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閑話休題 次男三男編1

 俺は今売り出し中の竜戦士。まだ12なんで冒険者登録もできねえし、土日に通わされてる教会の幼年学校をやっと卒業したとこだ。


 魔力はゼロなんで貴族にもなれねえけど、特技としては飼育員のクソ親父の家で竜と一緒に育ったから竜語が分かる。


 片翼の火竜の姉ちゃんにおぶられたり一緒に散歩に出て、近所の魔物とか魔獣は全部ぶっ倒して食い物で肉にしてきたから、子供の頃からレベル100超えてたのは内緒だ。


 何でも最初に連れて来られた姉ちゃんが氷竜の家系で、護衛の竜が竜騎士団に来て、事切れる前にクソ親父に預けて行ったらしい。


 その時の護衛騎士が身に着けていたのが射手座の黄金まわしで、俺達が大きくなってから争奪戦ギャラクシアンウォーズをやると、本来の持ち主ってのが取り返しに来て返り討ち。


 去年、暗黒竜のアニキとか氷竜の姉ちゃんと一緒に、敵の本拠地の氷竜の山、アスガルドだかサンクチュアリまで攻め込んで、神闘士ゴッドウォリアー海闘士マリーナみたいなのと戦って、姉ちゃんの血がつながった姉妹、間引かれなかった氷竜に付けられた指輪を破壊したのが最初のクエスト。


 神々の黄昏ラグナロックで革命起こして、フェンリルでミョルニルをトールハンマーしてギンヌンガガップしちゃう、若いうちにはよく聞く話だ。


 姉で本物のヴァルキリアがアンチマターして、妹で出来損ないのネコがマイクロブラックホールして、ニブルヘルの道を開いてレリゴーしてしまうのも、竜の世界ではよくある話らしいので、今は姉ちゃんのクロネコも共同統治者でオーディーンの地上代行者の氷竜をやってる。


 氷竜と片翼で火竜の姉ちゃん、暗黒竜の兄ちゃんはギルド登録できたから冒険者レベルも上がったけど、俺らは報奨金も出ない範囲外なんだと。


 最近は竜の長老から出されてる課題で、人間の姉ちゃんと白竜の兄ちゃんが勇者ってのになったらしい。


 凍る山とか燃える大地とか黒曜石の山に住む竜に認めて貰う試練で、子供の頃に読んだ絵物語に似てるなって思ったけど、姉ちゃんは仁義だとか愛とか無視して、全員ぶっ倒して通った。


 まあ俺らも竜の一族の中に入ってるみたいだから、15になる頃に成人の通過儀礼で同じ事やらされるだろう。



 んで昨日は竜騎士団に働きに出た姉ちゃんに呼び出されて、幼竜舎で兄ちゃん姉ちゃん弟妹の竜の世話して働いてたら、竜と契約して治療呪文覚えるように言われて、グリーンの奴がピーピー言うから契約して、治療呪文以外にも攻撃呪文まで教えられた。


 その後もゴタゴタして魔力も無いのに聖人扱い、魔法師団の連中も来て左将軍の養子にされて、結局魔法師団に入ることになった。


 そんで今朝から眠いのに修道士会とかに挨拶に行って、聖人認定して貰うって話で、騎士団長の養子になった弟も来た。


 人間の兄貴は別の用事で出動中、昨日の夜から竜の兄弟姉妹も人化したので、グリーンとダインはこっちに、魔女とデイジー姉ちゃんは修道女会に行くらしい。


 で、馬車に乗せられてやっとこさ正教会、男ばっかりの臭い修道士会に来た訳だが、入り口で早速揉めてる。


「我ら修道士会は竜の魔法など使う異端者は受け入れないっ、神の加護である治療魔法を使える者だけを聖人と言うのだっ、その者達は魔法も使えん平民で、竜と暮らすような異教徒だっ」


 呼ばれて来たはずなんだが、入り口前で白地の服にやたら金色が多い偉そうな格好して、馬鹿丸出しのコックより高い帽子被って、宝具だかアミュレットでジャラついてる寂しがり屋のジジイが喚いてる。


「平民であろうと、教会に入る権利は誰にでもある、この二人は村の教会で洗礼を受けた正式な信者である」

「我ら修道士会は竜臭い異教徒を聖人だなどと認めぬっ」

「さっさと帰れっ、でなければ異端審問に掛けて裁くことになるぞっ」


 弟の奴はこれだけ騒がしくても、筋肉モリモリになったダインの膝枕でグーグー寝てる。


 昨日遅かったからまだ起きそうにないけど、教会も暗黒騎士の格好して、ほっぺたに逆十字出て、手に聖痕付いてるような反正教徒、教会に入れたくないよなあ?


 弟よりダインの方が幸せそうだったので起こさなかったが、何かヤバそうな雰囲気になって来て、荒事になりそうだから起こしておく。


「お~い、そろそろ起きろ、異端審問だとよ、護衛も付いてるけど逃げられるようにしとけ」


 揺すっても起きないのでダインの奴がチューして起こそうとしたが、自分の膝にチューできるほど身体が柔らかい奴はそうそういない。


 強面の聖騎士団にも囲まれ始めた、数はこっちの方が多いけど、馬車に乗ってると魔法で馬車ごと爆破されそうな雰囲気だ。


 白魔法にもライトニングブラストとかキツ目の魔法もある、それも暗黒騎士には特に効く奴だ。


「降りるぞ、自力でレジストしないとマズい、起きろ」


 ダインが筋肉で弟をリフトして、チューして起こした。


「我の眠りを妨げるものは誰か? 千年の呪いを与えん」


 弟と兄貴は中二病なのでこんな話し方をする。全部若い頃の暗黒竜の兄貴が悪い。


 まず俺が降りてグリーンが続く、人間には緑色の目をして緑の髪の奴はいない。


「竜だっ、異端だっ、異教徒の入場を許すなっ」


 聖騎士団とか歩兵や修道士が入り口を固めた。そんな事よりも治療待ちの患者の列が気になる、教会一周してそれでも足りないで延々続いてる。


 俺らは姉ちゃんに治療呪文が使えるようにして貰った、ここには患者がいる。


 ここで俺らがやる事は決まってる、クソ親父や馬鹿の母親とかクソ姉とか魔女はどうでも良い。


 この怪我人や病人を見捨てたりしたら、俺らを真人間に育て上げてくれた片翼の姉ちゃんが許さない。


 もし何もしないで帰ったりしたら、また泣きながらぶん殴られるだろう。


「「押忍、治療させて頂きます、押忍」」


 偶然、患者の皆さんに挨拶する弟とユニゾンしたが、弟や兄貴も中二病でもクズじゃない。


 この惨状とか、身体が腐ってる人やら、病気や強い薬で変な匂いをしてる人を、見捨てて逃げるのは男じゃねえ。


 まず手分けして範囲治療を始める、エリアエクスヒールと同等らしいから、大抵の病人怪我人はどうにかできる。


 見かねたダインの奴も俺らに従って範囲治療を始めた。でもグリーンの奴は治療をしない、ベル姉とこいつは人間をゴミとしか思ってない。


 一緒に育って番になった俺や兄弟姉妹は竜扱いだけど、その辺に転がってる患者は汚物としか思ってない。


 氷竜の姉ちゃんも、人化してて俺らに乗って馬遊びするようなクズだったが、故郷で俺らも一緒に争ってからは心を入れ替えてる、いつかこいつらも真人間で真竜にしてやる。


 手分けして範囲治療して行き、護衛の衛士達と一緒に教会を一周すると、衛士も修道士も見習い聖人もみんな泣いていて、さっきは怖い顔してた聖騎士の連中まで顔色が変わってた。


「やめろっ、やめぬかっ、異教徒で異端の竜どもめっ、ここは神聖な正教会、修道士会だぞっ!」


 患者と俺らの間にまで入って、治療の邪魔をする教会の偉いさんがいたが、泣いてる聖騎士の連中が偉いさんを止めて、それでも邪魔しようとしたので拘束してくれた。


 最後尾まで治療して、まだ治ってない奴らには、天使を召喚する方の治療呪文で治していく。


「おおっ」

「ああああっ」


 空から天使が降りて来るのを見て、泣いてた聖騎士の連中まで膝を付き始め、貴族の騎馬騎士まで馬から降りて頭を下げた。


 偉いさんはまだなんか喚いていたけど、聖騎士が取り押さえて奥に連れて行ってくれた。


 外で並んでた連中が全員治ると、入り口を塞いでた聖騎士も修道士も道を開いてくれていて、全員跪いて並んで、緊急の患者が入る治療院に誘導してくれた。


「聖人様方、これだけの患者の治療ありがとうございました。グスッ、まだ急を要す患者が待っております、うっ、宜しければこちらの者もお救い下さいませ」

「我ら聖騎士団、聖人様に永遠の忠誠を誓わせて頂きます」


 あれだけ固く閉じられてた正教会の扉が簡単に開いた。でも暗黒騎士の格好して頬に逆十字出てる反清教徒入れていいのか?


 ダインの奴もお揃いの黒コート着てないだけで、頬の十字はまだ消えてない。



 緊急の治療院は予想以上の地獄絵図、血の匂いがして怪我が長いのか腐った匂いもしてハエが飛んで、火傷か魔獣のブレスで焼かれた人間が燃えた匂いもする。


「うおおおっ、殺してくれっ、もう殺してくれええっ」

「痛いっ、痛いいいっ」

「うわあああっ、ママッ、ママ~~~~っ!」


 勇者の試練とかアスガルドで殺し合いしてなけりゃ、こんだけの血見たら即ゲロ吐いて貧血起こして気を失っておしまいだ。


「しっかり、私の魔法でっ」

「もういけませんっ、これ以上魔法を唱えると、聖人様が死んでしまいますっ」

「ああ~、穏やかなる浄土~、聖なる大地へ我らを導かん……」


 三人同時の範囲治療、相変わらず俺のつがいで契約竜のグリーンはヘラヘラして、人間が苦しんでるのを笑ってる。後で殴ってやろう。


「ああ、もう痛くない」

「ありがとう、聖人様、ありがとう」

「あ~、もう痛くないよ、ママ」


 天使も呼ぶと大半の患者は治ったようだけど、黒い血吐いてガクガクしてるオッサンは天使を呼べない、召喚陣開いたら魔物が降りて来る、どんだけクズだったんだよ。


「いけません、修道院長様っ、このような穢れた場所におみ足を踏み入れてはっ」

「構わぬ、竜の魔物が使う魔法とやら、この目で確かめてやる」


 また馬鹿みたいな帽子被って、金糸銀糸でゴテゴテしたジジイが入って来た。


「何だ? その哀れな患者を治せぬのか? 所詮竜だの、おいっ、誰かこの患者を治してやれっ」


 もう聖人も魔力が尽きて倒れる寸前とか、これ以上使うと一生魔法が使えなくなる。魔力回路とか焼け切れるんだろう。


 修道院長とやらも治療魔法持ちの貴族で、治療できるはずなんだが、こんな地獄みたいな現場なんか一度も来たことも無いんだろう。


「こいつは魔物だよ、治そうとしたらお仲間の魔物が降りてきて、人間に化けてるのが消えて、魔物になっちまう」

「それ見た事か、治せぬのにそのようないい加減な言い逃れで誤魔化すことしかできん。聖騎士っ、こ奴らを捕らえよっ」


 聖騎士団は俺らを守るために控えていて、跪いて泣いてる。


 仕方ねえ、魔女姉がやってた無理矢理な天使召還、やってやろうじゃないか?


「クルルカー、カカカッ、クリクククッ(全ての傷よ消え失せろ)」

「あっ? おおおおっ!」


 院長様の目の前で天使を呼んでやった、これでどうだ? オッサンが魔物にならなくて、良い奴に書き変わってたら成功だ。


 オッサンは腹黒い内臓から黒い血を吐いてたのが止まり、若い頃は腐ってなかったのか、時間が巻き戻ってまともな奴になったようだ。


「ち、違う、天使召還とは我らが研究実験している呪文。不死の領域を書き換える禁呪、我らを不死で神への道を歩ませる神聖な物、竜の言葉で表せるものでは無い……」


 勝手に色々とゲロってくれるマヌケな修道院長。不老不死の呪文でリッチとかヴァンパイアになるとかモロ禁呪で、教会関係者がやったら即首が飛ぶ魔法で、絵物語とか舞台劇の定番だろうが。


「今何と仰いましたかな? 我らには不死の禁呪と聞こえましたが?」


 早速魔法警察で禁呪警察の聖騎士団が出動して、院長を数人で取り囲む。


「違う、違うのだ、天使とは我らが呼ぶ者、長年の祈りの成果により、我らを不老不死として天への道を開いて、一切衆生を救う者なり」


 天使様ゾッコンだったのに、俺ら平民のクソガキにNTRされて、BZSぼくがずっとすきだったのになのが、目の前でいいようにオモチャにされてるのを見せられて脳が破壊されたようだ。


「貴方様には今までにも、児童虐待や見習い修道士や見習い聖人への性的暴行の疑いが多くあります」

「修道院長を捕らえよっ」

「はっ」

「大人しくしろっ」

「嫌だっ、もうすぐ完成するんだっ、我らの悲願、天への道、天使に成れる魔法と錬金術の合わせ技がっ」


 修道士会の中では常識だったのか、ここまでゲロっても誰も驚く奴もいない。


「革命だっ、禁呪使用と研究の疑いにより修道士会三役も捕らえるっ、司祭長、修道士長、聖人長、そして聖騎士団団長、全て身柄を拘束せよっ」

「ヤーーッ!」


 慌ただしく駆けて行く聖騎士団と従卒の歩兵。何か知らんうちに革命が起こって、悪党どもが成敗されるようだ。


 後は任せておくと、竜騎士団にいた「やめとけ親父」の処女?とかお口の処女とか「YOU来ちゃいなよ」の仇も討ってくれるだろう。


「やめよっ、我は聖人長っ、侯爵家の者であるっ、お主らのような下郎が触れて良い身分ではないっ、控えよっ」

「離せっ、我らには達成しなければならぬ目標があるのだっ、一切衆生を救い、天への道を開く、知恵の実を貪った原罪すら許され、神が作られた清浄なる浄土エデンへと至らなければならぬのだっ」


 お貴族様の聖人長と、平民の修道士長とやらもとっ捕まった、まあこれで大団円?


「許さぬっ、許さぬぞっ、竜の一族めっ、またも我らの悲願の邪魔をするかっ?」

「ああっ、司祭長様が化け物にっ!」


 まんま魔獣と合体してるのに、正体現した司祭長のジジイ。


 またって事は、氷竜のねえちゃんか、暗黒竜の兄ちゃんに一回潰されたんだろう。


「死ねいっ、竜の一族っ!」


 デカイ身体で床をドッスンドッスン鳴らして、床踏み抜くんじゃないかと思ってたら本当に踏み抜いてコケた。


 それでも俺に向かって来るから、麻痺棒だか神通棍(C椎名高志)でも出して迎え撃とうとしたら、グリーンの奴が怒ってマジパンチ入れてしまい、壁ごと吹っ飛んで行ってどこかに消えた。


 瓦礫には埋まってなかったからどこかに逃げたんだろう。


 その頃には修道士会三役と修道院長、騎士団長も手下も全員正体を現して、背中から天使の羽根生やしてたり、片方コウモリの羽根で悪魔仕様だったり、片足が馬の蹄付いた悪魔仕様で、どう見ても天使だとか天の使徒には見えないが、自分達はそう思ってるようだ。


「竜の一族めっ、今すぐ儀式を始めてやるっ、多少準備不足だが実験の成果を見せてやるわっ」


 上の階に行ったり、地下の方に行ったのもいて、どっちが儀式の本命か分からないが、今すぐ阻止しないと王都全員生贄とか、とんでもないことが起こりそうなので追い掛ける。


「上か? 下か?」

「我が眷属は闇の住人なり、魔窟に潜るが必定」


 弟とダインは地下に行くそうなので、俺とグリーンが上か屋上担当。


「蝕着っ」

「闇よ来たれっ」


 俺らも緑安全装備と暗黒装備を変身バンク使って装着。上下に分かれて牛魔王蘇生実験?を阻止しに行く。

 三人称視点の視点が定まらない文章なら半分以下の労力で書けるのですが、「セリフが少なすぎる病」が治らないので、スピンオフ的な閑話休題には一人称視点のれんしゅうで、表現が下手過ぎてつっかえつっかえしながら書いてみます。


 一話で収まらないなら前編後編ぐらいのつもりでしたが、どうせ脱線して三話構成とかになりそうなので1話にしておきます。


 敵方はデビルメイクライ4辺りの、天使の羽根生やして飛んでる司祭長だったか神殿長かそんな感じです。



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