決着、翌日
王の私室
老臣の願いが続いていた。
「聖女様、そこまでの法力をお持ちなら、国母様が抱いておられますご長男様の亡骸、お命をお与え下さいませ、伏してお願い致します」
「分かりました」
毒婦本人の願いなら、ゲラゲラ笑いながら断ってやろうと思っていたが、老臣の願いなので即請け負った。
「な……」
「前にも駄目だったんだけどね、天命が尽きたのか呪いのせいか、私の白魔法でも通用しないんだよ、この子には色々な呪いが掛けられていて、例え苦渋の塔に置いても魔物になって復活もしない」
エトワールから解説された通り、古代エルフ王国のエルフ語とかホビットやドワーフの呪具、色々な呪いが施されていて、あらゆる呪文や新たな呪いの上書きができない毒婦の長男。
難しい文明とかロストテクノロジーは、大抵「古代エルフの超文明」と言っておけば片が付くのでそう言われているが、平面世界製の呪物や魔法具で、通常の解呪が通用しない。
「カカキーカルカルカル、クキャーカカカッ(竜の呪いよ弾けよ)」
竜魔術なので見境が無く、エルフ、ドワーフ、ホビットなどに分類される、平面世界製の呪いが本当に弾けた。
それからは見えない手で物理攻撃、数ある呪いを千切っては投げ千切っては投げ、ついには丸裸にしてただの死体にしてやった。
「お姉さま、死者再生の呪文をお願いします」
「え? ええ……」
毒婦がずっと抱きかかえていて、誰にも託さず埋葬もせず、盗まれないようにお腹に抱え続けていた長男、そこにエトワールの呪文が届いた。
「あっ、そんなっ、ああああああっ?」
包帯でグルグル巻きにして、ミイラになっても寒くないように、布で包んでまるで卵のように温め、バラバラになって散逸しないよう袋にも入れていた大事な宝物に、命の息吹が戻って来た。
この60年近く、あらゆる努力をして人も金も知恵も使い、全ての行いが無駄になって来たが、抱え続けた祈りの成果か、積み上げて来た犠牲で生贄の数がついに天に届いたのか、毒婦の膝の上に新しい体がプリントアウトされ、まず元気な泣き声を上げた。
「うあうっ、ぶああうあっ!」
「ああ、あああああ……」
望んで止まなかった幼い命、それを取り戻した国母は、憑き物が落ちたような表情で笑った。
数十年ぶりに心の底から笑いがこみ上げて来て、泣きながら笑って大事な宝物を抱き締めた。
「その子は59年前、コレラの流行で果物から感染して、病で亡くなったのです」
「何だって?」
それが本当なら自分が今まで悪事に手を染めて、あらゆる敵を葬り続けたのは宛が外れた恨みで、何の関係もない人物を殺し続けてきたことになる。
「赤ん坊なので水便が分かりませんでしたが、確かに流行病で亡くなったのです、様々な呪いはかかっていましたが、コレラは治療呪文では治せません」
「そんな……」
「男子の第一子を産んだ国母様に、妬みや嫉みはありましたが、毒殺では無かったのです、ご理解ください」
「なんて事、私はなんて事をしてしまったんだい」
死亡診断書に心不全とか多臓器不全と書かれても、毒殺、暗殺とは書かれないので、死因はコレラまでしか読み取れなかった魔女。
本当は毒殺未遂の嵐で、毒見の人物が死んでみたり、口を押えてアヘ顔して「ほぉ」とか言って、余程美味しい料理かと周囲の者が思っても「これは毒が入っております」と薬屋が独り言を言ったりした。
実際はコレラ菌を食べさせられたのかも知れないが、失った長男を取り戻して油断している時に、息子の呪いを解いてくれた魔女が言ったので騙されてしまった気の毒なババア。
生きて行く上で必要な呪いとか怒りや悲しみを全て失ってしまい、体を構成すると言われる47の精霊とか神が散逸してしまい、人体構成組織が反転、塩化して体全体が塩になり始めた。
「ああ、エトワール、この子を頼むよ、王になんかしないでおくれ、どこか遠く、別の国にでも連れて行って、静かに、穏やかに住まわせてやっておくれ」
「ええ、そうしましょう」
自分は消えて行くのを悟ったのか、大事な我が子を悪友に託して塩になって行く国母。
まだこの空間にも聖女の呪文で聖なる光が集まっていて、悪しき者を塩の柱に変える力が有効。
今までは恐ろしいまでの呪いや怒りで弾いてレジストしていたのが、何の抵抗もできなくなってロストして行く。
「済まなかった、申し訳ない、あんな残酷な殺し方しなければよかった。あいつらだって人の親、こんな小さな男の子を、殺そうとした訳じゃなかったんだ、許しておくれ……」
「御婆様っ」
「母上」
「ああ……」
王太子も王も大公も、手出しすればすぐに崩れそうな母に触れることもできず、アンデッドで恐ろしい悪魔で伏魔殿の女主人が、ただ塩になって崩壊して行くのを見守ることしかできなかった。
「ありがとう、息子を生き返らせてくれてありがとう、どうか幸せになっておくれ、みんな、この子を頼んだよ……」
「ええ、ゆっくりお休みなさい」
エトワールの声を聞き届けたのか、国母で毒婦は椅子の上で崩れ去った。
物理で殴り合ったり魔法勝負もせず、騎士の一騎打ちはあったが相撲十番勝負にもならず、新聖女二人で黒歴史を解説する場面も無く、王太子のターンA?も壊れたのでロラン(誰?)と暗黒竜が月光蝶?を出して近代文明を破壊しないで済んだ。
今度こそナディアなら、国母が塩の柱になって潰えた所とか、巨大な顔だけになった王太子の頭脳体が聖なる力で崩れた所とか、修道士会の屋上で砕けている天使型の魔法生物とか、修道士会三役とか修道院長が倒された所とか、色々な残骸が映ってから赤ちゃんの笑顔とモーちゃんでも出してからエンディングに入る所だが、この国の今後とかを話し合う。
「ねえ、さっきも言ってた取り、私達修道女会の高位の聖女と修道女、全員死んだことにして引退して、還俗して王都に遊びに行こうと思ってるの」
まだ黙祷の時間で、静謐な時間だったが、空気読まないエトワールが赤ん坊を抱いたまま話し始めた。
「今日も女の子の体にして貰えた乙女騎士団とか、みんなで服を着替えて食べ歩きに出ているの、皆さんもそうなさらない?」
「左様ですか、ここらが潮時でしょう」
「我らも引退の次期ですかな」
「モーー」
今まで母の手前、国務を休むなど有り得なかったが、周囲の者や競合相手が暗殺されたり失脚させられ、政治的にも現実にも葬られて、無理矢理王の座に据え付けられ、その実行犯で張本人がいなくなれば、もう権力の座にしがみ付く必要はない。
王太子に今までの事を聞いても、魔王に呼ばれて虫を放って以降、本当にテイムされていたのか操られていたのか、明確な記憶を何も持っておらず、老臣ですら以前とは変わっってしまった人柄に難儀していたと証言したので、本当に操られていたのだろうと結論付けられた。
翌日にでも国母の崩御が発表され、王は引退して僧侶となり、廃止される修道士会に代わり新しい修道院を開いて、名目だけでも修道院長になる。
大公もその補佐として、お飾りだが副修道院長。
繰り上げ人事で王太子が新たな王となって、顧問的な立場で修道女会の新聖女二人が付く。
エトワール以下、三役や高位の聖女達も現職を退き、還俗は発表されないが引継ぎして次世代の者が就任する。
今日も衛兵が夜中まで残業して、事態の収拾を図ろうとしたが、無理なので翌日に繰り越し。
どこかで左大臣が塩の柱になっているのが見つかったり、伏魔殿の魔物は大半が塩の柱にされて、王城も王宮も奥の院まで非常に清潔になったと言われる。
普通に賄賂を取ったり、親族経営の企業に随意契約で発注したりする可愛らしい罪では死ななかったが、どこかのエブスタイン島みたいに、奴隷売買から食人行為、地下牢でSM趣味を発揮して、女子供の死体の山を築いて悪魔崇拝までした変質者は自動的に処分された。
今回大量にぶっ殺したのはエトワールだったが、神の地上代行者である大聖女を裁ける者などいなかったので、魔物狩りが行われたのだとして全て無かったことにされた。
夜半に竜騎士団から先代侯爵のトリー来て報告を済ませ、若い竜達が暴れ回る事態は回避できたが、翌日すぐに長老に特使を派遣して、書面を交わすなどしなければ解決しないと進言した。
密使であるが、その許可書類にサインしたのが、王と大公としての最後の仕事になった。
翌朝、片翼の姉竜の場合
「ん…… 起きるね、ちょっと空けて」
いつもの寝場所で雑魚寝していて毛布も被り、三女四女に子竜幼竜が寝ている場所から起き上って朝食の用意に向かう。
天井はいつも通りで、壁もいつもどお?
「家が割れてる……」
地面に残っていた残骸に天井を被せて、欠けた所を何かで補修してある。
次第に昨夜の記憶が蘇って来て、家が崩壊してたので発狂して倒れた所までしか覚えがなく、誰かが寝かせてくれたのだと気付いた。
灯り取りの木戸は吹き飛んだままで、外を見ると家は石壁の中にあり、土竜が長々と寝転んでゴーゴー寝息を立てて転がっていた。
「どうなってる?」
玄関用の扉すら飛んでいて、外に出ても大型の竜舎の中で、その扉を開けて外に出ると、昨日まで何もなかった場所に、三階建ての壮麗な屋敷と庭園があり、イミワカンナイ状態になった。
「おや、昨日は助かったよ、母屋の方を使わせて貰って悪かったね、よく眠れたかい?」
「お、おはよう」
近所のおばさんから声を掛けられたので挨拶すると、昨日は三女四女の護衛に付いていたはずの侯爵の家臣達まで追い付いていて、おばさんたちが炊き出ししている列に他の家の者も並んでいる。
「昨日は、あんたが寝てる間にあの子たちがアイテムボックスから食べ物出してくれたけど、もっと魔物の肉持ってるかい?」
「ええ、まあ」
炊き出し中の所に、小麦粉の袋と、血抜きしたまま吊るしていた未処理の肉を山積みにしてから移動する。
竜騎士村の大半の家が被害を受け、藁ぶきの屋根の家は上が吹き飛んで全部無くなっていて、土塀や牛の糞を固めたような家もレンガの家も倒壊。
公共の井戸まで汚染されていて、屋根が飛んだのにブラックレインが吹き荒んで、真っ黒な泥水なので飲用不可。
土竜が土魔法で作ったと思われる新しい家があちこちに建設されていて、ストナ家と懇意にしている家だけは再建されて他は瓦礫のまま。
兄竜の子がいる真新しい家は引っ越しが終わっているのか、煙突から暖炉の煙が出ていたり、水道や魔道コンロまで完備された家では食べ物の匂いがして、前よりも生活水準が上がって朝の準備が始まっていた。
少し見て回ると、村長の家だとか教会、古い方の寄合所は壊れたまま、災害後の特徴で、壊れた家の瓦礫が薪になって燃やされていて、一晩どうにか暖を取った模様。
新築の大きい公民館の周囲では、収容人数をオーバーしたのかテント村かバラックのスラムができていて、修道士や住民たちが炊き出しをして列もできて、その中から数人がこちらに駆け寄って来た。
「頼むっ、うちも作り直してくれっ、今までの事は謝るっ、だからっ」
「先にうちを直しておくれっ、あんたが小さなころは怖がらなかったよね、うちの子だってそんな大きくなるまでは」
「何であいつらの家だけ立て直しやがったっ!」
「この通り、雨風だけでも凌げる場所をっ」
「もっと寄合所を立てとくれっ」
「ちょ、ちょっと」
姉竜はあっという間に取り囲まれ、泣いたり叫んだり跪いたり平謝りされて、何が起ったのか理解できなかった。
「あんたの家にいる土竜が、あんたんとことお仲間の家だけ建て直したんだ。他はハイジと妹が「この家はだめだっ」って聞かなくて、可愛そうだから泊めてやろうとしただけで「家壊す」って言って許してくれなくて」
村人AがKWSKしてくれたので、大体の事情は呑み込めたが、姉竜には土竜への指示命令の権限は無い。
「あ、一番、小さい、竜の子の、お願いだけ、聞いて、くれる」
竜の口で喋りにくそうに説明すると、一部の者が新ストナ家にすっ飛んで行った。
「だめ、あれは」
ピーちゃんポーちゃんに詰め寄ったり脅迫でもしようものなら、母竜にもう一回竜騎士村ごと消滅させられる。
炎竜の脅威は去ったが、土竜災害が再開されてしまう。
姉竜も村の住人も追い掛けたが、寝ている土竜を叩き起こすほどの度胸がある者はおらず、ネームドの竜だけあってメスなのに30メートル以上あり、南米で見つかったスーパーサウルスサイズ。
さらに晩飯に食って朝飯に残していたのか、とんでもない魔獣の死骸が柔らかいハラワタから食われたまま転がっていたので、その場の全員が膝から下が産まれたての小鹿になった。
「ヘルマウントボアが殺されて食われてる……」
元冒険者らしきオッサンが泣いていた。一応ネーミングルールがあるのか、地獄の山とか色々着くと脅威度が上で、トールとかドッピオが大きさや強さを表すのかも知れない。
幼竜の監視を外して移動するのは滅多にないことなので、多分アイテムボックスに入れていた非常食。
ベヒーモスほどではないが、地獄山の猪は高レベル冒険者でも人力では倒せないので、争奪戦が行われるレベルの魔獣。
その中で唯一、猪にも対抗できそうな姉竜が家に入り、幼竜を起こしに行った。
「起きて、ピー、ポー」
「んん、うああ」
「ふわあああ」
「まあ、大きなあくび」
自分の子が起きたのを察知したのか母竜もお目覚め。周囲のスキャンを受けて、就寝中も稼働していた敵味方探査魔法も動作中。
自分の子を狙っている人間多数を発見したので、サーチアンドデストロイ。
『ヤメテ~~~ッ!』
まあ人間など脅威度ゼロなので、幼竜を育て上げてくれた姉の言葉に従った。
寝床の横で大型の竜が動き出したので、流石の三女四女も起床、ペアの子竜も起床した。
『さて、みんな、朝ごはんの前に言っておくことがあります』
『『うん』』
『『ヤーー!』』
『『押忍』』
姉竜は正座?して家族に向き直り、真面目な話を始めた。ここでふざけるとぶん殴られるので、全員自粛した。
もし母竜の監視下で幼竜二匹に鉄拳制裁すると、家族ごと殺されるのでそちらも自粛。
残りのアホウ共には随時鉄拳を入れて教育していたので、口からクソ垂れる前と後には「押忍」が入り、大きな声でお返事をさせる。「ノー、サー」は不許可。
『義を見てせざるは勇無きなりと言います、この家は竜が一杯いるのでほぼ村八分ですが、火事の時と葬式の時だけは別なので助けてくれます。今は火事の時と一緒で助け合う時です』
『『『『『『ヤーーッ』』』』』』
拒否してぶん殴られる馬鹿でアホウはいないようなので続ける。
『私が倒れている間に、お母さんにお願いして家を沢山建てましたね、よくやってくれました』
『『ヤーー』』
幼竜をナデナデして褒める時は褒める。
『沢山頑張ってくれたので、ご褒美にこれをあげます』
『お~~っ、きんかだ~~』
『やったあ』
暗黒竜が置いて行った金貨を出し、幼竜二匹に一枚づつ与えた。
『あ~~、うちらも~~』
『きんかほし~~』
『ギャーーー』
『ガオオオッ』
姉竜が拳を振りかざしたので異議は却下された。
『さて、今日もお母さんに上手くオネダリできて、この村とか周りの村にも沢山家を建てて貰えたら、もう一枚金貨を上げます』
『うおおお~~』
『きんかにまい』
村全部復興したり、近隣の村までこの状態なら、再建に数年かかったり、若い者は全部逃げ出して、若い娘は売られて行くしかないので、金に物を言わせて幼竜二匹のオネダリ上手に賭けてみた。
『行けっ』
『『ヤーーッ』』
幼竜二匹は昨日と同じ、上目遣いのウルウルした表情と両手での合掌ポーズでオ・ネ・ガ・イしに行った。
その辺の生き汚い行為は、姉とか魔女とかに教育されているので、媚びたりオネダリと言う概念が少ない竜の世界よりも表情豊富である。
『あ~~~↓』
『いやだいやだ』
士気が下がった三女四女や、子竜にも活を入れるのに金に物を言わせる。
『昨日、怪我人の治療を頑張った者には金貨一枚、今日も近くの村を回って頑張った者にはもう一枚上げます』
『やった~~っ』
『きんかげっと~~』
『ガオッ、ガオ~~』
『カココクケカカ』
用心の為にカーチャから四女と子竜にも治療呪文「だけ」教えていたので、昨夜は怪我人や失明者が一掃された村。
ガラスがない貧乏村なので失明は少なかったが、竜の敵は魔物が降りて来るので高度治療は拒否。
ペーターのお婆さんだか、ペタジーニが友人のお母さんと結婚して治ったのと逆になった。
『さて、どっかで朝飯くったら出動っ』
『『『『ヤーーーッ!』』』』
土竜前
『ねえ、母ちゃん、もっと家建てられる?(ウルウル)』
『おっ母、お願い(ウルウル)』
『いいよ、いくらでもできるからね』
土竜は「こんないい笑顔見せてくれるなら、一晩で法隆寺建立しちゃうよ」ぐらいのスイッチが入った。
『やった~~』
『きんか~』
『朝ごはんも食べるかい?』
我が子は金貨を喜ぶようなので、古代国の金貨なども与えてみて、ヘルマウントボアの肉も食べさせる。
親と認めてくれて、親からしか食事を受け取らない竜の子が食べてくれて、また号泣した土竜。
現実は人間に育てられてしまったので、敵ではない人物なら誰からでも貰って食うガバガバ設定。
それと部屋の中の会話も聞こえたので、魔法や加護の継承儀式も親子で行う。
『二人共、魔法も覚えたいかい?』
『うん』
『おぼえる~』
母竜は幼竜と額を突き合わせ、自分が持つ魔法力の全てを継承させ、土魔法も治療呪文も、攻撃魔法まで伝えた。
レベルによって使える呪文にも制限はあるが、この二匹も姉竜とパーティー状態で散歩したので結構なレベルがある。
レベル50程度の冒険者とか盗賊がどれだけ来ても、一掃できるぐらいの物理攻撃とブレスが吹ける。
これで親としてしてやれる大半の事を終わらせ、土竜はとても満足した。失った子にはできなかったことも、この二人には遺してやれた。
『いやあ、ピーちゃんポーちゃんのお母さん、無理なお願いして今日もすみません。昨日建ててやらなかった所は竜の敵ですんで、ボロい家かアパートぐらいで十分なんで、それと、近くの村もこんな感じだと思いますんで、どうにか助けてやってください』
揉み手などしながら出て来た姉竜だが、この辺りのゲスいトークは親父譲りで、勇者にも直伝と言う遺伝した。
『ああ、いいよ、この子達の頼みだもの』
泣いているぐらいなので、今日も瞳の奥に炎、背景に爆炎背負ってやる気十分。
法隆寺を建立して、ホンキの土竜が起こせるキセキの数々を子竜にも拝ませてやる。
何か死亡フラグまで立ったが、竜魔術なので力尽きて死んだりしない。
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