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スーパー天然アホアホ時空

 修道女会上空


 妹が王宮で大暴れしたようなので、一体何人殺したのか聞きに来た暗黒竜。


 流石に王都の中に竜状態で殴り込むわけにはいかないので、人間形態のままエクスフライか竜の生活魔法で飛んできて、妹センサーに従って乙女騎士の練兵場まで来た。


「あれは? 人が飛んでる」

「天使だっ」


 よくよく天使や飛行者がやって来る場所のようで、魔女やデイジー以外にも空飛んでる人間が多くいて、ついさっきもギルドから神聖騎士誕生の第一報を伝えに、エクスフライで飛んできたサムライに続いて暗黒竜も降着。


「何者かっ? だ、ダリーシュ卿(////)」


 暗部のネコミミネコ手足聖女巫女メイド装備の、高レベルニンジャでも即堕ち。


 背景では王族などのレベル上げが終わって順次出立して行ったので、研修と称して聖女のレベルアップ開始。


 聖女になりたい修道女や「最後尾はこちら」ちゃん「只今三時間待ち」ちゃんまでレベルアップ、村人レベル50ぐらいにしてやると誰でも聖女になれる。


「兄さん(ハ~ト)」

「テメエ、一体何人殺したっ?」


 さっきまで慈母か天使の如き「作り笑顔」をしていたはずの魔女は、子供の顔と恋する乙女のハート型の目に戻り、ネコまっしぐらで兄の胸の中に飛び込んでいった。


 盲目状態なので相手が怒っていようがカウンターで殴られようが、タックルに入った所に綺麗に膝を合わされてノックアウトされようが、そこは構わず着衣のままルパンダイブ。


 ちょっと肘で防御されたので、糸目で二頭身の漫画絵のまま、頬に肘を食らって顔が歪んだが、気にせずクリンチ。


「私、兄さんの言いつけ守って誰も殺さなかったよ」

「うそつけ」


 犬の尻尾が付いていればブルンブルン振り回して、嬉ションしてヒャインヒャイン鳴いて嘗め回し、猫なら尻尾立てて人間に食い物を貰う時の裏声でニャーンとか鳴きながら接近、鼻を付けるネコ挨拶してフゴーーゴロゴロゴロ。


 今回、第二王子とか衛兵長、各隊の隊長を魔物に変えてぶっ殺したのはデイジー。


 左大臣とか国母とか、悪人を大半を塩の柱にしたのはエトワール。


 地下牢で「処罰を」と言っただけで気を利かせて、拷問官とか牢番を口封じに殺したのは暗部の連中。


 王太子も牛魔王すら殺さず復活、地下牢からも苦渋の塔からも救った数の方が多く、その他のザコは天使形態で平伏せさせたので特に覚えていない。



「聖女様?」


 元王妃も、新聖女はダリーシュ卿の血が繋がらない妹とは聞いていたが、余りの懐きように驚いた。


 元々毒婦暗殺の為にだけ王城の奥の院に入り込み、聖女の資格を失っても王に体を委ね、暗黒竜とも国母から国を取り返すと盟約を交わした仲だが、さしもの最強の竜も居場所が分からない相手は殺せなかった。


「ダリーシュ卿、聖女様はどなたも殺してなどおりません、城での下らない賭けや噂だけでエトワール様も皆様ご存命です」

「あ? 王妃の人、こんにちわ」


 国母抹殺の盟約以外は面識も少ないので挨拶などしていると、向こうからエトワールがルンタッタしながら走って来て、軽いイタズラで元王妃まで巻き込んで王の錫杖を使って影縫いでもしようとした。


「止まれっ、何もんだっ?」

「影縫い~」


 気の毒な元王妃は影縫いの犠牲になって固まった。魔女と暗黒竜は異常耐性が強すぎるので掛からない。


 アホみたいに高い帽子で、ネコにスリッパ被せたようなのを見たら、相手が大聖女かエトワールだと分かるが、あのババアは杖使って歩くので、顔も隠しているので影武者、中身は暗部の暗殺者だと思った。


「ばあ~~」


 いつも通り天然のババアは、顔の前の御簾を上げて、ちょっと白目剥いて舌を出して、子供みたいと言うかアホ丸出しで正体を現した。


「てめえっ、エトワールのババアッ、生きてやがったのかっ?」


 国母→王太子→修道士会の悪行とか、各地の孤児やスラムの子の生体実験とか牛魔王蘇生実験をした組織を、90分スペシャル程度の力配分で野望を蹴散らして魂狩ソウルテイカーしてきた暗黒竜。


 このババアも国を簒奪して思うままにしてきた敵幹部の一人だったので、胸の正義回路ジャッジメンターが熱く燃えたぎるほどの悪党。


 いつか富沢順のコマンダーゼロみたいにマフラーなびかせながら、拳をビカビカビカーと光らせて「ブレイク」してやらないといけない相手なのだが、数年前に会って天然のアホ過ぎて萎えた。


 せめて毒婦カザリンの居場所だけでも吐かせようとしても「え~? 私知らな~い、あの人ずっと隠れてるんだもの~」と言って鼻と耳ほじる痴呆入ったババアだったので、暗黒竜の方が膝から崩れ落ちてコケて、リアクション芸人にされてしまう不思議時空を発生させている魔物。


 本気マジになればなるほど笑いにされる、正義に燃える連中の天敵である天然のアホウ。


 悪に染まった理由を問い質しても「あの人ね~、子供の頃は地下牢で育てられて私と一緒だったから、凄い目を掛けてくれたからオトモダチになったの~」と言う理由だけで生き残り戦に力を貸し、奥の院の聖堂で「あのひとオトモダチだから助けてあげてね~」と願うと、敵を失脚させるのも息子の仇を取ってやるのも、暗部の人と聖女騎士団が全部叶えてくれたとアッサリ白状した。


 何が目的だと聞いても、金か権力か?と胸倉掴んでも「あ~、あの人ね~、毎週美味しいケーキとか食べ物届けてくれるのよ~、奥の院であれだけが楽しみ~」と言う答えで「子供かっ!」と叫んでツッコミを入れると、異常耐性が強いはずの暗黒竜がスリップの魔法でも喰らったのか、まるで足払いでも入れられたようにコケさせた悪魔。


 毒殺すら恐れないで伏魔殿の悪魔が送って来たケーキを毒見なしで食う、スーパー天然アホアホ時空を常時発生させている、特異点の中心でグラウンドゼロなので、プロフェッサー・ギルの笛の音よりも正義回路に効く「近くにいるだけで頭壊れてアホになっちゃう」ので撤退させられた恐ろしい敵。


「お姉さま方は城やギルドの賭けに乗って、折角若返った事だし、死んだことにして姿を消して、王都でケーキ食べ放題とか焼肉食べ放題の旅に出ることにしたの」

「なんじゃい、その願いっ?」


 二頭身のまま抱き着いている、コアラみたいな妹の声に、思わずエトワールのババアに裏拳ツッコミをしそうになる。


 関西人時空でお笑い時空が発生しているのを感じ、ババアから距離を取った暗黒竜。


 何故か妹はその影響力と強制力を受けないのか、この特殊空間でも頭がアホにならないが、体の方はギャグキャラに落ちぶれ果てている。


「そのお姉さまってのは何だ?」


 修道士会の方ではガチホモの薔薇の花が咲き誇っているので、妹達が山百合会でシトラスとか桜トリックとか、ささめきことになっていないか一応心配する。


「私とデイジーはお姉さまの妹にして貰えて色々指導して貰うの。修道院長様とか聖女頭様からも妹にして貰えたから、皆さん「お姉さま」なのよ」


 妹達がアホアホ時空発生を会得したり、見ているたびにIQが下がっていくようなアニメを作ったり見せられると、人類が滅亡した後に喋る動物だけが活動するような世界になってしまう。


「修道院長とか生きてるのかよ?」

「ええ、生きてますよ、私達、裏で「半月か一か月ぐらいして挨拶回りが終わったら、エトワールは眠ったように目を覚まさないで死んでる」って馬券を沢山買ってあるんだから」

「お姉さま、不正がバレますよ、それと競馬でもありませんし」

「あら? 賭け事って全部馬券って言うのかと思ってたわ、あはは」


 暗黒竜も「その年まで賭け事と競馬の馬券の区別もつかんのか~いっ?」と言いたかったが、裏拳入れてツッコンだ瞬間に負けが確定して、スリップの魔法で強制的にコケさせられてしまうので自重した。


「伏魔殿の毒婦のババアと左大臣殺したのは誰だ?」

「は~い、私で~す。衛士長がなんか大きくなったから、月の光集める魔法で塩の柱にしたのよ。そしたら左大臣さんいつの間にか死んでて、第二王子も塩の柱。この子がカザリンちゃんの長男に掛かってた呪い解いてあの子生き返らせたら、何か満足しちゃったみたいで、あの人も笑って塩の柱になっちゃったのよ」


 オトモダチで親友で盟友ぶっ殺して置いて、笑顔で言えるババアが恐ろしかったが、あの悪魔で化け物を笑って死なせるとか、有り得ない事を聞いた。


「国母様のご長男、コレラで亡くなったの。毒殺されたって怒ってらしたけど、病死で勘違いだったみたいで」

「勘違いって、お前」


「王太子様の侍従の方のお願い聞いて、ご長男の呪い解い差し上げたら、今までお姉さまの白魔法でも効かなかったのに、昨日はすぐ生き返られてとても喜んでくださって、幸せそうな顔なさりながら亡くなったわ」

「オマエ、あのババアにどんだけ呪い掛けてあって、防御呪文とか反射魔法、山ほど掛けてあるの知ってたのか?」


 もし元王妃程度が毒剣で刺した所で、凄まじい呪いの数々で、生身の人間など一瞬で呪われて枯れ果てて腐って行き燃え始めて、地獄の苦しみの中で死ぬ。


 自分でも最強ブレス吐いた所で、焼き殺せるかどうかも分からず、拳や剣で触れたりすると逆に呪われて体が腐って行き、炎は耐えても複雑怪奇過ぎる呪いを受けて、治療呪文すら効かない体にされる。


「さあ? 大してお話する間もなく、侍従の方のお願いで王太子様が罪に問われないように魔王と魔族のせいにしたり、三つ目のお願いでご長男様生き返らせただけで、すぐ塩の柱になられたから、どんな方なのかも知らないわ」

「はぁ?」


 国中の有志とか勇者とか賢者とか賢臣とか、あらゆる人物が挑戦して退けられ処刑され、近隣国からも恐れられていた悪魔で化け物を、ジジイの三つの願いを叶えたら勝手に死んだとか言ってる妹。


 もしかするとこの妹も、既にアホアホ時空に染められているかも知れないと思い始めた。


「モーーーッ」

「ん?」


 暗黒竜にも魔眼と鑑定眼はあるので、妹に懐いて足元で鳴いている子牛が、魔王の転生体なのはすぐに分かった。


 そして特記事項に「竜騎士村、ターニャママの従魔」で職業が「牛」と書いてあるのも見た。


「完全テイム……」


 テイマーへの忠誠心100%でマジラブ1000%。括弧内のステータスは全盛期の魔王の力で、主人を守るためなら発動する愛のステータスで更にマシマシ。


「この子ね、魔王の体を浄化した後も、魂の引き取り手が無くて彷徨ってたから、悪い人に召喚されたら困るでしょ? だから復活させて弱いまま飼ってるの」

「それ、弱くなってねえ、強くなってる」


 魔王抱っこしてモフモフナデナデしている妹を見て、さしもの毒婦で悪魔でも、魔王完全テイムしやがった馬鹿が目の前にいて、もし襲い掛かったり殺そうとしようものなら、主人を守るために変身バンク使って巨大化したムッキムキの牛魔王本人と血みどろの戦いを始める羽目になるので、もしかしないでも最初から戦うの諦めて死んだんじゃないかと思い始めた。


 ここで残念なお知らせとして、妹は既にエトワールのアホアホ時空に染め上げられ、転落の一途をたどっているのが判明した。


「モーーーッ、モーーッ」

「あはは、モーちゃん、ほら、この人が私の兄さんよ、かっこいいでしょ?」

「モーーー↓モーーー↑」


 明かに魔王がガン付けて来て「オマエ、オレ、マルカジリ」と言った系統の喧嘩売って来たのが分かった。


 受けて立ってやっても良かったが、軽く王都壊滅で周辺の村も駐屯地も実家も焦土で更地決定。


 先程のステータス値と、愛の女神イーノマータの力でマシマシになられると、勝てそうにないので断念した。



 その頃には王宮からの衛兵が来て、昨日の残業にも拘らず今日もパシリに走らされていた。


「神聖騎士様は何処いずこ? 何処におわすっ!」

「え? 神聖騎士って、神話戦争のアレ?」


 貴族と思われる騎馬兵が、何か泣きながら神聖騎士探してた。


「ああ、さっき連絡があってね、聖女頭のお姉さまのレベル上げしすぎたみたいで、ギルドで転職したら神聖騎士になったんだって。なんかペガサスが天から降りて来て装備もくれて、天使の文武百官がお姉さまに忠誠を誓ったとか何とか?」

「…………」


 現在、明かにこの妹がアホアホ時空の特異点の爆心地で、こいつを中心に碌でもない事と面白可笑しい事が起こり続ける。


「うん、俺、降りた。帰るわ(自分の拠点でクランまで)」


 こいつ一人いれば北の砦まで行って「モーちゃん、やっちゃいなさい」と言うだけで魔国軍先遣隊5000は一瞬で壊滅する。


 敵方にミノタウロスの兵士がいれば助かる奴も出るだろうが、自分が出張ってまで戦う意味はなくなった。


「え~? 魔王だって浄化してテイムしたし、あの「伏魔殿の悪魔」って人も倒したし、地下の封印の部屋で魔王の棺開いてた王太子も浄化して人間に戻したんだから、ギュっとしてナデナデして褒めてよ~」

「うるせえっ」

「じゃあ~、お尻ペンペンでもいいから~」

「ついてくんな、アホが移る」

「え~~?」



 そうこうしていると、太陽を遮る影が掛かって、ペガサスが降下してきて下級天使の軍団も100人降りて来た。


「ただいま、エトワール様、ホールケーキ100人分買ってきましたよ、修道院長様はお仕事ですか?」

「ええ、あの人休まないから、まだ引継ぎしてるの」


 神聖騎士と天使の文武百官の初仕事は、ケーキ100人前の配達。天使もクリーム崩さないように頑張ったらしい。


 レベル上げしていた聖女とか修道女、城から来た衛兵は腰抜かしているのに、エトワールと魔女は平気。


「あと、ピザとかお寿司が美味しかったから、留守番組の人にも色々買って来ました」

「あら、みんなでお昼に頂きましょうか?」


 馬鹿がピザ100人前と寿司100人前頼んでしまった。それを配達して来たのも天使の仕事。


 ウーバーとか出前館みたいに崩さないよう頑張ったようで、銀の皿みたいに配達直前に素手で中身を整え直したりしない。


「それと、ターニャさんとデイジーさんから預かってた、竜の鱗とか魔獣の素材、案外高く売れたので食べ物の自動販売機とハッピーの販売機ごと買っちゃいました」

「まあ、今日から飲み放題で食べ放題ね、オホホホホ」

「おほほほほほ(ギロリ)」


 ラッコ鍋盛られたのは許していない聖女頭。


 竜の巣に食い物の自販機の販売許可が出たので、修道女会にも売ったギルド。


 流石に修道女会なので、酒の販売機ごと大っぴらに置けないが、一般職員や修道女なら、血と葡萄酒的にワインは許されるので、酒は色々と買ってきた。


「あ~ん、待って、帰らないで、お兄ちゃ~ん」

「離せ」

「ヤダ~~」


 飛ぼうとしている兄に、また二頭身になってだいしゅきホールドでしがみついて、多少幼児化して「兄さん」から「お兄ちゃん」と呼ぶ年齢まで幼児退行。



「神聖騎士様、お初にお目に掛かります、どうか王城までお越しください、伏してお願い致します」

「あら、今から? 召喚状などお持ちですか?」

「いえ、神聖騎士様を召喚など恐れ多いことは申せません。王よりも尊きお方、王座より上座へ着いて頂き、周辺国を始めエルフ王やドワーフ王、可能ならば魔王も召喚し、今後神聖騎士様に仕える諸侯として号令を発しご命令を下さいませ」

「は?」


 正教会での公式設定でも、そこまでの地位では無いとされているはずだが、神話戦争の絵物語や伝承ではそうなっているので仕方ない。


「既に周辺国への通達は済ませてあり、ギルドからも通報されております故、いずれ使節団がやって来るでしょう。もしこの呼集に従わない国あらば、神に反する教敵として処罰されますので、王か全権大使がやってまいります」

「そうなの?」


 また空に影が通過して、直近の国から飛竜に乗った大使節団が来訪したようで、市民も驚きの声を上げていた。


「あんなに沢山の飛竜が」

「一体どこの大国だ?」


 念話や航空管制に従っているのか、上空待機した後に王城付近の着陸場に降着して行く飛竜。


 空が開いたようなので低空の領域に飛び立った暗黒竜だが、魔女はだいしゅきホールドしたまま離れない。


「聖女様っ、どちらに?」

「兄さんに聞いて」

「エクスフライッ」

「聖なる翼よ、我を空へと誘え、ホワイトウィング」


 護衛のサムライが魔法で飛行し、ニンジャが白魔法で飛んで追走する。


 方向的には竜騎士団駐屯地方面なので、竜騎士団か実家に帰る模様。


 もちろんモーちゃんも天翔ける牛として主人を追尾。


「せめて自分で飛びやがれ」

「イヤ~~」


 拗ねて頬を膨らませイヤイヤして、お褒めの言葉とナデナデと、ギュっとして貰えないので自分からギュッ。


「あらあら、まだまだ甘えん坊さんねえ」

「ええ、ほんとに」


 他人事のエトワール達だが、聖女が奥の院や修道女会を無許可で離れたので、形式的には「暗黒竜が聖女を連れ去った」になる。


 他の護衛や追走して行った者も、あの毅然とした聖女が、子供になって兄に甘える姿を見せられ、目が点になっていた。



「神聖騎士様、平に、平にお願い致します。どうか王城までお越しくださいませ」

「じゃあ、荷物を置いてからね」

「ははー、有難き幸せ」


 聖女頭は、ケーキ100人前とピザ100人前と寿司100人前と、他の食べ物を乙女騎士団詰所の中に置き、食べ物とハッピーの自販機、永遠に水とお茶が出る魔法のウォーターサーバーを食堂や各所に置いた。


 そうこうしている間に馬車移動の修道女長以下、乙女騎士団や高位の聖女や修道女達が帰還した。


 帰って解散するまでが遠足なので、男連れと女連れの者も、男も入れる乙女騎士団から入場した。


「あら、お帰りなさい、昨夜は楽しめたかしら?」

「ええ、それはもう……(ギロリ)」

「エトワール様、乙女騎士団にラッコ鍋を用意するよう命じたそうですが、どのような意図でしょうか?(ギロリ)」

「え?」


 善意でやった天然だが、乙女を失って致命傷を負った一同は許してくれなかった。


 怖い顔をした連中に両腕をガッシリと固められて連行され、一時間ほど説教と説法をされ、急遽吊るし上げ集会になった修道女会。


 紅衛兵の吊るし上げみたいに、首から「私は聖女達の乙女を散らせるのにラッコ鍋を用意させました」と書かれた看板を下げられているエトワール。


「聖騎士様、どうかご出立を……」

「分かりました」


 貴族の衛兵から泣くような声で懇願され、聖女頭は王城へ向かうが、エトワールは修道院長を含めた全員から説教と説法を繰り返され「遊びに出るの禁止令で出禁」を食らった。


「御免なさい……」


 口では謝ったが特に反省していないので、今夜あたり修道院長達が第二便として遊びに行くと、ラッコ鍋は禁止されても阿片的な薬物を混入して処女喪失させる天然。


 尚、元王妃は王の錫杖で影縫いを解除してやらないと動けない。

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