞こえる。「くそ、なんでこんな時に」
鎌を握りしめる。すると手に力が湧き上がる。
「ぐぅ、がああああああああああ!!!!!」
叫ぶと髪が白くなって目も赤くなった。
「殺す」まるで別人のように低い声で呟いて、敵に向かっていく。
首筋を狙い切りつける。
「ギャイン!!!」
首を切られると痛みを感じる前に死ぬ。
「次は、どっちがいい?左?右?選べよ」
「グゥ」
「どっちも切るけどな」「ガァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
「うるさいな」
最後に一振すると戦闘が終わる。
血まみれになった俺に商人は脅えている。
「ゲヘナさん?どうしたんですか?その姿は?」
「気にしないでくれ。それより怪我はないのか?」
「はい。私は無事です。ありがとうございます」
商人は深々とお辞儀をする。
「そうか。食欲はあるか?」
「いえ。さすがに血まみれの場所では食べたくありません」
商人は顔を青くして言う。
「食える時に食え。今から料理を作る」
「はい。。。お願いします」商人は警戒しているようだ。
「安心しろ。毒は入れない」
「わかりました。信用します」
商人は料理が出来るまで待っていた。
しばらくして料理が出来たので食べる。
「美味しい。料理が上手なんですね」
「普通だ。食べ終わったら寝るぞ」
そうして俺の一日目の夜は終わる