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人類安楽死計画

 店内


 長老は重鎮に告げ、人間国で人間の神聖騎士に屈従しないで済むよう、今のうちに平和条約だとか軍事同盟を結べるように下知した。


『人間共と平和条約? その上に軍事同盟? 巣の中に転移ゲートを開くなど絶対にあってはならないっ』

『炎竜を殺した人間の軍門に下るだと? 正気なのか? 長老が狂ったっ、人間に国や巣を売り渡そうとしているっ、何を報酬に貰ったっ?』

『ゲートなどいつでも爆破できる、既に奴らの国には神聖騎士が誕生しておるのだ、今この瞬間にしか平等条約は結べん』

『嘘だっ、神聖騎士など物語の中にしか存在しないっ、今からでも人間共を皆殺しにしろっ』


 馬鹿みたいに泣きわめく低能には、魔女が描いた絵図を説明してやったが、それでも理解できないで叫んだ無能は処刑する。


『殺』

『やめろっ、売国奴どもめっ、ゲートを超えて人間共が侵攻してくるぞっ、すぐに俺の言ったことが正しかったと分かるっ』

『屑どもめ、儂の目を東門に掲げておけ、この巣が滅ぼされる所をあの世から見ていてやる』


 平面世界だとかダイソンスフィア、世界を管理調整する天使という機械、管理AIにギルドや教会の本当の経営者など、この世の構造を知りもしないマヌケが、何か知ったような口をきいて竜の巣の権益を損なおうとしたので処分した。


 若い頃から色々と思い知らされている長老も、重鎮にもこの世界の構造を匂わせているにも拘らず、すぐに神や天使の存在まで幻想なんだと言い出し、自分達こそがこの世界の主役で支配者と思い込み、少しの権力を持たせただけで天の意向に反抗しようとする。


 中二病的な通過儀礼のような物だが、先代長老からの引継ぎの際に、この世界は神と呼ばれる人工の機械が支配していて、竜も魔族も巨人族も亜人も精霊も、機械に作られた人工生命ホムンクルスの一種で脇役。


 ヒューマンと言う、この文明と機械を製造した本来の主人、霊長類でホモサピエンスと言う主役を生かして観察して楽しむ箱庭、それがこの世界だと教育された。


 竜の責任者として君臨すると同時に、神に逆らわないように制約の機材を脳に植え付けられた者をエイシェントドラゴンと言う。



下級天使ジェバンニ5526、人間国との和平交渉の開始、竜の巣との貿易独占権を与える、軍事同盟を許諾、全てを平等にして、どちらにも損がない契約内容を作成せよ』

『承りました』


 竜の巣や巨人族の長老にも与えられている、ブレインで統治機構の一部。


 下級天使に指示を出すと、情報量が多かろうが過たずに一瞬で理解したので、和平条約の草案で草稿を出させて、それを叩き台にして条約を締結する。


 重鎮たちや色々な派閥の者も動き出したので、現在魔女が一番恐れて嫌がっている人物をどこかに放逐する。


 店内をうろついてみると、竜騎士団の制服を着ている者から、カキカキとかべえべえの仕方を教わっている勇者がいた。


「ここじゃな、逆鱗のすぐ下辺り、ここをベエベエしてやるのじゃ」

「こうですかい?」

『キャウ~~ン』

「すかさず尻尾の付け根もカキカキ」

「へえ」

『んほおおおお』


 また被害者が出たらしく、若者が出稼ぎ?に出てしまい、腐った故郷を捨てて行く。


『カーチャではないか、ちょっと相談があるのだがな、これから人間の国と和平条約とか同盟もするんだが、元気の良すぎるジジイ共を観光地にでも連れ出してくれんか? これ以上若い者をテイムされて外に連れて行かれてはたまらん。金は渡して置くので今晩だけでも何処かで泊まらせてやってくれ』

『へえ、分かりやした、宿は無さそうなんでどっかで家でも建ててみやす』

『王様と大公さんと侯爵さんは残って話し合いじゃ、頼んだぞ』


 古代金貨を5枚ほど渡して、食い物などは自販機で出させ、酒のボトルとか携行食になるツマミも箱ごと持たせる。


『明日か明後日ぐらいまで連れ回して置いてくれ、それと若い者が付いて行くかも知れんが、どうにか家に帰るよう言ってくれ』


 完全テイムされてしまうと、その主人を殺さない限り解放できないのだが、多分勇者なら何とか出来てしまう。


『へえ、テイム解除できるようならやっときます』


 近くにいた兄弟に声を掛け、同行する者は連れ出し、年寄りにも声を掛けた。


「長老から許可が出ましたんで、これから観光に出れます。王様と大公様と先代様は残って話し合いだそうで」

「おお、観光に出られるのか、燃える大地が見たい」

「それと、竜の巣としては若い者を沢山テイムされて、外に連れ出されるのは困るそうで勘弁してやって下せえ。家に帰してやるか、竜騎士団まで付いてこないように何とか」

「そうか、坊主どもも母ちゃんの所に帰してやらんとなあ」

『ボク、おじちゃんと一緒に行くよ』

「んん、いかんぞ、まだ若い者は家で大人しくして学校にも通わんと」


 スリスリして来た若造と何故か会話できるジジイ、多少竜語が分かるらしい。


 険しい表情をしていたのが、すっかり家猫顔になった小僧共。頭や背中をナデナデしてやり、寝転んで腹を見せるぐらい懐いているのをカキカキしてやる。


『カヒューーン』


 大きいので嬉ションまではしなかったが尻尾振りまくり。


「全員三日間の携帯用食料と飲料水を確保っ、1500までに出立する。準備始めっ」

「ヤーーーッ」


 軍隊式なのか、先任の士官が隊長として命令した。


 魔女の姿が見えないのでとても悪い予感がしたが、次男もいないようなのでグリーンも居残り。


「あいつは牢屋入りじゃなくて、修道士会の偽天使潰したから勲章貰えるんだと。多分牛魔王テイムしたからターニャとデイジーもそうだ」


 長男はここでゴロゴロして軟禁されるのに飽きたのか、観光について行くつもりらしいが、胸の前のボタンが「パァン」と弾け飛ぶ、スケベすぎるジジイにベルがべえべえされてテイムされそうで怖い。


 結局、盗んだバイクで無免でも走り出しそうなのはジジイに付いて来て、「押忍、案内させて頂きます、押忍」と言って並走。


 レディースでも父親と早くから別居してる奴で、ジジイを「パパ」「お父さん」と呼び始めるぐらい病んでるファザコンも付いて来てしまった。


「兄ちゃんらはここに残って、うちの王様とか団長を守ってやってくれ」

『うん、おじちゃん(ウルウル)』

「竜騎士団出立っ!」

「応っ」



 人間側会議室


「先王様、竜国側から和平条約とわが国だけの貿易の独占権などを内示されました、こちらでも草案を考え、あちらと折衝すれば軍事同盟もあり得ると提示されております」

「それは良い、長年の懸案事項が消える。だが竜国からの侵攻の前触れでは無いのか?」


 トリーの方は飴玉で角砂糖(お笑い用語、決められた言葉で発動させるギャグなど)がとてもおいしかったので、転移ゲートがブリッツクリークの通路になるとは思っていない。


 オグタン(誰?)の解説によると、ベルギー側からマジノ要塞を迂回して侵入されたので、F1ベルギーグランプリが開催されるようになっても周辺道路は全く整備されず、EUができてドイツの脅威がなくなり、やっとこさスパ・フランコルシャンへの侵入経路が整備された模様。


「間に立ってくれて、人語で話してくれているのは新聖女です。最初は竜の立場で、言われたことを翻訳していると、竜騎士団を認めないとか、竜を家畜化、兵器化するのは許されない。あちらからの各種不安定化工作の内容、炎竜を殺したことで人間とは戦争状態であるなど、とても厳しい内容でしたが、一市民として、聖女の立場からの発言は大変ありがたい物ばかりでした」


 もう魔の森に竜騎士団を入れて、テイムした若竜も入れて竜の絶大な魔法能力で魔獣を駆除、領地を広げて辺境伯として君臨することしか考えておらず、転移ゲートは自分の領地内に開いて貰い、貿易も独占する夢を見てしまっているので、もう否定的な言葉なんか聞こえない。


 トリーくんは今日耳日曜で「アーアーアー聞こえない」状態。


「まずは詳しく話して貰おうか?」


 不安定化工作の件が聞き捨てならない元大公から詰問され、やっぱりカクカクシカジカで説明。


 人間国は友好国と認められておらず、自分の世代は竜との友情があったので認められたが、息子の世代で竜を兵器で家畜としたのが許されず、竜語での警告などを理解できなかったのと、今代の竜騎士団長も、竜語を理解できる子供からの伝言が伝わらず、途中で無視したのを快く思われていなかったと解説。


 人間国の勢力を削ぐために、竜なら感染しない病気を流行らせるなどの不安定工作が複数回あったが、記録は存在しないし命令元も不明と新聖女からリークされたこと、竜騎士団を潰すためや嫌がらせに曾孫が殺され、孫の嫁も心を破壊されたと伝えた。


 それでも、前魔王浄化やテイムまでした新聖女が、褒章として人間国との交渉を任され、人間との貿易の独占権や採掘権漁業権などを得たと主張し、それ以降は一人の人間として聖女として「完全に平等な」和平条約などに力を注いでくれている。乗るしかない、このビッグウェーブに、と言った。


「始まりは氷竜の娘を救ったこと、とある飼育員が間引かれた火竜や飛竜の子は、自宅に連れ帰って自分の子として育て、暗黒竜の母親もその男に間引かれた息子を託し、炎龍の母もそれに習った。水竜の娘も新聖女の片割れ、今代勇者も新聖女もその男の娘です。今までは憎しみ合っていた竜と人が、たった一人の善行によって竜に認められ、細い糸がやっと繋がったのです、どうかこの機会を見逃さないでください」

「うむ、その善良な飼育員は何と言う?」

「ストナと申します、若い頃から私が目を掛けていた飼育員で、ここに来ている竜騎士、黄金の腕を持つドラゴンテイマーの直弟子です」


 ストナは儂が育てた、と言う人物が複数出た。


 ゴッドフィンガーから教わったべえべえカキカキの技術でほぼテイムし、腕を噛み切られず火を吹きかけられなかった唯一の飼育員。


 加藤鷹から鷹匠で竜匠の技術を、神技継承のAVで、透明なシリコンの中をかき混ぜる所を見せ「ここ。ここをこうっ(神業バイブレーション)それでこう」と解説し、実技では普通のAV女優を呼べばいいのに、わざわざ紅音ほたるを呼んでビニールシートの上をビチャビチャにした。


 一子相伝の継承者を決めるのに、剛拳の所有者は引き出された竜が決死の覚悟で襲い掛かって来ても、片腕のキンニクだけでモリモリモリィと締め上げて「ふんはああっ!」とか叫んで竜の首を締め落としたのに比べ、ストナの前に引き出された竜は死?を覚悟してお漏らしして潮吹いたので、ストナが継承者に選ばれた。


「その者には褒美を取らせねばなるまい。もし竜国と和平など結べたなら、王家で召し抱えて領地など与えて安んじなければ」

「有難き幸せ」


 もちろんダーくんを見に来たママも、一瞬でテイムされベエベエだけで紅音ほたる(動詞)って、シーツをグチャグチャにして、何枚も世界地図書かされてヒーヒー歌わされ、「もうできない」「もう許して」系統のイヤイヤをして髪を振り乱して、それでも白目剥いてガクガク痙攣して、脳が壊れるぐらい滅茶苦茶にされてオイオイ泣いて、もうお嫁にいけない体にされた。


 もちろん父から息子達にも、多少は神業継承されている。多少若くても番に対しては指技の実技オッケー。



 もしシャイニングフィンガーとゴッドフィンガーが集まって、超級覇王電影弾とか石破天驚ゴッドフィンガーでヒートエンドすれば、東方不敗でも伏魔殿の悪魔でも満足した表情で昇天したり、エイシェントドラゴンと神竜でも、同じカメラアングルで左右分割画面同時昇天と言う荒業でも、千日回峰行?とか即身成仏?の荒行も行える。


 シェンロンであろうとも即テイム、神に逢うては神を斬り、仏に逢うては仏を斬る。


 エイシェントドラゴンが「やっぱり加藤鷹には勝てなかったよ」と言ったり、たてぽこに出て来たフェラがライフワークという新宿二丁目在住オネエのタクヤさん(源氏名?)と、絶対にイかない、イクのを調整できるというAV男優さんが、最強のポコと盾で対決した時、タクヤさんが勝利して口を拭きながら「一杯出たねえ」と勝利宣言したように、長老でもゴッドフィンガーには勝てない。


 もし神聖騎士である元聖女頭であろうとも、天使の経絡やツボでも見えるゴッドフィンガーと対戦すれば、ママみたいに世界地図何枚も書かされてヒーヒー言わされる、世界のパワーバランスをも書き換えるオーパーツで究極兵器。



「聖女は炎竜を殺された事で戦争状態だと言ったな、それがなぜ和平になるのだ?」

「昨夜は勇者がここを尋ね、私が食べさせて飲ませて機嫌が良くなってから長老に話せと言いましたが、あの者の性格や人柄でエイシェントドラゴンに信用して貰え、抗争を停止して貰えたのでしょう」


 ギルド製の異常なほど美味い、味覚と脳を弄る食い物に釣られて、人間の国を無くすと食えなくなると勇者に言われ、若竜の襲撃が止められた。


「我ら三人だけでは碌な魔道具も無い、草案も作れぬでは話のしようがないぞ」


 交渉事なので多少準備したが、スマホ的な魔道具も写真と動画は撮れても、法的な膨大な書類やテキストを山のように入れておく程のスペースは無く、売買や取引の簡易な契約を交わす程度しかできない。


「まず簡易な契約だけでも済ませ、聖女が交渉権利剥奪される前に和平と貿易権だけでももぎ取っておくのです」


 ジェバンニ?がやってくれるので人間側で書類を用意する必要はない。甘いもんを欲しがれば欲しがるほど魔女にガッツリ沼に嵌められる。


「成人した竜は解放してやり、魔の森の近くに巣を作らせ、そこで狩りをさせて魔獣を減らし人間の住処として開発して行くのです。駐屯地内でも解放的な巣にして、友人か恋人の竜騎士と一緒なら、いつでも狩りに行ける体制にすれば竜騎士団も存続できます」

「和平の替わりに武装解除させられるのでは無いな?」

「そこは飲んで貰いましょう」


 先王も大公まで夢が広がリングで盲目状態。大体人間国の負けが確定した。



 面会室


「人間国、先王陛下、前大公閣下、先代侯爵閣下、御入室ください」


 先程のドラゴニュートとは別次元の対応で、最敬礼して迎えられ、入室まで丁寧に案内された一同。


「先程とは全く違いますな、あれほど馬鹿にされていたのに、あの者はどこに行ったのだ?」

「先程の者は人間国で迫害されていた者のようで、既にこちらで処罰して追放いたしております」


 長老の仕込みだったのだが、まるで自分の好き嫌いで塩対応したと言い、処罰や追放まで終わっているかのように嘘情報を掴まされた。


「よく、来てくれた。和平は、結ばれる」


 長老もまるで人語を話せないかのような演技をして、竜の口では話しにくそうにしてカタコトで伝える。


「長老様は人語を介しますが、竜の口で話すのは苦手なので私が通訳させて頂きます」


 さっき人化したまま「聖竜騎士ターニャよ、こ奴を使役せよ」と言った時は、とても流暢な話し方だったような気がするが、そっち方面では争わない。


「始めまして、尊敬する竜の国の長老よ。人間の国の先王であります、直言をお許しください」

「うむ、ユルス」


 挨拶などを済ませると、先程は茶も出なかったのに、今回は歓迎ムードなのか、ハッピーでも軽い酒でもツマミも菓子も何でも出た。


「今回は堅い話は抜きにして、友好を深めようとのお達しです。簡単な契約でも済ませて歓談するか、何も進まないのがもどかしい様でしたら、こちらで用意しました「完全に平等」を目指した和平交渉の草案もあります、他にも貿易の独占権、古代エルフ超文明の遺跡調査の権利、様々な産物の共同研究、魔の森全体を緩衝地帯で非武装地域とし、人間国の新領地とする構想、輸出入するための転移ゲートの開設、色々な物をご用意させて頂きました、ご一読ください」


 先程の会談よりもさらに増えたエサで角砂糖の数々、宝の山の数々の罠を提示されて、喉から手が出そうになったり、本当に手が出て契約書の草案を掴み取った。


1,戦争状態の停止と以降の和平交渉、不戦条約。

2,軍事同盟の締結。婚姻関係の強化。

3,魔の森への竜騎士団展開の許諾。

4,制圧した地域の領有の許可。新魔窟ダンジョン発見後の利用許可。

5,新領地に城塞都市を建設する場合、土竜の建築魔法を利用して建設。

6,開発した場所に複数都市を建設して、双方から非課税の市場を開設する。

7,脅威度が低い魔物魔獣は竜国の食料として回収買取。

8,新都市との間には竜国との間に転移ゲートを開設可能。


 目次で目録を見ただけで、泣きそうなぐらい有利な条件で、竜騎士団を卒業させる竜と、テイムした若竜を働かせるだけで新都市が建設されて行き、そこには転移ゲートでも非課税の市場まである。


 和平を結んだ同盟国と言うより、婚姻関係を強化して、姉妹国として国家統合を目指すような草案を見て、目頭が熱く成る一同。


「これだけの物を短時間で……」

「素晴らしい」

「うふ、反対される方が多くて苦労したんですよ」


 魔女の方を見ると、顔の右側から首に至るまで負傷の跡があり、治療魔法でとりあえず見た目を誤魔化したような傷があった。


(そこまでして……)


 竜に殴られたかブレスを受けて火傷。養父である大公など泣いてしまい、本来なら今も地下牢の住人で、母から無能者として処分され、拷問三昧の新生活を始めていたかもしれないのが、まるで新世界が開始され、新聖女が開設した浄土で王道楽土で神の国を目にするかもしれない、幕開け感に包まれて結構感動した。



 これらの草案が、竜の巣からの王国乗っ取りで、毒饅頭で甘い罠で民族浄化エスニッククリーンだと気付いていない一同。


 王都にも配置されるドラゴニュートの警備兵と言うのが、どこまでの権限を持つのか知らないで契約すると、スラム全員排除され強制労働収容所行き、簡単な泥棒でも強盗でも、一生建設奴隷で魔の森を城砦にする作業中に死ぬ。


 まるでソビエト統治下のモンゴルみたいに、三分の一は粛清で死に、他の三分の一は強制労働所で獄死、残りの超イエスマンだけが生き残れる。


 王都や地方都市からは犯罪者が減り、魔女が望むとても清潔な世界が開始され、巡礼の旅に出ている神聖騎士候補や邪神騎士候補、暗殺者村で製造される大量の子供兵も活動して粛清の嵐。馬鹿は殺害しても良いし強制労働所送りもオッケー。


 最前線では地獄の血の色の花が開いて、地獄の窯の蓋も開いて冥界と現世の区別がなくなるが、都市部では景気が良すぎて新車?が飛ぶように売れ、新魔道具が次々に開発販売されて、それも若者から老人までが競うように買い求める。


 生活手段すらなかった善良な馬鹿は、真面目に建設すれば幾らでも金が手に入り、収入さえあれば結婚して子供を大量に出産。


 子袋が空いている女は、竜の子かドラゴニュートの子を産めば成功と立身出世が約束されるので、アメリカの士官学校の周辺に屯している女どもと同じで入れ食いの上、竜の子を妊娠しさえすれば補助金で暮らせて、産んだ子が養ってくれれば将来も約束される。


 善良な親の人間の子も増え続けるので一見問題にならないが、体を売るしかないような軽度知的障害の女も発達障害の女も、人化した竜に無料で体を売るハッテン場?か、魔の森の激安ピー屋で種付けしてもらい、出産可能年齢の間は竜の子を産み続ける無限ループ。


 魔法が使える者が貴族階級だったのが、竜との混血状態が濃い者ほど地位と名誉が高くなる世界が数世代で完成する。


 純粋な人間など数世代で駆逐される、人類安楽死計画が開始される。


 そんなもん天使が絶対に許さないが、魔女の口が「種族を超えた愛」とホザいて、周囲の者も信じて送り出してアホ顔ピースした場合は許されてしまう。



 王太子の妻も竜になるか、どうしてもと望まれるなら、固辞して来た魔女が第二夫人か第三夫人の地位についてやっても良い。


 でも愛する人で本当の夫で真実の愛を贈る相手はお兄ちゃんで、愛の結晶も王国の後継者もお兄ちゃんと作る。


「お爺さん方がテイムしてしまった若竜は、全員竜騎士団に行ってしまうと思いますので、竜の巣からの「駐屯」と言う文言になっていますが、全員お爺さん方のお友達です」

「そうか、竜が増えるか」


 広大な魔の森全体を支配して魔獣を駆除するには、いくら労働力や戦力があっても足りない。


 竜の航空支援と歩兵の冒険者やドラゴニュート多数、もし全てを支配解放して城砦を幾つも建設すれば、建築者と維持管理する人材も住民も大量に必要。


 資金は竜国が貸し出してくれる上に、炎竜への弔慰金は必要なく、表記されてはいるが数十年かけて独占した貿易の利益から減算するだけで済む。


「炎竜の叔母さんへの弔慰金ですが、どうせ支払わないで済むなら、もう一桁上げても良いですか?」

「ははっ、流石にそれは困る、金貨五千万枚も支払うとなると、国が潰れてしまうか革命が起こってしまう」

「はははははっ」

「うふふふふっ」


 それを冗談だと思っている一同だが、それ以上支払うことになる人間国。


 今までは竜の巣でも働きもしないでブラブラして、食える魔獣だけ狩ってくれば十分生活できたのが、今後魔の森で魔獣を狩る数と質で地位や名誉が決まることになる。


 竜同士の殴り合い殺し合いと言う不毛な戦いで神竜暗黒竜の地位を目指していたのが、どれだけ強い魔獣を大量に狩るかで金が入り、メスにもモテる条件に変わったので、価値観の転換とかパラダイムシフトとか魔女が提唱したドクトリンへの変更が行われた。


 その後も竜と同居して、巣で間引かれた幼竜は竜騎士団預かりで育てて、新領土の市民として生活して行く。


 もう魔国の脅威など全く存在せず、何度来ようとも新竜騎士団と竜の巣の軍事同盟により全てを討ち滅ぼせる。


 マヌケすぎる一行は、草案を熟読しても尚、本当の意味を理解できなかった。


 政治交渉の末、初日から和平条約と貿易独占権を受諾。


 羊皮紙と魔法を駆使した契約まで済ませてしまい、ギアスで雁字搦めになった血と魂の契約で、自分達を売り渡す奴隷契約にサインを済ませたアホウマヌケノータリン共。

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