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ベヒーモスの死体

 夜会に来ていた貴族のジジイ共が若返った上でレベルアップ、BBAは若返った。


 これも死亡フラグの一種なので、王都の貴族街に小ボスの大ガエル程度の奴でも来れば、粋がって立ち向かったりすると即座に食われ、人狼などが入り込むと本当に食われて入れ替わられ、吸ケツ鬼などが入るとケツ液を吸われてしまい、童貞ではないジジイと処女ではないBBAなので全員グールになる。


 ゾンビ系の魔物になると、救う手段が無いので全員斬り殺されて灰になったり、光属性の魔法で始末されると灰も残らないので復活不能になる。


 嘗ての伝説の武王とか言うのがレベル99ぐらいでイキっていたらしいが、現在の王は何度もレベル上げの列に並んでレベル300になれた。


 相手が人間の軍隊なら、やっぱりコンスタンチノープル陥落の時でも一人で突撃して全員鏖みなごろし


 ギタイに包囲された基地でもキラーKみたいに、大斧一本でギタイも恋人も皆殺しにできるぐらいの強さ。


 多分今夜は寝てる間に副作用で苦しんで、「進化の実」か「異世界でチートスキルを手にした俺は」と同じで翌朝には八頭身の超美形になって、普段着れる服が無いので買いに行くと、臨時で写真雑誌のモデルに採用されて、読者モデルからギャルの神になったような子と共演して無料で服が貰えるはずである。


 小さい子とか、地味子の令嬢とか身体が弱かった令嬢とか子息も「貧弱なボウヤと呼ばれていた俺もこのブルーワー〇ーで」とか、ジャンプの裏表紙辺りの広告に出ていた「アポロエ〇ササイザー」で鍛えたように、カッチカッチのムッキムキになって、誰からも馬鹿にされたいカダラになれた。


「スゲエ」


 スゲエガタイの巨女がイケる口の三男は、ムッキムキになった地味子さんとか、病弱で貧弱で貧乳で小柄の、ミニマムに出演する「あべ〇かこ」みたいに「ツルー、ペター、チビー」の擬音が良く似合う令嬢とか三十路過ぎのイキオクレ令嬢が、ガタイデカイ系のカッチカチ巨女になっているのを見て目がハート型になった。


 手に付けていた手袋が破け、腰のコルセットがはじけ飛び、レスリングヘビー級の土生さんみたいに胸筋と腕の筋肉のバルクが大きすぎて腋を閉じられないような体になり、中には拳王様が女装しているような令嬢もいて、動く度に「ムキィ」とか「モリモリモリッ」と擬音が付くほどの巨女になったのまでいた。


「な、何だよ、あんなのがイイのかよ? じゃあ俺も行ってくる」


 三男の契約竜で実は気が弱い俺っ子は、プニプニして可愛らしい姿を捨ててムキムキになる事にしたようでレベル上げの列に並び、やっとパートナーの性癖とのすれ違いが解消されるかと思えた。


「おお? お前ダインでねえか、三男の奴はな、乳がデカイアンコ型の女か、筋肉もガタイもデカイ、ソップ型の女が好きだからな、こんな痩せる服着てっと嫌われるぞ」


 レベル上げを仕切っている姉で勇者に声を掛けられ、家族なので何故か三男の性癖まで把握している。


 竜同士は人化していても分かるようになっていて、全然違う顔形で歩いていてもお互い元の顔が分かり、竜の顔の違いや表情の違いが認識できるようなら区別が付く。


「うるせえ、俺は痩せるんだ」


 女同士の見栄を優先したのか姉の親切を蹴り、折角のプニプニボディーをカチカチにしようとしたが、元からレベルが120ぐらいある竜だったので、一回ではそんなにレベルが上がらず、2周してやっとムキムキになれた。


 それでも暗黒装備のコートは、やっと増えたキンニクまで吸う呪いの装備。


「後で兄ちゃん(竜)に呪い解いてもらっとけよ」

「う、うるせえっ」


 どこかの「うるちゃいうるちゃいうるちゃい」系統の小柄貧乳キャラらしく、釘宮病の患者には有効だが、残念ながら三男にはツンデレ属性は無い。


 暴力系のヒロインはイケるかもしれないが、それも凄いキンニクで浅黒く日焼けした肌で、刃物傷とか魔獣に引っ掻かれた深い傷まである巨女に「おう、ボウズ、本気で俺に勝てるとでも思ってるのか?」とゴツイ指をベキボキ鳴らされたり、凄い腕と胸筋に裸締めにされてタップしてみたり締め落とされたり、四方固めとかで顔の上にデカイケツを乗せられ、カッチカッチのケツのキンニクとスゲエフトモモに絞め殺されるのが好きなヘンタイなので属性が違う。


 ダインが三男の所に帰っても、相変わらず暗黒竜のトークに夢中になり「アニキ、ヤッパリカッケー」とか言って自分の方に見向きもしないので、腕のキンニクとか握らせてみた。


「あれ?、お前もちょっと筋肉付けて来たのかよ」

「お、おお、確かめてみろよ(////)」


 ちょっと腕を握らせただけなのに女の子的には大冒険で「アタマがフットーしそうだよ」になった気の毒な竜の女の子は、ご自慢の筋肉を触らせて耳まで真っ赤になりながら耐えた。


「まだまだだな」

「え……?」


 一瞬でリアクションが終わってしまい、もっと「腹筋何個に割れてるのか見せてみろよ」とかケツ肉とかフトモモを握られて「プニュプニュの柔らかい筋肉だな、ちょっと力込めてみろよ?」と言われるのをシミュレーションしてきたが「まだまだだな」とほんの一言だけ言われてしまい、半泣きになってもう1,2周レベル上げしてくることにした。


 どこかのアンジェさんみたいに「そんなフラフラじゃ足手纏いだ、着替えて走ってこい」とマルコーさんに言われて走るぐらい泣いた。


 長男の契約竜みたいに一瞬で相手の心臓まで握り潰して狼狽させ、どこかの狂三くるみさんみたいな悪い笑顔で「調べてみる?」な~~んて言いながら下着を見せてアンダーヘアーの色も調べるように言う器用なことはできず、小象サイズになってからは同居もできなくなっている気の毒な子。


 今日は折角再会できて、契約して命と魂まで交換し合って、オスとメスなので番にもなれて得意絶頂で、兄竜に人化の術まで教えて貰ったのに全く気にかけて貰えないので泣いた。


「お、また来たか、奴はどう言ってただ?」

「ま、まだまだだな、って、グスッ」


 もうマジ泣き寸前の妹(竜)を見て、どうにかしてやりたくなったカーチャは、王都の貴族街、それも大公の家では絶対に出してはいけない魔獣を出すことにした。


「ま、ちょっくら庭にでも来い、スゲエの出してやっから」


 分身している一人が妹の竜を連れ、尻尾フリフリしながら歩いているのを慰めながら庭園の空いている場所まで出た。


「これなら奴が好きそうなスゲエガタイになれっぞ」


 カーチャはアイテムボックスの死体入れから結構強そうなのを出した。


「ベ、ベヒーモスだっ!」

「逃げろっ!」

「いや、もう死んでるっ」


 アフリカ人がライオンとか虎を見たことがない理由、「動物園が無いので、檻も無い所で見た瞬間に食われて死ぬ」タイプの魔物なので、どんな冒険者パーティーでも遭遇した瞬間に全滅して死ぬのが確定して覚悟する、全長数十メートルのZタイプの魔獣。


 同じZタイプにケルベロスとかフェンリルの成獣とか各種成竜とか各種巨人種、オムツライオンキメラとかがいる。


 この国で倒せる人物がいるとしたら、暗黒竜と勇者パーティーだけ。もちろん素材とか流通してない。


 暗黒竜が襟巻にしているのは、フェンリル討伐クエストで「フェンリルの女王? どれだか分からないけど全員抱いたよ」と言って、フェンリルの女王も王も「やっぱり暗黒竜には勝てなかったよ(性的な意味で)」ヒーヒー歌わされた。


 その時に病死したり老衰で死んだり仲間から処刑された奴の毛皮とか素材を贈られた物で、フェンリルの心を盗んだ盗賊がステキなルール違反の嘘で、ギルド窓口で「討伐した」と言い切って持ち帰った物で、その時一瞬だけ流通したことがある代物。


 もちろんそんな魔獣が生きたまま王都に現れたり、上級貴族街のそれも大公家の庭に出現したりすると、国家安全保障上重大な問題がある。


 大体ウォールシーナ内に女型の巨人とか超大型巨人が出現したぐらいの大惨事なので、第三次世界大戦が始まったぐらいの勢いで大公とか王とかピクシス司令に御注進された。


「報告っ、勇者が庭園でベヒーモスの死体を出して、これから復活させようとしていますっ!」

「「「「「ナ、ナンダッテーーーーーッ!」」」」」(AA略)


 話は聞いた、人類は滅亡する(AA略)


 王も大公も走って見に行き、誰も見た事がない、見た瞬間に殺される魔獣を観察しに行って、魔法的な写真機を持っている人物はバシャバシャ撮影して、翌日の瓦版的な物にも載る。


「カーチャ、この素材は売れる、先にバラして置いておくんだ」

「へ? そうですけ?」


 小隊長が売れると言ったのでベヒーモス解体ショーが始まり、聖剣でしか切れないようなブツが簡単に分解されて行き、手足に骨格に皮に爪に牙に魔石まで取られた。


 死んでいるのだが竜騎士団の火竜が囲んで安全策を取り、生き返らせるなど絶対にあってはならない事態なので、各師団長とかが相談を始め、数少ない文官の系統は何があっても復活だけは決して許可できなかった。


「こ、これがベヒーモス?」

「儂も初めて見た……」


 王様とか大公も驚いて、ご婦人の中には卒倒したり、魔法士とか錬金術師は目の色を変えて、中には魔石を盗んで超音速で魔国にでも亡命して、一生を掛けて研究とか錬成に命を賭けてみたいと算段する者までいた。


 車雑誌とかテレビの撮影で、「フェラーリに乗った者は、正気を失ってそのまま乗って逃げてみたい誘惑にかられる」と言う奴で、ここでも本当に何人か正気を失った。


「国宝だ…… こんな大きな魔石、もし移動用に使えたなら?」

「欲しい…… 全財産投げ出しても欲しい」


 鑑定士で錬金術師が数人発狂して、血塗れの魔石を素手で掴んで鑑定し終わり、狂った目で泣きながらベヒーモスの魔石を見た。


 もし鉄道の汽車にして車両をけん引させると、魔法で動かすのに限って上級天使がブッ殺しに来ないので、数個あれば流通や移動に革命が起きる。


 竜の魔石とか使うと飛空船を作っても天使に殺されないで「竜が飛んでるのか」と納得してくれるので、空の移動も可能。


 超古代文明の遺物とか、ロストテクノロジーでオーパーツだが、魔国なら維持管理出来るので本当に飛空船が存在している。


「カーチャ、ベヒーモスはここで復活させてはならん、それと、魔石などは国宝に指定された」


 こういう事態には結構慣れた竜騎士団長だが、流石に大公家の庭でZ指定の魔獣を復活させるのは憚られ、魔石などは即座に国宝指定された。


 国家も払えない金額になるので即国宝。どこかの八男がいる国みたいに天文学的な金額で買取してくれない。


 この世界の冒険者ギルドなら、上級天使とか巨大管理AIとか、このダイソンスフィアを管理している所が金の出所で、水星とか金星のような重金属が結構含有されている内惑星を解体したので、ほぼ無尽蔵に金貨が出せる。


 実は金よりも電気分解しなければ取り出せない、アルミニウムの方が天使的には高い。


 日本の駐車場全てを支配している月極グループとか、あらゆる番組にCMを出しているゴランノスポンサーよりも大きい、平面世界数万枚全ての冒険者ギルドを支配している巨大企業なので、買取金額は五掛けになるが資金は尽きない。


「国宝?ですかい? 買って貰えるんで?」


 聞いたことがない言葉とか話なので、疑問符を浮かべまくる勇者。


 竜の常識では大したことは無い敵なのだが、竜騎士団とか国防軍の歩兵師団では手に負えない。


 もし生きているのが出現した場合、大勢の兵士が死んで王都も半分以上火の海になり、家族を失った家庭とかも多く出るので、国民全員が喪に服して泣く祈りの日になる。


 「暗黒の水曜日」的な名前が付いて、平和を祈念する日になるので、間違っても「バーニングサマーオブラブ」みたいなアタマオカシイ腐った命名はされない。


「買取ではないが、国家に献上すれば貴族として叙爵され、最低でも男爵家として領地も貰える」


 過去にベヒーモスの死骸を見付けてしまった哀れな冒険者達がいて、凄まじい争奪戦の末に大勢死に、アイテムボックス持ちの死体ごと搬入された。


 最後の獲得者達がギルドや貴族に売る前に軍に取り押さえられ、奪い合った者全員が口封じに処刑され、最初に発見した者達の遺族が男爵に叙爵され、死骸は国家所有の国宝、と言う黒歴史があるので、最低でも男爵に叙される。


 海から来たクーみたいに傭兵部隊だけが屑で、フランス海軍とかは紳士で、グリーンピースみたいな団体まで反核団体の紳士、ではなく、全員クズでクソでカスが争奪戦するぐらいの地獄絵図。


「へえ、そうナンですか?」


 深い意味も分からず心が無人島にソウナンしてゲシュタルト崩壊して、イミワカンナイ状態なので、とりあえずこれからやる事を直接指示しておく団長。


「これから王に直言を許可してもらうから、王の前に跪いて「これらの品を国家に献上致します」と言うんだ、それ以外は許可されない」


 冒険者数百人を口封じに処刑してでも欲しい品なので、勇者一人程度簡単に殺される。


 殺せる人物は存在しないが、それでも殺されて奪われる。


 竜騎士団長でも先代侯爵のトリーでも、数人の従者や侍従を経てから王に取り次いで貰い、これからベヒーモスの死骸を献上すると王の側にも確認を取れてから前に進むのを許可された。


「陛下、献上品の数々をお受け取り下さい。こちらの勇者にも直言のお許しを」

「今夜は無礼講だ、直言を許可する」


 団長とトリーに引っ張られて来たカーチャは、妹竜以上に「アタマがフットーシソウダヨ」なのでセリフを間違えた。


「こ、コレラのシナをケンチョーしますだ」


 頭悪そ-で献上の単語も知らない15歳の子供を見て、王も大公もほっこり。


 国家乗っ取りとか王家滅亡とか一切考える知能が無さそうな勇者を見て、王も勇者の献身と国家への貢献に答えた。


「勇者と竜騎士団からの献上品を国家として受け取る。この貢献に後日、余は必ずや報いるであろう」


 王が約束したので、今後呼び出された時が叙爵の日で、竜騎士団員三人が献上したので竜騎士団にも地位や名誉と言った褒美が出る。


 そこで勇者は答えを録音されてなかったので、戸惑って団長とトリーを見て、小声でトリー囁かれてからようやく答えられた。


「身に余る光栄でございます、と言うんだ」

「ミ、ミニアマル、コウイエにグザイマス」


 多少噛んだがその程度は許され、王もホッコリしてニッコリした。


「この後、陛下に背中を向けて退出してはならん、前を向いたまま、下を向いたまま後退しろ」

「へ、へえ」


 勇者が後ろを向かないようにして、団長とトリーが引き摺って行くのを王も見送った。


「あ、俺もベヒーモス持ってる、コレ焼いて食うと結構ウマいんだよね、シェフに焼いてもらおうよ」


 また暗黒竜が意味不明の事を言い出したので、周囲の客も理解不能。


 ベヒーモスの生き血数滴とか肉を食うと、暗黒竜の赤い血とか白い血を上の口とか下の口からタップリ食べさせてもらったクランの連中とか、便を食べたり尿を飲んで育てて来た暗黒竜の血が繋がっていないママみたいに不老不死になれる。


「あれ? 知らない? これも不老不死になれる食いもんだよ?」

「「「「「ナ、ナンダッテーーーーーッ!」」」」」(AA略)


 話は聞いた、人類は滅亡する(AA略)


 火の鳥でフェニックスの生き血を飲んだり、人魚の肉を食って成り損ないにもならないで、童貞や処女じゃなくてもヴァンパイアの真祖にケツを噛まれたり、不死王リッチになって金持リッチちになったり、この世にある様々な不老不死の霊薬と一緒で、ここまで凄まじい魔獣の生き血とか肉を食うと、人間程度の生命体なら超人とか超越者とかハイヒューマンになって、少なくともエルフぐらいは長生きできる。


 異常耐性が強いので寄生虫とか病原菌一切なし、食べて胃腸を通過するぐらいの滞留期間なら大丈夫だが、もし肉や内臓を移植なんかするとベヒーモスになってしまうぐらい浸食力と再生力が強い肉。


 今まで生きた肉とか血が発見されたことは無いので、伝承にも不老不死になれるとは書いていない。

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