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閑話休題3

 あれから、午後の任命式が普通に終わったら、俺は魔法師団、弟は騎士団に挨拶に行くよう言われてたから、街中の治療が終わったら実家確認して、家吹き飛んでたから竜騎士団まで行って親父と話して、魔法師団の駐屯地に行った。


 当然あっちも地獄絵図で、王都でもガラス全部吹き飛んだんだから、うちと一緒で脆い小屋とか木造の倉庫が倒れたり屋根飛んだりして負傷者多数。


 治療院とか年末の佐川の受付を超える、怒号が飛んでる救急救命室になって、見習い聖女とか見習い聖人、魔法使える回数なんかとっくに終わって泣いてた。


 魔法尽きた勤務医も鬼みたいな顔して止血して、ガラス片抜いて木片抜いて治療して、大勢の怪我人が外の地面に何か敷いて転がってたから治療開始。


 相変わらず人間の怪我人見て笑ってるグリーンの奴にも、怒鳴り散らして軽くシバいて治療させた。


 どうやら怒鳴られてシバかれるのが嬉しいらしく、顔赤らめて「あたし、今愛されてる」とかホザきやがったのが怖い。


「ああ、聖人様だ」

「まだ魔法がお使いになれるなんて」

「エリアヒールをあんなに」

「いや、あれはエリアエクスヒールだろう(魔法警察)」


 朝と一緒で、治った患者で魔法士とか施設の従業員全員、聖歌とか合唱始めやがった。


 街中でもこれやられてハズイから逃げ出したのに、ここでは偉いさんに挨拶しないといけないから逃げられない。


「君が今日来る予定の聖人かね?」

「はい、そうです」


 急に仕事から解放された勤務医のオッサンまで泣いてて、見習い聖女とか見習い聖人は跪いて合掌してやがる。


「よく来てくれた、私達では手の施しようが無かった所だ、君に神のお恵みがありますように」

「グスッ、神のお恵みがありますように」


 見習い聖女とか尊敬のまなざしで見てるから、またグリーンの奴が怖い顔して睨んでる。


 俺の方じゃない、もちろん女の方、見習い聖女にガン付け。


「君の名は。」


 一番の難問、ユアネーム?されてしまった。


「え~と? 竜騎士村のジナンです」


 いつまでもモブでいられないので名乗った。これで弟はサンナン、兄貴はチョーナンに決まった。(日本語圏ではない)


「もう怪我人いませんか? 死んでも4分以内なら何とか」

「うむ、幸い死者は出なかった、何でも歩兵師団に炎竜が出て、追い払うのに攻撃したらしいのだが」

「はあ」


 親父に軽く聞いたけど、勅令が出て竜騎士団出動、姉ちゃんは休暇で両替屋とか役所回りでいなかったが、レベル上げしてやった騎士団長とかがメテオストライク使いやがった。


 だいたい姉ちゃんが悪い。


 炎竜のオバチャン出たって事は、ベル姉がベル鳴らして呼ばない限り来ない。


 人化したらスゲエ美人になって、昔いた村一番の美人ソックリになってたから、歩兵師団で狙われて、人数多すぎたからオバチャン呼んだんだろうけど?


 オイ、オバチャンヤられてたら、兄貴とベル姉死んでるぞ?


「閣下、こちらに聖人様がいらっしゃいました」

「うむ」


 怪我人全員治してたら、誰か通報したのか左将軍で今のオヤジが来てしまった。


「ははー」

「左将軍様」

「父上」


 大物が来たので全員跪いて挨拶。


「良い良い、重大事件が起こって軍事行動中、礼儀不要じゃ」

「はっ」

「それより、正教会の方はどうなったかな? 何やら魔王復活など企んでおって、天使に似せた合成生物も作って、禁呪で神への道を探っておったとか?」

「はい」


 カクカクシカジカで説明し、禁呪と錬成陣使って魔物になってた修道院長と三役、午前中からミナゴロシにして、弟が偽造通貨とゴート札の印刷工場も破壊。


 牛魔王蘇生実験阻止して人造勇者錬成実験潰して、最後の魔法生物だけ倒せなかったから、運営の下級天使の皆さんにどうにかして貰ったと伝えた。


「うむ、素晴らしい。それだけの功績を上げたならば、十字勲章も間違いないほどの実績。手柄は騎士団と案分になるだろうが、炎竜退治に参加できなかった叱責を全部覆せるほどじゃ、よくやってくれた」


 魔法師団は出張していて、炎竜のオバチャン倒すのには参加しなかったそうだ。


 知り合いのオバチャン殺されていい気分になる奴はいない、今の所、竜騎士団は俺らの敵だ。


「午後は任命式まで済ませましたけど、休憩中、お茶に毒盛られまして、あのままいたら殺されてたんで弟と逃げだしました、あれからどうなりましたでしょうか?」


 下級天使が来て、犯罪者全部塩の柱にされて、それでも生き残ってた旧勢力のシンパ。


 頭オカシイだけで超善人、懺悔でも何でも親身に聞いてくれて、炊き出しでも治療でも命懸けでやってくれる聖人と修道士。


 それでも修道院長とかぶっ殺してしまい、不老不死の計画で天への道を開いて、一切衆生を救うのを邪魔した俺らを許せなかったらしく、平気で毒盛って殺そうとした。


「お主らに心酔して革命起こした聖騎士団がの、犯人探して血の粛清中じゃ。あれだけデカイ面して王宮でも大手を振ってた正教会の奴らが、何とまあテロリスト指定受けて、公安監視団体にまで落ちぶれ果てて、王都からも追放寸前でな、皆笑いが止まらない程じゃ、本当によくやってくれた、感謝するぞえ、クックック」


 本当に笑いが止まらないようで、嬉しそうに敵の破滅を喜ぶ養父。


「今は正教会「跡地」をな、天使が解放した後は王宮の衛兵やら近衛騎士が調査中だ。主犯は全部塩の柱で聴取できんのが残念じゃが、証拠集めと現場の保全するのに、修道士会の残党と戦争中じゃ、本当に笑いが止まらん、はっはっは」


 せめて俺らを聖人認定して招待客まで呼んで、何も無かったことにして派手に任命式やって、新修道院長とか三役に騎士団長の任命式までやったのに、国からはテロリスト扱いか。


 気軽に下級天使呼んじまったのもマズかった。ほんの数人来て偽天使だけ潰してくれると思ってたら、少なくとも数百人来たしなあ?


 ガサ入れして隅々まで検分して、証拠品箱詰めして出して、燃えながら降下して来たデカイ飛行機械に詰めて帰ったから、近衛兵が後から入ってもチリ一つないとこまで持ち出されてるだろう。


 魔王復活とか人造勇者とか偽天使の合成生物作成とか、どのぐらいの罪になるのか? 今度長老に聞いてみよう。


 不老不死とかは姉ちゃんがベヒーモスの肉とかバラ撒いたから、大した罪じゃないだろうけど、神への道? 何しようとしてたか分からなかったけど、天使のレギオンも昼過ぎには帰ったから、都市封鎖して皆殺しにするほどじゃないはずだ。



「それと、修道女会に行った姉さん方は非常に上手くやったようだ」


 ああ、魔女姉だから上手くやったろうよ、デイジー姉までいるから頭が使える魔女が二人だ。


「修道士会から何も出なかったから、あちらにも臨検が入ってな。碌でもないことをしてるはずが、拷問部屋まで綺麗に片付いて、関係書類も燃やしたか持ち出したか? 何も出て来んかったようだ」


 まあ、天使の軍団にガサ入れされないよう、徹底的に証拠消したんだろう、流石だ。


「あそこの暗部は有名でな、うちにも乗り込んでくる暗殺者までいる。信者や他国からの金の動きを探ろうとしただけで暗殺者が来るぐらい優秀だ」


 マズいな、魔女二人に暗殺者とか聖女騎士団の、表と裏の手足が付いた。アッチの首脳や指導部、皆殺しにしたんじゃないだろうな?


「あの、修道女会も指導部皆殺しにされてませんか?」

「いや、あの誰も近づけなかった大聖女がな、君の姉さん方を妹に指定したそうだ」


 やりやがったな? 大聖女まで洗脳しやがったか。


「あっちでも聖女騎士団が血の粛清を始めて、新聖女に歯向かった貴族令嬢も上級の聖女も拷問部屋行きだそうだ。恐ろしい新人に王宮の奴らも大喜びでな、是非お近付きしたいものだ」


 ダメだ、完全に乗っ取られてる、修道女会オシマイだよ。


「下手打って滅んだ修道士会と違って、これから修道女会が暴れ回るぞ。エトワールは権力にこだわらんかったから、そんなに悪事には手を染めんかったが、これからが楽しみだと皆噂しておる」

「はあ」


「王宮やギルドではな、今けしからん賭けが始まっておってな、一番人気はもちろん「エトワールはもう始末されて死んでる」だ」


 何てバケモノを外に出しちまったんだ。俺は両手で顔を覆ってちょっと泣いた。


「儂は「半月から一か月、今の事件のほとぼりが冷めた頃、挨拶回りと引継ぎを済ませたら、先代は眠るように死んでいて目を覚まさない」に賭けておる」


 ああ、多分ソレだよ、大当たりだよ、毒殺か何か分からないだけで、奴はきっとやる。


「そうするとな、あそこの三役とか先代の聖女騎士団長もな、全員「殉死」する仕来たりになっておるようだから、元聖女騎士の王妃も一人死ぬし、上手い事やれば首脳部が綺麗に入れ代わる」


 アレに対抗するなら、俺も逃げないで戦って、聖騎士団使って乗っ取りぐらいしとけばよかった。


 まだ間に合うか? 片翼の姉ちゃんには怒られるけど、アレ相手に戦うんなら手足が必要だ。


「今の聖女騎士団の団長で第五王女、やたら新聖女に心酔しとるそうだから、殿下が修道院長になるだろうと誰もが思っておる。新政権誕生じゃな、さて、新三役は誰がなるか?」


 多分、デイジー姉が使者に来て「お前達もわたくし達に従いなさい」で「修道士会の首魁(悪事を働く者)と三役はわたくしが決めてア・ゲ・ル」だ、もうこの国終わりだよ。


「君の姉とは是非ともよしみを結んでおきたい、これから起こる騒動を間近で見ておきたいでな、既に書簡は出しておるが、良ければ君からも口利きしておいてくれ」

「いえ、アレだけは駄目です、近付いたら殺されます、やめて下さい」


 多分、養父も公爵家の継承権持ってるのも、面白いぐらい消されて行って、誰もなりたがらないから仮に俺が公爵家当主にされる。


 家の運営は誰かがやってくれるだろうけど、アレからの指令を守らない奴は始末され続けて、「弟だから」で殺されないで済むのは俺だけだから、絶対にそうなる。


「フグの毒とか、口が痺れるほどの毒が美味いと言うだろう。皆楽しみなんじゃよ、怖いぐらいの娘に屈服させられて、心臓握られていつでも殺されるような恐ろしい毒婦に国ごと牛耳られる。先帝の第三夫人、あの再来ではないかと皆期待しておるのじゃ」


 こいつら全員マゾ、魔女に踏みにじられて、それでも喜んでもらえるように何でも差し出して、言う通りに動いたり、指示待ちしないで自分から動いたり、わざと失敗して怒られるのがダイスキなマゾ。



「あの、歩兵師団に行った兄と、炎竜の娘がどうなったかご存じないですか?」

「まだ情報が錯綜していてな、二人共行方不明じゃ、炎竜の真下にいて氷漬けにされた新兵は大量におったが、君の兄と姉は見付かっておらぬ。逃げ延びたと思うのだが?」


 この人はクズの貴族じゃないから、俺の兄姉だから気にしてくれてるだけじゃないと思う。


 平民とかゴミが死んでようと、どうでも良いはずだけど、数少ない大聖人で炎竜の娘だから重要人物のはずだ。


「あっちも負傷者一杯だと思いますんで、ここの負傷者がいないんなら歩兵師団に行ってみようかと思います、宜しいでしょうか?」

「うむ、兄姉も心配だろう、探しに行くと良い」

「はい」


 一応最上級者に挨拶したし、他は勘弁して貰おう、「儂は聞いてない」オヤジが一杯出るだろうけど、一応人助けだ。


 ベル姉を囲んで乱暴しようとしたクソの集まりだろうけど、メテオストライクの爆心地に一番近いだろうから治療ぐらいはしてみる。


「いくぞ、グリーン」

「うん」


 建物の陰になってる路地に連れ込んで竜化させておく、そこそこの美人だからクソ共の中に連れて行くと、多分囲まれて乱暴されそうになって同じことになる。


 コイツは母親を呼ぶベルとか持ってないけど、本気でギャン泣きしたらグリーンドラゴンの母親が助けに来る。


 でも象サイズの竜に欲情するマニアはいないだろうから竜化させておく。


「脱げよ」

「ヤダ、こんなとこで?」

「竜になれ、歩兵師団なんかにそのまま行ったら、ベル姉と同じ目に遭う、脱いで竜化しろ」


 ちょっと壁ドンしたり、乱暴に脱がそうとしたら顔赤らめて「ヤダ、また愛されてる」みたいな顔しやがった。


 ムカついたからスカート履いたままパンツ引きずり降ろしてやって、上も脱がせて行く。


「ダメ、誰かに見られちゃう」


 すっかりその気になって勘違いしているようだが、竜化する作業の一環だ。


 手ブラで隠して下も片手で隠して、上目遣いで恥ずかしそうにしてるグリーン。いや、そうじゃない、早く竜化しろ。


「竜化しろっ」


 軽くシバく姿勢になると諦めて竜化した。ああ、コイツと契約して番になったのは俺の短い人生最大の失敗だよ。



 グリーンに乗って歩兵師団まで飛ぶ、長男とベル姉も探したいが、一回来たので近くにいないのは分かる。


 王都にも家にも竜騎士団にもいないから、生きてたら竜の巣まで逃げて保護して貰ってるんだと思う。


 歩兵師団の上を飛ぶと、こっちも何か敷いた上に人間が転がってる。負傷者じゃなくて全部死体。


 炎竜が来て娘を襲おうとした連中全員に着火したんだから、クズでクソ全員殺されたんだろう。


 炎竜の試練の時も、200メートル以内に近付いたら消えない炎で着火されて、炎の耐性が無かったら、苦しんで苦しんで全身燃えてから呼吸できなくなって死ぬ。


 ベル姉はブレスで火吹いて着火しないといけないけど、炎竜のオバチャンなら千人いようどうしようが同時着火して、すぐ死なないように苦しめて、蓑踊りさせてやってから殺す。


 そんな死体がゴロゴロしてるとこに乗り込むのも何だけど、グリーンドラゴンだから勘弁してくれ。


 飛竜とかガンガン飛んでるから、即取り囲まれて攻撃までされないだろうけど、それやったら炎竜呼ばれた時の二の舞だからな?


 炎竜の被害じゃなくて、爆風の被害でまだ治療してる方に降りてみる。


 即年寄りの兵士が駆け寄って来たけど、治療師に来たんだ、問答無用で攻撃しないくれよ?


「何者かっ? これを見て心が痛まんのかっ? 全部竜どもの仕業だっ?」


 やっぱり炎竜も火竜も緑竜も、全然見分けつかないオッサンだよ。


 せめて槍向けるのやめてくれないか? グリーン反撃したくて堪らないみたいだから、どうにかして押さえ付ける。


「魔法師団から来ましたっ、負傷者の治療ができる聖人ですっ」


 まだ正式入隊してないから、第〇大隊所属のナントカ隊、士官待遇見習いとか、長ったらし所属言えないからグダグダ。


 ちょっと距離があるけど範囲治療してやると、馬鹿でも理解してくれたみたいだ。


「押忍、治療させて頂きます、押忍」


 軍隊式じゃないけど、ストナ一家方式で挨拶して、すぐ逃げられるようにグリーンに乗ったまま治療開始。


 今回はシバかないでもグリーンも治療参加して竜の評判を取りもろす。


「ああっ、エリアエクスヒールっ」

「凄い……」

「あんなに何度もっ」


 こっちでも魔力切れで泣いてた聖女見習いとか、鬼の表情で止血して治療してた勤務医がいたけど、仕事から解放してやった。


「君が今日来る予定の聖人かね?」


 ポケモンの街みたいに、次の街でも警官看護師医者全員同じ人物なのかも知れない。


「いえ、それは兄の方で、俺は魔法師団から来ました。兄と、竜の姉、炎竜の娘がどうなったか知りませんか?」


 急に難しい顔をして、敵を語るように言った勤務医。


「ああ、炎竜の娘か、配属されたらすぐに診療所に来るはずだったんだがな、犯罪者揃いの教育隊に連れて行かれて、走らされて荷物背負わされて、教官が何かしたんだろうが首を跳ね飛ばして殺してしまってな、それからは取り押さえようとした教育隊の新兵燃やして、数が増えたら炎竜呼びやがったんだ」


 このオッサンは被害者側で、歩兵師団の奴。


 ベル姉乱暴しようとして、母親呼ばれて当然の報いを受けたのに、被害者面してる竜の敵。


「ああ、そうでしたか、俺人間ですけど炎竜の娘と一緒に育った弟でして、炎竜のオバチャンとも顔見知りで、一声かけて貰ったら話し合って解決できたんですけど、メテオストライクでオバチャンも兄貴も姉も殺したんでしたっけ?」


 これでも一応、竜の一族で眷属で、オバチャンや姉の仲間だと強調しておく、これで分からなかったら後は見捨てて兄貴とベル姉探しに行こう。


「そ、そうか、言い方が悪かったな、君の兄と姉は死傷者の中にはいなかった。竜騎士団が保護しているかも知れんぞ?」


 治療魔法も仕える貴族で、頭悪くないから俺の立場も分かってくれたみたいだ。


 周囲のジジイ兵士もグリーン取り押さえたり、復讐の為に攻撃してグリーンドラゴンの母親呼ばれて、もう一回同じことするようなクソマヌケはいないようだ。


「竜だぞっ、早くヤっちまえよ、何してるんだっ?」


 今治療してやった怪我してた職員は、グリーンも敵だと思ってる。


「ああ、邪魔でしたよね、まさか敵の竜に治療されるなんて思ってなかったでしょうから消えます。これがグリーンドラゴンって種類で、竜騎士団のが火竜、炎竜とも違いますから」


 こいつらから見たら全部「竜」で敵。


 今夜あたり炎竜の旦那と息子、その仲間が攻めて来る、好きにしやがれ。


「待ってくれ、済まなかった」

「いえ、今夜にも炎竜の旦那と息子と竜の巣の連中が大勢来て、こことか竜騎士団、命令した王様がいる王都も皆殺しにされるでしょうから、それまで酒でも飲んでお祈りしてたらどうですか? 俺は話し合いしないんで諦めて死んでください、じゃあ」

「やめろーーっ、そんなことして何になるっ!」


 やるのは俺じゃない、竜の巣の連中だ。


「飛べっ、グリーンッ、竜の巣まで行くぞっ」


 ひょろひょろした矢が飛んで来たけど、そんなもん当たるはずもなく防御呪文で撃退。


 これから魔女姉とデイジー姉の手下で下僕にされて、いいように使われるぐらいなら俺は竜の巣の側に付く。


 もし兄貴もベル姉も殺されてたら、あいつら殺した竜騎士団長か誰かの首は俺が取ってやる。


 復讐なんて似合わないし、さっき勤務医に言われたみたいに「そんなことして何になる」だけど、俺の気分がとてもスッキリする。


 性格悪くて人間の事ゴミとしか思ってないベル姉だけど、昨日見た時スゲエ美人だったなあ、なんせ村一番の美人ソックリだしなあ、ちょっと好きだったぜ。


「ガアアッ!」

「おお、わりいわりい」


 もう契約した番だから、俺の考えも伝わるんだった。


 勇者になった姉はどっちに付く? アレに勝てる気はしないけど、親父と姉は竜騎士団好きだからアッチだろうな。

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