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若竜集団襲来(無気力相撲)

 正教会地下拷問部屋


 恐ろしい拷問を受け続けている令嬢達、その中にも僅かな希望を持っている者がいた。


 契約竜デイジーの悪戯である意味処刑宣告、股間に黒オットセイ(C横山まさみち)のような物を生やされた、側仕えや子爵令嬢である。


(待ってな、痛いのを俺が誤魔化してやる、痛くないようにしてやるから痛い振りだけ続けるんだ。今行くぞ、ドボーン、くううっタマラン)

(うんっ、ありがとう、ありがと~~)


 刑を受けている時に一番恐ろしいのは、希望だとか、痛みに終わりがあるかのような幻覚で、それは今も続いている拷問より恐ろしい。


 魔女は兄竜から「殺すな」と命じられているので、そのポイント稼ぎのために、気まぐれに令嬢達を許し、肉体と精神に凄まじいダメージを負う前の状態に戻してやる、かもしれない。


 自力で殺している訳ではなく聖女騎士団の仕業だが、どこかのプーチン閣下のアネクドートのように、ホットラインでバイデン大統領に君は人を殺したことはあるか?と問われると「殺したというのは、誰かに殺すように命じた数かね? それとも自分のこの手で殺した人数かね?」の違いで、全部魔女のせいである。


 もう一つプーチン閣下ネタで、どこかのG8会場でセキュリティポリス達が会話し、レーガンを身を挺して守って死んだ伝説の男だとか、各国のSPも身内の自慢話に花を咲かせていた所、ロシアの担当官も来て「うちにも凄いのが来てるよ」と解説を始めると「柔道の黒帯でサンボチャンピオン、軍の高官になった後はKGB長官、ソビエト崩壊後に政治家に転身した後はモスクワ市長、エリチィンの前に引き出された政治家は全員失脚させられたのに、逆にエリチィンを失脚させた奴が会議に出てる」と言われ、余りの恐ろしさに全員震えが止まらなかったと言われる。


 聖女騎士団の中で武力と国家内で通用する政治力を兼ね備えているのは、現役なら第五王女、引退したのも含めると修道院長、魔法力と破壊力では実家を滅ぼし尽くしたエトワールになる。



 正教会の暗部で、地下最下層に拵えられた穢れた場所。


 どれだけ悲鳴を上げさせても構わない場所で、教会が設立されて以降ずっと続いて来た暗殺や処刑や拷問の出所。


 ゴートふだの印刷とか、近隣各国の偽金の鋳造とか、不死の兵士の作成実験とか、ホムンクルス製造とか錬金術とかスラムや孤児院の子供達を実験体にして、人間サイズの試験官の中で魔獣と合体させられていて「コロシテ…… コロシテ……」の系統の、神を製造するような実験なんかはしていない、はず。


 もしヤっていると暗黒竜が舎弟にしてやった、スリで生活していた小さな子供(今回のマドンナ的な女の子)の悲鳴でも聞いて、バーンと扉を開いてやって来て「待たせたな」となって、二本立てOVA程度の時間配分で解決する。


 リヴァイアサンの魔石とかジズの飛行石をバルスして「こんなものがあるからっ」で投げ壊して終了。


 最後の場面で空挺団のパラシュートが一杯開いたり、竜騎士団の竜とか多量に到着して、ボトムズのAT(アーマードトルーパー)師団降着とか、下級天使の軍団が大量に召喚されたりしてお話が解決する。



 そんな汚らしい場所に、やたら背が高い帽子を被った一団が降りて来た。


「おやめ下さいっ、ここは修道女長様や聖女頭様が入られるような場所ではありませんっ」

「お許しをっ」


 案内に来た暗部所属の修道女に続いているのは高位の階位持ちで、その後ろに見えている帽子は三つとも大聖女の物で、どんなことがあってもこのような醜く穢れた場所に通す訳にはいかない。


「道をお開けなさい、これよりエトワール様と、その妹となられたお二方による視察と臨検があります」

「そんな……」


 修道女長や聖女頭はこの場所を知っていて、どのような汚らしい所業が行われているか、自らの手でも数十年も行って来たので知り尽くしている。


 しかし穢れを知らない、悪く言えば天然のエトワールと新聖女二人が見れば、聖女騎士団所属で貴族家王族出身の者であろうとも叱責を受ける。


 あるいは解任や告発を受け、この場所を精査されれば処刑すら有り得る。


「いいのですよ、私達は何の罪も犯していない無辜の者を救いに来ただけなのです」

「はっ?」


 魔女の笑顔に意表を突かれた騎士団員も、もし自分達の行いが間違いなら、神の使いである新聖女様方が救いの手を差し伸べられるはずだと、犯罪者共の耳にも入れて処刑していたのだが、本当に来訪を受けてしまうと団長や薔薇様方の下劣で愚かな行為を見られてしまう。


 どちらが鬼で悪魔なのか分からないような所業の数々を検分されてしまうと、今までも歴代の騎士達が脈々と汚れ仕事を請け負ってまで、正教会と周辺国家を裏から正そうとして来た醜い行いの全てが白日の下にさらされてしまい、穢れ無き新聖女から汚らしい物と認定され、侮蔑を受けて蛇蝎の如く嫌われるのだけは避けたいと思った。


「お許しをっ」


 せめて団長や薔薇様方自ら拷問を行っているのだけは見られないよう、伝令が走っている間だけでも通行を阻止する。


「いいのですよ、私たちは全てを知っています」

「え……?」


 エトワールからあらゆる行為を知っていると言われ、それは暗部も暗殺集団の存在を知っていると言われただけなのだが、まるで神の如く何もかも見通す目で見られていたのだと思い込み、膝を屈してもう一度許しを請う騎士団員。


「お許しを」


 違う意味で許しを請う騎士団員だったが、その辺りでようやく拷問部屋からの悲鳴が途切れた。


 エトワール以下魔女と契約竜、修道女長(暗殺部隊)聖女頭(暗部所属)が入室した時には、団長や薔薇様方は身震いしながら、跪いて祈り許しを請う姿勢で待ち構えていた。


 先程までの魔女ソックリな悪魔のような笑顔が消え失せ、法悦に歪んだ顔も元に戻り、ただお叱りや責め苦を待つだけの子羊へと改変されていた。


「お許しを」


 団長まで同じ言葉を紡いだが、まず魔女と契約竜が治療を開始。


「許します」

「え?」


 そこで人語は喋れない設定の契約竜で新聖女が、流暢な言葉で許すと言ったので驚いた一同。


 治療待ちの行列の「最後尾はこちら」の看板を持っていた修道女だけが挨拶の言葉を聞いたと言ったので?


「嘘つけやコラ、いい加減な事言ってんじゃねえぞボケが、立ったまま夢見てたんか?(意訳)」


 もう少しお上品だが毒の含有量はもっと強い言葉で吊るし上げられ、往復ビンタで教育されたり、身体が持ち上がるぐらいの膝蹴りを腹に入れられ、もう少しで拷問部屋送りになる所だったが、人化した竜は喋れるのだと知らされた数少ない一同。


 まず貴族家子女の「平民如きが」と言っただけの者や、立場上新入り聖女に膝を屈しなかっただけの聖女が赦された。


 眼窩や耳から溶けた鉛を垂れ流し、顔や耳まで酸で溶けている、悍ましいまでの拷問を受ける前の姿と記憶に戻されて行った。


「天使が……」


 本当に魔物や魔族であるのなら、召喚陣からは魔物が降りて来ると情報共有されていたので、まずこの二人は無実が証明された。


「この方たちは魔族や魔物ではないようです、まあご自分の立場もあったのでしょう」

「はい……」


 新聖女の海よりも深い愛に感服し、涙を流し始めた騎士団員達。


 毒殺を命じられて実行しようとしたと自白させられた者も、主犯と目される子爵令嬢も、その取り巻き達まで許されて治療。


 顔や体に焼きごてを当てられ、売国奴だの犬だの肉便器?だの精液便器?だの、どこかの牧場の名まで焼き付けられていて、尻や腹の脂肪分が溶けて一生消えない火傷まで消え、体中の穴と言う穴に焼きごてを挿入されていた火傷も「これでもう、一生ウンコできないねえ」の火傷も修復されて消えて行った。


 余りの苦痛に改心したのか、治療呪文だけで全員問題なく天使が召喚されて、拷問前まで肉体の時間が巻き戻されて行った。


「この皆さんも警告や脅しだけで、本当はそのような命令など出さなかったようですね」

「はい……」


 犯罪者で魔で教敵で、破門状に処刑宣告に斬奸状まで発行されていた者まで許されてしまったので、今後書類上の手続きが難しいが、還俗させる程度で実家に帰してしまい、エトワールや新聖女がそう言うのなら罰金程度で済ませるのも可能。


 しかし、先程永遠の忠誠を誓った次世代の新聖女にまで、聖女騎士団全体がこのような穢れた集団なのだとバレてしまった。


 今後蔑まれて話し掛けられることも無くなるか、護衛対象から恐れられて嫌われるのが決定し、団長や薔薇様方も意気消沈していた。


「貴方達の行いを許します。これは正教会のために成したこと、これまでもこれからも行われることと察します」


 魔女からそう言われ、拷問に参加していた騎士団全員が祝福され、召喚陣からは(無理矢理)天使が召喚され、過去の傷や関節の故障が消えて行った。


 騎士団引退寸前のBBAケッコウトシクッテルオネエサン団員もいたが、その年齢までも若返った。



「それと、貴方達には伝えておくことがあります」

「はっ?」


 今度こそきついお叱りだと身を固くしていると、エトワールは顔の前にある御簾を上げてこう言った。


「ばあ~」


 団員数人のように若返っていて、気にしておられた痘瘡の跡まで消え、ちょっと白目剥いて舌を出して、子供のようにおどけて言った。


 団員全員、その年で「ばあ」はないだろうと思ったが、いつもの天然癖が出たのだと察して誰もツッコまないで置いた。


「はい、貴方達も」

「ば、ばあ」

「ばあ~」


 種明かしの時は「ばあ」だと教えられていたのか、エトワールに急かされて修道女長と聖女頭まで御簾を上げてから、恥じらいながら天然行為をさせられた。



 エトワールも新聖女も多くは語らなかったが、正教会暗部や暗殺部隊は知っていて、新聖女もエトワールから引継ぎ済み。


 早ければ引継ぎが終了次第、現エトワールは天に召され、多くの修道女会の幹部も毒杯を煽って殉死して同行するはずだったが、何故か修道女会三役まで若返った。


「わたくし達、旧主要メンバーまで延命され生かされたと言う事は、何か大きな敵と戦わなければならないようです。魔国侵攻も近いようですので、皆心しておきなさい」

「はい」


 天然じゃない先代聖女騎士団団長の聖女頭から伝えられ、身を引き締める一同。



 この後、夕刻までには歩兵師団に炎竜(母)が出現し、王宮や正教会奥の院だけで大騒ぎになり、一般民衆は放置プレイ。


 王からの勅令で各騎士団に炎竜討伐命令が出され、竜騎士団から出動して王都から100キロ以内でメテオストライクが三発も着弾し、教会内のガラスやステンドグラスが全て割れる被害が発生。


 日没から夜半まで真っ黒な雨が降り注ぎ、怪我人も大量に出て、各師団に寄生するように発生した村々やスラムでは、爆風でバラックや家が吹き飛ばされる事態になる。


 多くの者が雨風を凌げる場所を失って、炊き出しをしたりテントを張ったり、救助活動もしなければならない。


 聖女頭の言葉は予言の如く現実になり、視力すら失ってしまった大勢の難民が発生。


 エトワール一人ではどうしようもなかったが、その全てを治し切った魔女と契約竜。


 そして修道士会の方にいる次男と三男、ついでに契約竜のグリーンとダイン。


 また感動の涙を流す羽目になる聖女騎士団と乙女騎士団と聖騎士団、救急救命室キューキューキューメイシツ)の救急救命士キューキューキュウメイシで、生活に汲々(キューキュー)としている急急如律令キューューニョリツリョウ?な修道女とか聖女見習いが出る。


 その被害者や怪我人の保証を竜騎士団に求めて来る馬鹿な官僚や民衆もいるが、Pちゃんポーちゃんの母親の土竜が子供達にお願いされて張り切り、頑丈な一般住宅三号を量産したり侯爵家のガラスや教会のステンドグラスを透明アクリルに張り替え、以前より生活が良くなったりもする。


 尚、今回も竜の敵に対しては、家屋の再建も上下水道完備浄化槽付きのサービスも適用されない。



 竜騎士団


 レベル上げ大会も一段落すると、火竜達はカンガルー先輩みたいに胸筋とか腕のキンニクに血管浮いてるカッチカチでムッキムキのカダラになり、口と鼻から蒸気吹いて、両目が赤くビカビカビカーと光って、小雨ぐらいオーラで弾いてしまうぐらいの化け物揃いになってしまった。


 中坊の集団など、デコピン一発ではねのけるぐらいのステータス。


 ついでに飛竜達までレベルアップ、全員動く度に筋肉が喋り「モリモリモリ」「モギュウウウウ」と語って、なかやまきんにくんなら筋肉と会話できるぐらい「どうしたんだい?きんにくん」「よ~し、来い来い来い、サーー、キターー!」「パワーーー!」みたいな変わり果てた姿なっていた。



 待望のアメリカにキンニク留学して、レインボーカラーのキャップとタイダウンベルトでキメ、上半身裸と半ズボンで自慢のキンニクを衣装として表現。


 ゲイの聖地でお仲間と一緒に行進しなければならないレベルのキンニクのバルクとカット。


 同好の士の黒人さんの集団に「ヘイボーイ、良いキンニクだね」と誘われてホイホイ付いて行ってしまい、舐めるような目で見る黒人さんの集団の中でパンイチになってモストマスキュラーポージング。


 その記念写真をブログに投稿して以降、暫く更新が止まり「アメリカとは恐ろしい所だ」と記入して、項垂れて沈んだ表情の写真を投稿。


 1対1のメイクラブを求めてアメリカに筋肉留学したにもかかわらず、攻めオンリーなのかも知らないが、多数対1で受けでねこさ~んで回されてしまったのか、多人数からイエローキャブされてしまったのか、ご自慢のキンニクもパンプアップしなくなり、帰国後数年しなければ相方のキンニクも復活しなかったりするかもしれない。


 尚、新喜劇の舞台上での相方、HGハードゲイはゲイキャラ衣装だけのストレートでただのプロレス好き。一般女性と結婚している家庭持ち。


 フレディマーキュリーも、ニューヨークでの乱交パーティー漬けの生活でHIV感染して亡くなったが、きんにくんも感染(妊娠)させられているかも知れない。


 業界用語で「アニキのヤバ種で俺をHIVポジティブにして下さい」と言う要求があるそうで、ハッテン場で感染すると「全員妊娠(感染)した」と報告が上がる。


 今はフレディとか夜回り先生の持ちネタで大ネタの円光少女みたいに、感染しても苦しみ抜いて死んだりしないそうで、死の床で「私を買った奴らに復讐するために一杯感染させてやったんだ」とか「彼女は何種類ものエイズに感染してしまい、救う手段が無くて、モルヒネで痛みを和らげて、眠るように死なせてあげました」とか「いや、お前が売春しまくったのが悪いんやろ」と言うツッコミをしても「私たちは買われた」でパパ活で感染しても保険適用されて免疫不全は止められるらしい。



 更に平の平民隊員も、各小隊長も、貴族の隊員に副官も、リプティリアンの飛竜騎士も、騎士団長にトリーに力士に教官も、教官の加勢に来た元重症患者も、ついでに糸使いの執事で家令も、全員口から蒸気吐いて両目を赤くビカビカビカーと光らせていた。


 ゴリラみたいにドラミングでカッピングして、全員魔獣で野獣先輩みたいに成り果て、雷とか呼んでも落ちても無傷。


 急激なレベル上げにキンニク製造用のタンパク質が不足していたので、リヴァイアサンを復活させるたびに三枚に下ろし続けて、タコわさにもした素材を大量に採ったのが手元に残ったので、BBQバーベキュー大会になり、ジュージュー肉も魚も焼いて、トレントだとかドライアド?とか植物系の魔獣もジュージュー焼いて食って、トリーが設置させたハッピーとか酒の販売機からゴックゴック飲んで、「パワーーー!」とか有らぬことを叫びながら小僧共の襲来を待っていた。



 やがて夜の竜騎士団に、ヤンキーホーンでゴッドファーザーのテーマ鳴らす音が響き、排気音?で鉄腕アトム?とか各種楽曲を奏でる奴らが襲来した。


 結局炎竜の息子がいないと話にならないので、拉致されて現着。


 長老の所で保護監禁されているベルの拉致には失敗したが、鑑定眼を持つメガネ君的な弱キャラでパシリを連れて来ていた。


『おい、あれなんだ?』

『魔獣の死体でやんす、え~と? 危険度が神? リヴァイアサンっ? 奴らあんなモン殺せるんですかい? それをジュージュー焼いて食ってるなんて、鬼か悪魔しかいないっ、そりゃあ炎竜のおっ母さんでも簡単にヤられちまうはずでさあ』

『なん、だと?』


 象よりちょっと大きいぐらいの若竜には、リヴァイアサンぶっ殺せるほど気合入ったのはいない。


 脅威度Mぐらいの死体がゴロゴロ並んでいた程度ならまた話は違うが、脅威度Zが死んでるので、流石に気合が入った小僧共も士気が落ちた。


『あの火竜、全部格レベルが250超えてやす、あんな奴らとガチったら皆殺しにされるのこっちでやんす』

『何?』

「あっちの飛竜も激ヤバっすよ、キンニクモリモリマッチョマン。トラウトマン大佐とか将軍(誰?)に問い合わせて、コールサインコマンドーとか送ると「何が起るんですか?」「第三次世界大戦だ」になるっす』



 そこで暗黒竜で小僧共のパイセンで卒業生で上位組織、元平面世界統一総長で征徒隗怪長が歩み出て仕切った。


「今日は俺が見届け人だ、乱闘でガチでやるも良し、タイマンで殴り合うも良し、相撲で決着着けるのもアリだ。でもヒカリモン(刃物)とか金属バット無し、メリケンサック無し、魔法も無し、これでいいなっ?」

『へい』

『いいっすよ』

『アニキー(性的な意味で)』


 ガチでやられると、竜の裏切者で間引かれても生きてる恥っさらしで、人間如きにエサ貰って生きてるブタどもの、キリンを大幅にデブらせて二回りぐらい巨大化、もっと太い足にして羽根も生やしたような火竜の成竜に、ワンパンで内臓破裂させられて死ぬので日和った、盛大に日和った。


『おい、どーすんよっ、火竜相手だとこっちがミナゴロシだっ』

『じゃあ、人間とだけ戦うんでどうだ?』

『相手受けんのかよ?』

『でもリヴァイアサン殺して食う奴らッスよ? 十分ヤバイっす』

『じゃあ…… 相撲で』


 とりあえず相撲ならベアナックル禁止で張り手でてっぽうまで、ヤクザキックもサッカーボールキックも無し、肘打ち膝蹴り関節破壊技と殺人技無しなので、とりあえず生きて帰れる。


『決まったか?』

『へい、相撲の十番勝負、それも人間とだけ当たらせて下さい』


 少年ジャンプ方式とか伊賀の影丸方式で10対10の戦い、それも競技場内の狭い場所で天下一武道会方式で戦う。


 これがジャンプとか烈火の炎なら、敵方の過去話とか病気の母親が待ってるとか人間の母親のお陰で真妖怪?になったとか、ディオ様とか主君に忠誠を尽くす理由だとか、絶対に負けられない理由とかガンガン出て来て、それでも雪女の妹で涙が宝石になる少女を救うのが優先されて邪炎で勝ったり、大隔世遺伝で大勝利するのが普通。


 カマセでやられ役でブチメカ(出渕メカ)で、勝てる要素が存在しないゲスでブサイクなシルバーセイントとか、ワンパンマンでワンパンされるのとか烈海王に瞬殺されるのまでトーナメント方式で戦ったりするので、名前覚える必要すらないのが列記されて困る。


 最近なら終末のワルキューレ方式のターン制で、その間に延々過去話とか技の説明とか悲しい過去とかガンガン挟み込まれるので即視聴切り。



 今回は勇者一人で十人抜きしないよう、一対一で取り組みして終わり、トーナメントも無し。


 この平面世界の機能で神への奉納相撲が開始される時には太鼓が叩かれ、トントトンと鳴る小気味よい音で見物客も呼び、東方と西方に別れて取り組み開始。


 行事の呼び出しまでは無かったが、暗黒竜が軍配を持って見届ける。


 まず最初は竜方では炎竜の息子が押し出され、カーチャと対戦。


『姐さんっ、どうしてそっち側なんすか? 俺らの方に入って下さいっ』

『いんや、おらは元から人間だからな、長老にも話し通ってるしコッチ側だ』


 蹲踞そんきょの姿勢を取るチビッコ勇者の前に、象より大きい炎竜の息子が立つ。


『第一印象から決めてましたっ、俺と付き合って下さいっ』

『はぁ?』


 竜化したカーチャを一度見て、ヒトメボレしてコシヒカリしてユメピカリ(動詞)したのか、炎竜の息子は片手を差し出して頭も下げ、手を握って貰えるのを待った。


 元から殴り合ったり噛み合ったり相撲を取る気は無かったようだが、ガチ相撲をすると相手に抱き着いたりガップリ四つに組んだり、ダンスよりも密着して抱き合えるのに、その機会を捨ててしまった。


『誰が愛の告白をせいと言うたか』


 けたぐりを食らった後、てっぽう一発で吹き飛ばされ、土俵?を割って土が付いて決着が付いた。


『ほ、惚れた……』


 やっぱり「木刀でぶっ飛ばされてからヒトメボレよっ」な感じで惚れたらしい炎竜の息子。


 マゾなのか、以前一回殴られてから首ったけらしい。

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