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老修道女たちのご乱行、王城での戦闘

 修道女会


 それぞれ行き先が決まり、魔女とデイジーは王城に行って、大公の案内で文官達と戦う。


「それではわたくしたちは、大公閣下に会いに王城へ行きます。政争に負けていると閣下は捕らえられ、宮廷闘争では無くて力技の戦闘になるんじゃないかと思いますけど?」

「なにそれ? 王城に行って戦う方が面白そう、私もソッチに行くわ」


 乙女騎士団と三役は奥の院を抜け出す予定だったが、エトワールは相変わらず天然だったので、ニンジャとしての力試しもしたいらしく、服屋と食い物には不参加。


 そこで足手纏いになるイケメン少年には、お姉さま方と行動させたい魔女は、本人に言い渡した。


「貴方はお姉さま方のお相手と護衛に行きなさい」

「どうしてですかっ? 聖女様にご同行させてくださいっ」


 戦闘になるならどうしても同行したいイケメン少年、自分の身を盾にしてでも守りたいと思っている。


「もっと経験を積まないと討たれますよ、それと、お姉さま方のお相手というのは、夜の相手の事で、床を共にして愛し合う事です」

「そんな……」


 恋して愛している相手から、別の女を抱けと言われ、それも自分の母親より年上の、身体は若返っていてもババア年齢の女と一夜を共にするよう言われて絶望する。


 マザコンなので「ママー!」は可能で、年上属性持ちで熟女耐性?も持っているが、三十路超えの「女教師物」とか「OL物」、四十路超えの「未亡人下宿物」の管理人さんか隣の水商売女か「緊縛物」までで、流石に「60歳デビュー清楚系美魔女物」で「ばあちゃーーん!」で抜く程の、超が付く上級者ではないので困惑した。


「まさかまだ13歳の娘、それも聖女を抱くつもりかしら? そっち方面も経験を積んで、女を抱き慣れてからよ」

「は、はいっ」


 戦闘の経験だけでなく、女の経験値とか撃墜数も増やすよう言われ、そのクエストを修了して成人年齢になると、憧れの聖女とも床を共にして貰えそうなので感激。


 レベル400の竜戦士を傷付ける手段は、そうそう存在しないので、警護は薔薇様方と暗部の修道女に任せた。


「お姉さま方、もし男性を経験したいようでしたら、この子が夜のお相手をします、宜しければお試しください」

「え? いいのかしら?」

「そんな可愛い男の子と……」

「はぢめてだけは好きな人と」

「…………(////)」


 干上がって一旦閉経した聖女たちも、第二の人生でコイバナと恋愛には興味津々。


 多分、全員いる所で全裸にされ、隅々まで調べられたり、何か出て来る所まで全部観察されて、出した物まで調べられる。


「傷が気になるようでしたら、治療呪文で治せますし、時間を戻せば履歴も誤魔化せます」


 貴族家の娘も結婚前に密通すると、嫁に行けなくなるので「修理」してから出すこともある。


 放蕩とご乱行の限りを尽くしても、体の時間ごと戻すのでギルドの計測器でも誤魔化せる。



「誰か留守番が必要ですわね、わたくしが残ります」


 いつも通り硬くて真面目でコチコチの修道院長が居残り。補佐役も次世代の三役候補なので残る。


「ケーキ屋さんが空いてたらお土産買ってきますわね」

「ええ」


 暗部で暗殺者を纏める修道女長とは反りが合わず、仲が良い訳ではないが悪だくみの仲間で、一緒に外部の敵を狩り尽くしてきた悪友でズッ友。


 結局魔女とデイジーの方に聖女騎士団の薔薇様方と貴族家の騎士が参加。


 アサシン→聖女→ニンジャと成長した暗部の者も、ついに聖女の法服を着る夢が叶い、随伴の聖女として同行。


 元乙女騎士団が三役-1の案内をし、司祭長とか洗礼長とか他の上級の者も、殉死予定の者は服屋と飲み歩き食べ歩きに参加。


 平民騎士は修道女会の警護に居残り。上級聖女から聖騎士コースの者でも殉死予定では無い若い連中も残った。


 各隊とも本部と連絡が取れるよう、念話できる魔道具を持って出発。



 王都


 乙女騎士達も上位聖女も無事奥の院を抜け出せたが、服屋もケーキ屋も窓ガラスが吹き飛んでいるので臨時休業。


 その上、王都でも日が暮れてしまうと閉店するのが普通なので、夜まで煌々と魔法具のランプが点いて営業しているのは、不夜城の冒険者ギルドか酒場と売春宿ぐらいな物。


 奥の院では肉類も酒まで不浄とされるので、毎日精進料理しか食べられないが、若返った体は肉を求めていた。


 レベル上げの時に食べまくった海魔の味が忘れられず、脳からの命令も肉肉肉酒と甘い物。



 まず乙女騎士団と上級聖女達が、馬車に乗って近くにある服屋に到着。


 見習い修道女の服や見習い聖女の服を着た一団が、高級呉服を扱う店に来たので奇異の目で見られたが、乙女騎士団ご用達の店なので、ドレスコードで即追い出されるような失礼な態度は取られなかった。


「申し訳ありません、爆風の影響で閉店しております、何か御用でしょうか?」

「うむ、店主に会いたい、乙女騎士デビッドが来たと言えばわかる」

「はあ……」


 店主の「親友」でお得意様、騎士デビッドの姿が見えないが、叱責されないよう伝え、本人はいないようだが騎士団長を名乗る若い女性が来たと伝えた。


「デビッド様がお越しとお伺いしましたが?」


 暫くするとハンサムな美中年が出て来たが、もちろん騎士デビッドの二十年来の夫で愛人でセフレ。


 店主×デビッドだが、店主はバイセクシャルなので、乙女騎士で貴族のコネで店を大きくして、大店から貰った妻も子もいる。


「私だ、デビッドだ、周囲には内緒だが新聖女様に女の体にして貰えた」

「はぁ?」


 15ぐらいで成人したての娘が愛人の名を名乗ったので、普通の反応として困惑する。


「ほら、最初はハッテン場のサウナで出合って、宿に行ってから「貴族で乙女騎士の新人のはぢめてを奪って結ばれるなんて」って言ってただろ? こうやって正常位で両手恋人繋ぎで。ああ、何か符丁でも決めておけば良かった」

「いや、お前はデビッドだ」


 初体験の話を持ち出したので、即本人認定が受けられた。


 いくらハンサムでも、平民が魔法まで使える貴族を抱いて屈服させ、正常位以外にもバックから突いてロメロスペシャルや組体操という超下剋上プレイもした仲。


 他の団員も、受け同士の先輩から「ハッテン場のサウナにステキな出会いがある」と教えられ、なかやまきんにくんみたいにレインボーカラーのキャップとタイダウンベルトで入場してしまった。


 ロッカーのカギを左手(受け専)にする所を足に付けてしまい「誰専(相手は誰でも良い、複数も可)」と宣言してオウンゴールをキメてしまった貴族が、「やあ少年、良いキンニクだね」と声を掛けられてホイホイ付いて行くと、やっぱり舐めるような視線の中でモストマスキュラーポーズ。


 証拠写真を魔法的な写真機で撮影され、後はお察しという苦いケイケンを持っていたりもする。


 小声で話したが、兄弟?達には微笑ましくも甘酸っぱい話でニンマリされ、ベテラン聖女達は穢れた話を聞いて胸の前で十字を切った。


「まあ、この体の「はぢめて」もお前に任せても良いんだが、どうだ?」

「いや、妻も娘も男同士の恋愛は浮気じゃなくて友情だと思ってくれて、男友達を連れて行くと目をキラキラさせて歓迎してくれるんだが、娘より年下の女と浮気すると殺される」


 妻も娘も腐っていて、氷川〇よしと松村〇基が恋人同士とか破局したとか、平井〇がハワイで極秘結婚したと聞いても、ファンをやめるどころか目を輝かせて喜ぶ系統の女なので、夫や父の友人?との睦言は浮気ではなく「ホモが嫌いな女なんていません」と言って、ウケの男性を歓待して覗き見までする。


「見ての通り、今日は営業できないぐらい荒れてるんだがどうした?」

「うん、こちらの見習い聖女の皆さんと私の同僚に、街を歩ける服を調達したくてな、焼肉屋や酒場にこの恰好では入れんからな」

「ああ、お忍び用の服か、どうにかしよう」


 大きいショーウィンドウは、平面世界製の防犯透明アクリルか透明アルミニウム(劇場版スタートレック)なので無傷だったが、看板も吹き飛んで照明器具の魔道具のガラスもグチャグチャ。


 店内の清掃は終わったが、日も暮れたので閉店状態。それでも愛人で親友?の頼みなので、急遽全員のZOZOスーツを作るのに採寸。


 吊るしの貴族風の服や、街娘風の服を用意してサイズだけ直してあつらえた。


「実は私達乙女騎士団は全員戦死したことになってな、明日にも一般参拝者に、男だった古い体が亡骸として展示される」

「何だって?」


 乙女騎士の戦いという舞台劇は、戦闘中に魔国軍の間者に毒が入った袋を当てられ、修道女会に凱旋した後、遅効性の毒で次々に倒れて死ぬ悲劇的な幕切れまでが第一部。


 第二部が暗殺者を求めて、エトワールと新聖女二人と聖女騎士団が王城に斬り込み、虜囚で罪人として捕らえられた大公を解放するまでの活劇。


 別件で地下牢で捕らえられていた王女を救い出し、幼子を同房で拷問を受けていた従者に託して逃がすまでが第二部。


「他にもエトワール様や三役の方も、一度死んだことにして姿を消して遊びに行く予定なんだが、家族にも内緒にしておいてくれ」

「ああ、あんな奴らに言うと、次の日には王都中の噂になってるから言えない」



 あいにくブラックレインが降り始めてしまい、魔女とデイジーに掛けて貰っていた防御呪文で弾きながら馬車に乗る。


 どこも店が開いてないので、不夜城の冒険者ギルドに移動して、トリーが金貨を入れて無料販売になっている販売機で、外法の調味料で作られたギルドでしか売ってない食い物と酒と甘味を食った。


「お、お姉さま、これ、食べたことが無いぐらいオイシイ」

「本当に…… うちのシェフが悪いわけじゃないし、昔、家や街で食べたのより美味しい」


 王都にある、牛なのか魔物なのか魔獣なのか、何か分からない肉を焼いてタレに付けて食べるだけの店よりも、人類の英知を結集した料理で、受容体まで弄る脳に来る調味料を使った外法の味が、自販機から際限なくプリントアウトされて出て来るので、ある意味ギルドに来たのは正解だった。


「世の中にこんなに美味しものがあったなんて」

「ええ、本当に……」


 平民だった修道女長や修道女たちは、貴族家で出るご馳走も食ったことも無く、実家では干からびたパンとか干し肉と薄いスープ、修道士会でも清貧を誇る食事だったので、血が滴るような柔らかい肉が口の中で溶けるのを泣きながら食った。


 死ぬほど食ってビール飲んで、珍しい酒も飲んで、甘い物は別腹なのでホールケーキ頼んで食いまくり。


 宿舎に移動すると、酔った勢いで大勢でイケメン男子にキャーキャー言いながらイタズラして、スーパー銭湯にも入って、宿泊施設でグーグー眠って、数人がイケメンと夜を過ごし、目覚めてから顔が青くなる聖女が出たが、聖なる力は全く失っていなかったのでどうにかなった、らしい。


 望み通りの相手が出て来ると言う評判を漏れ聞いていた、平民出身のチャレンジャーが数人男娼を買いに行って、窓口で「20歳ぐらいのオニイサマで、ダリーシュ卿に似た逞しい男性(////)」とか「12歳ぐらいのカワイイ男の子で、お姉ちゃんと呼んでくれる男の娘」とか「17歳ぐらいでかっこよくて細マッチョで妹ダイスキなイケメン」とか「40歳ぐらいのお父さん年齢で、娘として可愛がってくれる優しいお父さん」とか特殊性癖丸出しの人物がいた。


 暗黒竜とか弟やお兄ちゃんやら父親クリソツの男娼が来て「待たせたな」とバーンと扉開けたり、「弟クンっ」「お兄ちゃんっ」「お父さんっ」プレイを楽しみ、余りの嬉しさに泣いた、らしい。


 翌朝「身請けもできますよ」と悪魔の囁きを聞いてしまい、数十年精勤した両替屋の口座に物を言わせて身請け。


 修道女会に入れられないのに気付いて呆然としたり、やたら世間の事情に詳しい生体アンドロイドが修道女会の裏に近い安宿とか下宿で「あたしヒモいる中学生~」とか、こどちゃの第一話の題みたいな新生活をする高位修道女ババアがいた。


 ごく少数、娼館で女を買い、窓口でコッテリと特殊性癖をカミングアウトして、翌朝やっぱり身請けして連れ帰り、見習い修道女に入信させたつわものがいたとかいなかったとか?



 王城


 跳ね橋を超えて城に入り、馬車で車寄せに付けると、まず修道女会の暗部所属、レベル250超えのアサシンやニンジャ職の者が無音で出場。


 スナイピングポイント?に駆け上がり、浮遊魔法も駆使して飛び乗って、魔法や弓で狙撃できそうな場所を確保、自己の領域として全て無力化。


「確保っ」

「安全確認っ」


 子連れ狼に出て来る「煙止め衆」みたいに、火気の発生や煙の発生すら許さない一団が車止め周辺を確保。


 次に魔法が使えるようになった平民で、聖女職を極めた後にサムライ職になった修道女達が、鯉口を切った状態の片刃のサムライソードを持ち、危なすぎる目付きをして、いつでも「居合」で襲撃者を斬り殺せる体制で入場。


 寄らば斬るで、問答したり誰何する前に斬り殺してしまい、話を聞きたくなれば復活させて、手足を切り落としてから聞けば良い。


 さらに竜の鱗の盾を構えた聖女騎士団が、パリィでもシールドバッシュでも、何でもできる体制で、ファランクスで亀になって入場。


 最後にエトワールと新聖女二人を取り囲み、警護対象を守りながら移動。


「そこまでだっ、売国奴の異教徒でエトワール殺しの竜どもめっ、大人しく縛に着けっ」


 大量の衛兵が出現し、スナイピングポイントにも魔法士が出現。


 エトワールはここにいるので、一体何の罪で捕まるのか分からない一同。


「さて、何の罪で裁かれるのでしょうか? 参考までに教えて頂けませんこと?」

「ふざけるなっ、聖女殺しで主君殺しの大罪人めっ、修道女会の三役殺害の疑いもあるっ、抵抗せず武器を捨てろっ」


 そう言って強がってもも、レベル400超えの竜戦士と本物の竜を見て、膝から下が生まれたての小鹿な隊長で指揮官。


「あら、私がエトワールよ? 誰が死んでるって?」

「そう言う事にしておいてやったらどうですか? あんなに頑張ってるのに」


 クスクス笑いながら、アイテムボックスから非殺傷の武器でも複数出して身構える。


「お前達、私が誰だか言ってみろ? この私を捕らえるつもりか?」

「ヒッ」


 第五王女で聖女騎士団団長も、いつものセリフで指揮官を恫喝。


「聖女騎士団とエトワール様への反抗、第五王女殿下と我ら貴族家の聖女に歯向かうとは、お主らが魔族かっ?」

「何を言うかっ、竜どもめっ」


 薬物で洗脳されているのか、戦闘用の薬でも飲まされているのか、第五王女も貴族家の聖女の言葉も理解できず、エトワールが名乗り出ても理解できない。


 ここは戦闘開始のようなので、頼りない天然の指揮官に聞いて見る。


「お姉さま、このまま牢まで連れて行かれてから大公様を助けるのと、全員蹴散らしてから地下に降りるのと、どちらが宜しいですか?」

「う~~ん、全員ヤっちゃいましょう」

「ええ、そうしますね」


 魔女が手を上げて親指を下に下げ、デイジーがいつもの呪文を唱えると全員が動き出した。


「ギーーー(死ね)」


 まず薬でアタマオカシイ指揮官の上に召喚陣が開き、指揮官を魔物に変えていく。


「ああ、やっぱり指揮官が魔物だっ」


 一般兵は理不尽な物言いばかりして、第五王女すら認識できない者を魔物と疑っていた。


「突貫っ!」


 サムライの修道女が包囲している兵士の、手甲を付けた手や装甲された足を斬り飛ばしながら前進。


 反りのある片刃の剣だが、竜の鱗の剣なので鉄の鎧を切っても刃毀れ一つしない。


 スナイピングポイントに来た魔法士が、全員ニンジャに爆破されて地面に落ち始める。


 爆発をレジストした者達は、喉笛を切って魔法を使えないように処置。


「聖女騎士団抜刀っ!」

「応っ!」


 一応味方軍なのでシールドバッシュで衛兵を吹き飛ばし、それでも耐えて襲い掛かって来る魔物らしき兵士は斬り倒す。


「影縫い」


 一番スピードと反応速度が遅いエトワールが、錫杖を地面に突き立てて呪文?を唱えた。


 影に何か投げて刺したり、痺れ薬的な物を針で注入する、ニンジャ的な影縫いではなく、王の錫杖による命令で衛兵と魔法士全員を金縛りにした。


「あらまあ」


 ここまで効くとは思っていなかったエトワール本人が一番驚き、SSRアイテム王の錫杖の威力を思い知った。


 周囲の人物も「最初からソレやってたら、コイツら切られたり爆破されないで済んだんじゃね?」と思ったが、そこは誰もツッコマなかった。


「素晴らしいお手並みですわ、お姉さま」

「ククルルケケコカカ」



 車寄せでの戦いは聖女騎士団が勝利したが、まだまだ大量に待ち構えている。


「さて、お前達、残りの一生をその姿で過ごすか、我らに寝返るなら治療してやらんことも無い」


 第五王女の命で問いなので、降参するか首を縦に振らなければ、手足がないままか魔法も使えず言葉も喋れないまま一生過ごす。


 第一撃で爆破されて落ちた者は、生きているのかどうかも分からない。


 指揮官は魔物だったようなので、大人しく降参して王女の後をついて行くことにした一同。


「エリアパーフェクトヒールッ」


 集められた者は処刑されるかと思ったが、第五王女直々に女神を召喚する呪文を見せられ、女神の息吹が吹くと全ての怪我が治った。古傷でも治った。


「ああ、素晴らしい、アリアドネ殿下万歳」

「一生お仕えします」

「ありがたい、まだ生きられる」


 スナイピングポイントから落とされ、脳と脊髄が挫滅してビクンビクンして死にかけていた者まで修復され、死を覚悟していた者は生涯の忠誠を誓った。


 王女に刃を向けて攻撃しようとしたので、王家への不敬と反逆罪で九族まで抹殺されるのだが、そこは不問とされた。


 後で発覚して処刑されるのはアリかも知れない。



 それからも、王城なのでギャラクター基地みたいに、幾らでも兵士が出て来て通路を封鎖される。


「止まれっ、官姓名を名乗れっ」

「お前達、私の名前を言ってみろ」


 完全武装だが、フェイスパーツは外して、顔を見えるようにして歩き続ける第五王女。


 もし刃を向けて襲い掛かると、やっぱり王家への不敬と反逆罪で九族まで抹殺される。


「お、王女殿下」

「お許しを」


 魔物に指揮されていない部隊は次々に降伏し、持ち場を離れられない者を除いて王女に同行した。


 たまに洗脳されているのか、戦闘薬でも飲まされているのか、本当に魔物なのか、弓矢や魔法で攻撃しようとする者もいたが、ニンジャに切り倒され、未然に防がれた。


「道を開けなさい」


 エトワールが王の錫杖で命令したので、全員封鎖を解いて道を開いた。


 ただ、永続命令なので、解除してやらないと少なくとも数日間は「道を開けなさい」が絶対命令なので、その場から動けない。

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