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神話戦争の正体

 大国王都


 近隣の小国を順番に蹂躙して、降伏や属国化も認めず、とにかく戦って征服し、男女の奴隷を大量に増やし、貧しい食料だけ与えて働かせ、生産量やGDPを爆上げして来た王国。


 どこかの白菜農場とか苺農家みたいに、年収数千万円のモデル事業、素晴らしい成果とテレビでも放送されたりしたが、結局外国人農業研修生制度を悪用して、日当数百円で働かせていたドクズだと判明したような経済構造。


 ここにも毒婦がいて、西太后か閔妃みたいなのが取り仕切ったので、国が腐り果てていた。


 チ〇チ〇を馬車の車輪に突っ込み、手を離しても落とさずにいられ、回転させることもできる情夫を献上した貴族が大臣。みたいなお決まりのパターンで、便壺で下水道には手足を斬られた先王の愛人や愛妾が沢山放り込まれた。


「国母様、派遣軍三万、天使の一行に出会い、天空の騎士が時間を巻き戻し、城砦略奪や砦陥落の前まで遡り、さらに略奪を行った兵士などは、天罰により塩の柱にされた模様です」


「何を馬鹿な事を申しておるかっ、誰か、この者を処刑せよっ」


 当然のように近衛兵により連行されて行き、即処刑された人物。


 多分、血抜きされてから脳だけが蒸し焼きにされて、大量の食事の一品として出され、一口掬って食べると捨てられるか、下げ渡されて使用人が食べる。


 王宮でもこうなることは分かっているので、殺される報告をする人物が奴隷や犯罪者から選ばれていて、訛りを無くすよう鞭や電気で教育され、適当な服を着せて死刑になる文言を覚えさせて順番に出荷する。


「今となっては逃れることはできませぬ、天使の長い手は地平の果てまで逃げようとも届きまする、この毒杯を煽って自裁するのをお勧めします」


「たわけがっ、この者も処刑じゃ、毒を飲め」


 現在、天使の軍勢と天空の騎士に敗北し、現在王都の前に天使が数十人来ていて、王都は出入りが禁止されていて閉鎖状態。


 この後上級天使と神の雷が出現すると、一人残らず始末される前振り。


 いつもの塩の柱か、サカサマのパテマみたいな重力逆転で、人間が空に落ちていく羽目になる。


 これから住人全てに太陽光を集めた光を当て、悪しき者は全員塩の柱なのだと通告があり、悔い改めるには今しかないと言われた現状を国母に伝えるのに、十人以上の処刑者が出た。


「ううぬ、我が聞きたい言葉を話す者はこの世におらぬのか? 無能者どもめっ」


 こんな時の人物も用意されていたり、毎回耳障りの良い言葉を言える道化が大臣になっていたり、とにかく腐り果てている国。


「国母様、此度は耳障りが良くない言葉ばかりで大変心苦しゅう思います。このような時は地下深く潜るのが宜しいと伺っております。狭苦しい所ではありますが、そこで数日過ごされ、ほとぼりが冷めれば運河を使って城砦を出て、落ち延びる手段もあります」


「うむ、良く言った、褒めて遣わす、我はその言葉が聞きたかったのだ」


 現状を知らせるのと、その後に聞こえが良い事を聞かせる。そうしないと「地下壕に退避を」などと言うと「たわけがっ、この我に汚らしい地下牢に行けと言うかっ」となって全員処刑される。


 元道化の大臣も、こう言えば自分が地下に案内でき、一緒に退避壕で数日過ごせば天使も消える。


 どうにか重い腰を上げさせ、一歩も歩かないで輿に乗り、ゆっくりと歩いたので手遅れ。


 もし一瞬もためらわずに走って地下に行けば生き残れたかもしれないが、明り取りの窓から強烈な光が差して来て、城の中大半が塩の柱にされた。


 奴隷労働をさせられていた者や、正直な生活をしていた低所得者層は、悔い改める時間があったので生き残れた者も多くいた。


 ちょっとした権力を持たされた者ほど腐って行き「年収一千万円以下はお荷物」と言うような、生まれつき高い知能を持っていて他人の苦労も知らず、記憶や能力は全部遺伝子で決まるのに関わらず「若い頃に努力をしなかったからだ」と言い切り、下々の者の奴隷的労働を知ろうともしなかったのは、善人であろうとも救えなかった。


 何故か子供の頃から苦労知らずで金持ちの子で、ボランティアや福祉や寄付に熱心な奥様や、エコだの温暖化反対、反ワクチンみたいなオツムが少々足りない、変な善人の方が生き残った。



 大国王都前


「今回もこのような結果になりました。愚かな者、悪しき者、犯罪者などは救わず、消去してから立て直すようにすれば良いかと思われます」


 国を維持するための人数が足りず、これから先は周囲の国に、善人でイエスマンの奴隷として使われる人々。


 悪人が持つアニマルスピリッツや、平気で法を犯したり、かい潜ったりしてまで金を稼ぐほどの、度胸と根性を持ち合わせない善人の集団。


「どうして……」


 御使いである聖女頭も、現場猫案件を見て受話器を握って?呟き、ここまでの破滅は望んではいなかった。


 先程の都市のように祝福を与えれば、人々は悔い改めるのに、その処置の違いが分からない。


「余りにも愚かに過ぎる者達、それらを一気に消去してしまうのが神話戦争なのです」


「え?」


 長年腐った遺伝子が連続し、エラーが積み重なり、y染色体側の欠落が増えていくと悲劇の連鎖が続く。


 サッキュバスやインキュバスの活動により、そのような者には不妊処理が行われるが、ほとんどの人類がエラーを起こした者ばかりで、酵素のスイッチが逆転したり長すぎたり、人類本来のサディストでドクズ遺伝子が発現する。


 善人とは、悪の心もアニマルスピリッツも、大きな欲も野心も持てない障碍者。


 自分のためには力は行使できないが、酵素のスイッチが逆転しているので、他人のためになら絶大な力を行使できる者もいたりする。


 それらの会話を聞いていた魔女は「我が意を得たり」と悪魔の顔でほほ笑んだ。



 ユートピアとなった都市でも、スラムや外周に住む肉体労働者の中で「知恵の実」を持たないIQ70以下の、エラーで損傷だらけの人間が増えて遺伝継承、そんな者ほど事後の生活で資産状況を考えないので多く繁殖する。


 30歳以上のカップルで出産すると、卵子の老化や母体の老化により、発達障害やADHD言語性作業性IQが低すぎるエラーを持つ者が、急激に増えていく。


 男女どちらも40歳以上だと、ダウン症リスクが比較級数的に上がる。


 遺伝子による細胞壁を開閉する暗号の鍵を、40年間ウィルスなどに解析され続けると、子宮の中の子供でも脳や体の破壊が進む。


 30歳以降は胸腺も機能しなくなり、T細胞の自己免疫システムが壊れ、自分の免疫機能で自己の細胞や内臓の破壊が開始される。



 幸田未来が号泣謝罪会見させられた「羊水腐ったババア」発現は、ある意味とても正しく、後日卵子や母体の老化を啓蒙する一言となった。


 何処かの総裁候補で女性総理候補は、50歳過ぎて妊娠出産を決意して、自分の卵子は使い物にならず閉経しているので他人の卵子と精子を購入。


 体外受精した時点で障害の確率が凄まじく上がるのにもかかわらず、老いた母体で妊娠出産しようとして周囲から大反対され、代理母でも使うよう説得されたが、強行して人体実験をして、チューブだらけで酸素マスク必須、生きているのかどうかも分からない子供を出産。


 赤ちゃんの医療費が無料なのを利用し、莫大な金額で赤ちゃんを生かし続け、「障害を持つ子供の母親の代表」的な面をして票を集める悪魔になった。



 メンヘラでも頭壊れていても、夫と言うのは自分の奴隷で、自分は家事一切しないでいい、夫や子供に家事をさせる。そこまでアタカオカシイのでも、女はほとんど浮浪者にならず、何処かに寄生して欠陥があり過ぎる子供を産み続ける。


 そんな遺伝的エラーを一気に解消するのが神話戦争。


 何か思想的な事や宗教的対立だと思われているが、そんなものはどうでも良く、ゴミクズ遺伝子を持つ者を、食べて行けない生きて行けない状態まで追い込んで、遺伝的にコンバットプルーフをするのが目的の戦争。


「何故そうなるのです? 先程と同じ、祝福を与えれば悪人も改心しますっ」


「それは一世代だけの話で、次に生まれてくる子供は悪魔の遺伝子を持ったままなのです、処分するしかありません」


 遺伝子と言う概念が聖女頭の頭の中に出現して、救いようがない遺伝子は排除しなければならないと結論付けられた。


「ああ…… そんな、神よ」


 鋼鉄の肉体と固体素子の脳を与えられた御使いは、鋼鉄の思考で愚か者への憐れみを捨てた。



 とある学校の教師をしている人物が、アメリカで自分の息子娘以外に黒人の養子を貰って育てた。


 孤児院にぶち込まれるようなクズ親の息子は、当然のように中学生頃に武装強盗事件を起こして殺人もして、事件を隠蔽する知能すらないので逮捕収監された。


 教師と遺伝的に繋がっている子供は、知能も高く社会性を持ち合わせているので、絶対にそんな事件など起こさない。


 アフリカの大地で、大戦争によるコンバットプルーフも受けず、災害による生き残り合戦も無く、猛烈な疫病による洗礼さえ受けていない旧人類。


 狩りで人を殺す、部族同士で殺し合う、井戸があれば収穫が多ければ殺して奪い取る。


 そんな野生生物を、アメリカ大陸やヨーロッパに連れて行き、アフリカの平均IQが65とか70程度の生き物が新人類と共存。


 識字率の低さもあるが、ほんの十世代で遺伝的に改良し、概念として平和とか順法精神を全員に認識させるのは不可能。


 イナゴのように殺しのスイッチが入ってしまい、ひたすら戦争をして殺し合うのは、次の世代になるとリセットされ、殺し合いで数が減り食料供給が間に合って、スラム化して他人の糞尿の匂いを嗅ぎ続けなければ解除されるが、遺伝的エラーと汚物の中で生活する怠惰な遺伝の蓄積は解消されない。



「ええ、これからは是非そうしましょう、愚かな者は消去するのです」


 もう聖女頭と言われた、表の綺麗な世界だけ見続けた人物はおらず、鋼鉄の精神と鋼鉄の信心で、その範囲から外れて汚染された遺伝を持つ者を削除し続ける、神の側で平面世界側のキャラクターとなった。


「一体どうしたのです? カレリ-ナさん」


 修道院長は同僚の本名を呼び、もう消えてしまった、聖女頭としての正しい?思考を呼び覚まそうとした。


「遺伝子、と言う概念で、生物が持つ特性を子孫に伝える暗号があるのです。悪い親からは悪い子が産まれ、泥棒で強盗からは同じ子が産まれる。そういった「穢れ」を剪定し、正しき者、清きものを選び出して生かして行くのが私たちの使命なのです」


 修道院長も少々の巡礼の旅を終え、カルマを落として清潔な人物になると、同じく神聖騎士となるので、今後は「こちら側」に来るのが分かっている人物には事実を知らせる。


「そんな事が許されるのですかっ、それはまるで神の行いっ」


「ええ、神がそうお命じになっているのです、穢れた物を刈り取れと」


「ああ……」


 信仰心100%で、敬虔度100%、神への信頼1000%の人物は、御使いと下級天使の笑顔でそれが真実なのだと知り、神に忠誠を誓った身として、その命を忠実に実行するべきだと確信した。


 ローの側に立って正しき者を守り、悪しき者を打ち砕く。それが神聖騎士。


 混沌カオスの側に立って、愚かな者や悪の心を持つ者を救い、善なる者を排除するのが邪神騎士。


 現在邪神騎士候補は、悪を挫いて善良な市民を守っているが、法の側の人物、政治家、官僚、役人、貴族、聖職者、教師、上官、と言った腐ったことだけを行い、綺麗事だけホザき、あらゆることに対して「できません、ありません、そんなことできるはずがありません」だけを繰り返す、縦の物を横にもしない、反吐が出るようなロボットを見て心を入れ替える。


 足利尊氏の時代になら、悪党の頭領と言うのが存在して、やくざ者や半グレ高利貸し奴隷商人阿片商人などを率いて、一定以上の集金をしないよう取り決めが行われたが、その頭領がいなければ無法地帯。


 誰かが悪しき者達を率い、その快楽の全てを身に受けて堕天し、地獄に至らなければならない。


 あらゆる者の罪を背負い、痛みと苦痛の全てを身に受けて昇天し、神となるキリストのような者の、逆を行わなければならない、それが邪神騎士。



 全てが決着した後、当事者である小国の請願者や、神の国を見に来たはずの新王は、余りの地獄を見せられて嘔吐した。


 自国をユートピアにして貰おうと思った者も、善悪の天秤にでもかけられ、悪人が多ければ簡単に国が滅びて塩の柱にされるのを見せつけられ、安易に御使いに願うのを諦めた。



 修道女会、裏門


 修道院長が旅立ちの準備を済ませ、手持ちの蔵書や荷物を倉庫に預け、軽装で出立しようとしていた。


「長年お世話になりました。私は王太子殿下の戴冠式を花道に引退させて頂きます。以降は後継者である新修道院長が何事でも解決してくれます。私は勝手ながら「巡礼の旅」に出させて頂こうと思っております。非力ながら村々を救い、病を退け、魔獣から民草を守って行こうと思います、どうか皆さま心安らかにお過ごしください」


「修道院長様っ、今までご指導有難うございましたっ」


「いえ、こちらこそありがとう」


(へっ、大して仲も良くないくせに)


 別れの瞬間だけの表向きの綺麗な挨拶に、反吐が出そうな魔女。


「ターニャさん、迷いを断ち切ってくれてありがとう、これで何の迷いもなく行けます」


 ポニョに出て来る、ボートに乗った赤ちゃん連れの大正時代の夫婦みたいなセリフを聞き、死にきれない赤ちゃんにポニョがあの世の食い物を食わせて殺したように、迷わず行けるらしい。


 ネットでよく言われているように、周囲の大漁旗掲げてる漁船の奴等は、津波で全員死んでいる。


 父親の船の下を神様が通った時「陸地がビカビカ光ったりする表現」は、船の乗組員全員死んだのを表す、使い古された状況。


 軽自動車を乗り捨てた所で母親も津波に流され、養老院のババアも全員死んでからの方が体が楽で歩けると言い、結局全員死んで、最後にキスすると周囲を飛んでるヘリまで消えたのであの世行き。


 311以降に放送して良い映画ではないが、パプリカのミュージックビデオでも、津波で死んでいて大人には見えない子供と一緒に遊んでいるので、暗喩迄は許されているのかも知れない。


 トトロみたいにネコバスに乗って娘も死んで、母親も病気で死んで父親もおかしくなって自殺しても、あの世で家族幸せに暮らしていますと言うのがエンディング。



 乗合馬車停留所、お別れ会場


「それでは、巡礼が成功するのをお祈りしております、お姉さま」


 全くそんなこと思ってないのに、口と表情だけはどうにでもできるクズな魔女。


 何かと規律とか決まりにうるさい人物だったので、追い出せたのでせいせいする。


「それでは皆さん、お見送りありがとうっ」


 乗合馬車に乗って故郷の方向に旅立つ、こうして修道院長も魔女に「追放」された。



 そこで元王妃と第五王女親子まで、魔女に巡礼の旅をオネダリして来た。


「ああ、新聖女様、どうか我らにも巡礼の旅をお与え下さいっ」


「どうしても聖女頭様のお立場が羨ましいのですっ」


「ええ、ご身分はそのまま、まだ還俗はせず、旅立たれると良いでしょう」


 二人ともカチコチの信者過ぎて、例え貴族令嬢でも「長」が着く聖女でも、すぐに地下に連れ込んで拷問したり、斬奸状出すのもダイスキなので、沼に嵌めて追放する。


「それでは、我らも巡礼の旅に出させて頂きます」


「神よ、我らにも艱難辛苦を与え給え」


 王妃専用馬車にでも乗って行くのかと思えば、普通のボロい馬車に親子で乗って出かけた二人。


 信心が強すぎて、平気で暗部の仕事や悪行を行う奴らなので、神聖騎士で天空の騎士にはならないだろうと思っていたが、それはアッチの世界の事を知らなすぎる魔女の誤算だった。



 修道女会奥の院


 各種事件以降、自分がエトワールとして働く必要もなくなり、ビッシリと詰まっていたスケジュールから解放され、聖女を極めた上に礼儀作法まで完備している、どこに出しても恥ずかしくないベテラン聖女が貴族家などに出張して往診。


 かたや「どこに出しても恥ずかしい」エトワールは、修道女長や乙女騎士達が買い込んで来た甘い物や、酒でも飲んで暮らし、昼まで寝て二日酔いで迎え酒、と言う最低の生活サイクルを過ごしていた。


「ああ、頭痛い、もう酒なんか飲まない。イケリア、水頂戴」


「はい、只今」


 水も出たがビールのような軽い酒も出た。二日酔いと言えば迎え酒なので、今言った禁酒をさっそく破った。


「お~~、効く効く」


「お姉さま、修道院長様が旅立たれました」


「え? あの人死んじゃったの?」


 見送りにもいかず、長年の同僚が還俗して、一旦故郷を目指して旅立ったのも知らない不届き者。


「いえ、聖女頭様と同じようになるため、巡礼の旅に出られたのです」


「ああ、そうなの、行ってらっしゃい」


 もし「なんでやねんっ、還俗して巡礼に出る言うてたやろがいっ」と裏拳ツッコミを入れると、暗黒竜のような異常耐性が強い者でも、スリップの魔法が掛かってコケさせられる。


「他の司祭長様なども、故郷を目指して旅立たれました。ここでお姉さまも姿を消して死んだ振りをすれば、丁度「挨拶周りを済ませた頃、エトワール様は眠ったように目を覚まさなかった」と言う賭けに勝てます」


「何ですって?」


 頭や目の周囲を塗れタオルで冷やして頭痛の解消に励んでいたが、魔女の悪魔の囁きに目を覚ました。


 毎日「これは一杯金貨5枚のビール」「一個金貨十枚のケーキ」などとホザきながら賭け金を失ったのを嘆いていたが、魔女が賭けに勝つ方法を教えてくれるようなので目の色が変わった。


 まあ、今賭けに勝って姿を消しても受取人がいない。


「すみません、悪巧みをしますのでイケリアさんもご同席下さい」


「はい」


 話し合うので茶なども用意して、エトワールの朝飯とか酔い覚ましで、二日酔い対策の味噌汁なんかも出す。


「それでは、掛け金の受け取りはお姉さま本人では無理なので、イケリアさんに遺産相続をするよう一筆書いて頂いて、修道女会で入手できる高齢の女性の遺体を、10体ほど用意して貰います」


「ほう」


「はあ」


「それで正教会から公式発表して、お姉さま以下修道女会三役と、長が付く人員全員が殉死したと発表。礼拝堂でも遺体を並べて公開、顔はエンバーミングでどうにかして、賭けの胴元が「無効だ」なんて言おうものなら、ホーリーサンライトで塩の柱にしてやるのです」


 修道院長とか聖女頭の前では、信者の亡骸を他人として晒すなど許されず、こんな話はできないが、丁度追放したばかりなので大っぴらに悪巧み。


(この子、大丈夫なのかしら?)


 イケリア的には、噂通り大聖女でエトワールを、本気で始末しようとしているのではないかと疑った。


「それで、愛しの金貨100枚ちゃんが帰って来てくれるなら、何でもするわ」


 エトワールの瞳の中にも炎、背景に爆炎背負ってやる気十分。


「わたくしから言うのも何ですので、お姉さまから奥の院の礼拝堂の中で、身代わりの遺体を用意する様お願いしてみてはどうでしょうか?」


「ええ、そうするわ」


 Bダッシュで礼拝堂まで行き、死んだ振りするので自分と修道女会三役、まだ用意できるなら長が着く役職全員分の遺体を用意するようオネダリしに行った。



「あの、大丈夫なのでしょうか?」


 イケリア視点では、エトワールが暗殺されないか心配なのだが、魔女の方は賭けに勝つための裏工作が大丈夫なのか答えた。


「バレたらバレた時の事です。お姉さまも修道院長様も、元王妃様も第五王女様も、巡礼の旅に出るための工作をしたのです。姿を消すための「方便」なのです」


「はあ……」


 魔女も何やら楽しそうなので、悪い事にはならないだろうと思えた。


「本日夜からの予定としては、前からお流れになっていた、冒険者ギルドでの飲み食い。ケーキ食べ放題や焼肉食べ放題ですが、お姉さまはあの通りの方なので、財布の底には穴が開いていて、裸銭をポケットに突っ込んで「宵越しの金は持たない」系統のギャンブラーですので、お財布はイケリアさんが全て握っていてください」


 魔女も悲しそうな目をして胸の前で十字を切ったので、やはり「どこに出しても恥ずかしい」エトワールの行く末を心配した。


「ええ、そうですね」


 能力的には一点豪華主義で、ある部分は恐ろしいほどの才能を持っていても、一般生活は一切できない系の人なので、イケリアも少し悲しくなった。


 ちなみにイケリアも、魔力ゼロ一般人メイド→聖女を極める→聖騎士、になったので、下手をすると神聖騎士になったりするかもしれない。


 本日も乙女騎士団と、若返って高レベルに上げられた老聖女老修道女も、エトワールと一緒にギルドまで行って、焼肉とケ-キ食べ放題の巡礼の旅に出る。


 昼食後から移動し、前に行った乙女騎士の顔が効く呉服店で、平民の服に着替えてギルドへ出発。


 イケメン村人Aも連れて行かれたので、本日もラッコ鍋とか発情する薬物が盛られる。

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