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人情噺

 右大臣が指示を出したので集めた私兵が解散し始め、大公家に竜騎士団の火竜が六匹ほど到着してしまい大公家の各門を守備、粘っていた左大臣も解散せざるを得なくなって、本日王都が火の海になる事態は回避された。


 残りは左大臣も身柄ガラ押さえて「キャイン」と言わせると本日の夜会が終わる。


 もう国外逃亡するか、魔国に単独降伏して亡命するぐらいしか生き残る手段が無いので、徹底抗戦派の完全勝利だが、残りのメインイベントもあったりする。


 勇士や力士で対戦し、勇者が十番勝負で全員抜きをしたので、主催者の大公から今回の勝利を祈念してチャンピオンベルトと言うか関取に綱が送られる。


 近隣国の大使からも記念品が贈られ「ヒョーショージョー」とか「アンタはガンバリマシタ」とかカタコトで言う定番のボケもあって大ウケ。


 お米一年分とか複賞も豪華で、貴族達から出た懸賞金とか報奨金も三方切ってから「ごっつぁんです(ヘブライ語?)」と言って貰い、後日オープン馬車で相撲部屋?付近と地元でもパレード。


 今も屋外では戦勝を記念して、力士達により相撲甚句が歌われ、美声で知られる力士が即興で作った歌詞で「育てに育てたり親父様ヨ~~、勇者~聖女に~聖人~までも~~、ハァ、ドスコイ~ドスコイ~(ヘブライ語?)」などとストナの実績を称える甚句が歌われたり「親父夜勤で~午前様、息子夜遊び~朝帰り」みたいな、今の世相を歌う楽しい系統の甚句も歌われている。


 さらに相撲協会?から勇者として選ばれたので、人の身でありながら綱を結う事を許された現人神あらひとがみで横綱と成ったので、受領する時は「不撓不屈の精神で」とか「一生懸命」「力戦奮闘」「全身全霊」などの四文字熟語の口上をして「これからも相撲道に精進します」と所信表明をしなければならない。


 式典用で奉納式にも使う綱を結う費用とか、化粧まわしを作る費用はタニマチの大公家が出してくれるか、出身家の竜騎士団団長家が出したがるが、神殿に行って横綱として土俵入りも奉納しなければならない。


 両手を開いてどちらも攻めなのが不知火型、片手を曲げて守りなのが雲竜型。


 友人の結婚式で、物凄いアンコ型の奥様が神前でも式を行うと聞いたので、思わず「式は雲竜型ですか? それとも不知火型ですか?」と聞いてしまい、大変失礼なことになったが、笑ってくれたので許されている、と思う。


 神前なので弓取りや取り組み、子供相撲や相撲甚句などの式次は省かれるかも知れないが、今回は大きなタニマチが付いてくれたので盛大な儀式が行われるはず。


 さらに目出度い出来事なので、大公家で召し抱えている力士達で紅白の餅を撒くか、紅白まんじゅうを参列者に配るような厄払いも行われるかも知れない。


 それから弟妹達が控室とか休憩室でヨロシクやっている間も、カーチャは英雄譚をこよなく愛するオッサンとか爺さん、勇者の絵物語が大好きな奴らに質問攻めにあって答えていた。


「いやあ、炎竜には楽勝だったんですけんど、暑すぎて妹が「おうちかえる」って言い出しましてね、寝転がって暴れて「おうちかえるおうちかえるおうちかえる」って暴れて手が付けられなくなりまして……」


 観客はその炎竜の話が聞きたかったのだが、勇者は一番苦労した話をして、どうにかして三女を宥めすかし、次女に連れ帰らせた苦労話をした。


「まあ、炎のブレスは効かなくなってたんで、後はひたすら殴り合いでして……」

「天命を受ける祝福が降り注ぐ部屋の事を教えてくれんか?」

「ああ、天命を受けるとこですかい?」


 そのエイシェントドラゴンが天命を与える部屋と言うのが、竜のオヤジ共がたむろする場所で、人化した炎竜とか地竜がコタツに入り、天板をひっくり返すと出て来る緑の麻雀卓で四人集めてイーチャン遊ぶような大人の社交場で、ビールなど飲みながら「ポン」とか「沙都子あんたまたリーチかいな?」とかやっている場所。


 とても本当の事は言えないので、オブラートに包んでから弟たちが読んでいた絵物語とか、勇者ごっこの内容を厳選してお伝えしておいた。


 そんなジジイの遊戯場で四人卓から余って一抜けしている神竜と長老が、コタツで人間が作った酒でも飲んでいると、曾曾曾孫と同一存在の娘で番の勇者が来ていたので、最近、首にコルセット巻いて頭に包帯巻いてる若竜が「厚揚げ下さい」と言って買い物して、自分の代わりに峠?に行くよう頼みこんで来るのを聞き「秋名に赤城レッド〇ンズとか言うのが来てるから、俺の代わりに軽く捻って来い」と言われたのが天命で、報酬はガソリン満タン?


 アテーサE-tcs(魔族)にやたら詳しい店長(神竜)が「あれは駄目だ、あんな化け物相手にしたら……」とか言ってやると勇者のスイッチ入っちゃって「押すなよ、押すんじゃないぞ、殺す気か~~、ヤ~~~」みたいな感じで、止めれば止めるほど魂のゴングが鳴って「そのGTR(魔王)ってのはそんなに凄いんですかね?」とか言い出して、目がイッちゃっている勇者を見て(恐ろしいほどオヤジ(長老)と同じ反応しやがる)的な話になった。


「勇者の試練についてもっと」

「ああ~、あれですかい」


 ついでに竜の試練の途中では、日光いろは坂でエンジンブローすると、ドアの「藤〇とうふ店」と書いてあるのと店の電話番号を、頭にタオル巻いたおっさんがメモして行き、ふもとの電話ボックスから「あ、遅くにスイマセン、藤原〇うふ店さんですか? そちらの息子さんの86(ハイロク)が日光いろは坂の下りの途中でエンジン壊しちまいまして…… ええ、クランクケース割って足出した(コンロッド折損)みたいで、破片撒き散らしてオイルも撒いちまって自走は無理そうで…… はい、俺らで牽引するかレッカー手配もできますけど? ええ、そっちから迎えに? はい、じゃあ息子さんにそう伝えときますんで、失礼します」みたいな、対戦相手で教育してやったドライバーが気に入っている、やたら親切なオッサンが家に通報してやった、はず。


 現場ではいろは坂の一同がオイル処理し始めて、オイル貯まりにはライターや小型バーナーで火を着けて、MR2の小柏とかも参加してオイルが薄い所は手で砂を掘って来て道路に撒いて処理して、コンロッドとかクランクケースの破片は溝にでも捨てて、その前のコーナーで発煙筒焚いて通行する車も誘導して、全員で横向いてる86押して切り返して路肩に移動させて、「どうしてこんなに親切にしてくれるんですか?」とか赤シビック乗りのガムテープデスマッチの兄ちゃんみたいなセリフを言うと、池谷先輩みたいなモブ達に「同じ走り屋同士、仲間だろ?」とか「1600のNAでイイ走り見せて貰った礼だ」と言われて号泣。


 麓の電話ボックスから帰って来た親切すぎるオッサンが、事情を教えた上で親父さんのレッカーが迎えに来るまで待つように伝えて、サービスでホカ弁とかお茶を渡して86の助手席に座って話もして、最初は膝を抱えて無言だった巧がポツリポツリと話し始めた車の事や恋愛相談も全部聞いてやって「実は、付き合ってると思ってた彼女が、ベンツのオッサンと円光してて……」「それでスロットルワークがあれほど荒かったのか」とか説教モードから慰めモードになって「女の中には綺麗な顔して、貞操観念とか完全に抜けてるバケモンがいる、オマエはそんな奴の罠に掛かって不幸アンラックダンスっちまったのさ」と言って貰い涙目になったりした。


 悪役の白エボ4のチョンマゲも車の外から、「そんな落ち込むなよ、俺がもっとイイ女紹介してやるぜ、ウチの妹なんかどうだ?」とかフル〇タルジャケットの鬼軍曹的に「俺の家に来て妹をファックして良し」と元気付けられて、「テメエの妹も貞操観念抜けてるバケモンじゃねえか」「へへっ、違ぇねえ」とか安っすいコントを見せられて釣られて肩を震わせて笑った。


 そこからやっと声を出して泣き始めて、タオル巻いたおっさんに「辛かったな」と声を掛けられハグもされ背中をさすって貰い、白エボ4のオッサンにも車の外からハグされ、人の暖かさに救われて立ち直り、その後に涙の味がする冷めた弁当を食べて、もう大丈夫となってからいろは坂の連中も引き上げた。


 下まで降ろすと回収も簡単なので「麓まで牽引してやってもいいぞ」「いえ、ここで親父が来るの待ってます(オイルや部品撒くと悪いので)」となって別れてからも、黒のエボ3と白エボ4だけは親父のレッカーで86が回収されるのを見送ってから帰るような人情噺もあったりする、かも知れない。


 本編でやるとランエボ軍団とも小柏とも対戦できず、いろは坂の連中に手土産持って挨拶に行かないといけないぐらい世話になったので、プロジェクトD参加ではなく、いろは坂近くで就職して生活拠点も移し、人生の先輩で師匠としてエボ3のオッサンを尊敬したり、向こうで一生過ごすことになるので漫画でもアニメ版でも割愛された、のかも知れない。


「とまあ、そんな話もありまして……」


 ライバルに助けられたり試練の敵になる竜に救われたり、勇気、友情、勝利の三原則で、竜の試練の途中であった人情噺を聞いたオッサンとかジジイとかトリーも泣いてしまった。


「オジサン、良~~い話聞いちゃったよ」となって、上向いて涙が零れないようにして歩いたり、目元をつまんで泣くのを堪えたり、お捻りも貰って絶賛された。


 他にも売り出し中の勇者候補が、世界の闇には必ず登場するゴートふだに手を出してしまい、這う這うの体で逃げ出し、犬を連れた少女に救われ水を飲ませて貰ったり、後日「よう、カール」「姫様にしか懐かない老犬が?」「わあ大変だあ、偽札をみつけてしまったあ」的な話もあたかもしれない。



 暗黒竜の方もホラ話を周囲に聞かせてドッカンドッカン笑いを盗んで、次女の魔女とか契約竜とかも近くに寄って話を聞き、貴族令嬢とかファッション警察のBBAも大受けで聞いていた。


「里まで魔物とか魔獣まで降りてきて困るってクエストでさあ、色々山とか森から逃げて来てるから山の頂上まで行って、そこに住み着いた竜と喧嘩して追い払った訳ヨ。そしたらホモゴブリンとかゲイオークにも喜ばれて交尾して子供残して行くようせがまれたり、身長5メートルもある地獄サルとも交尾して子供残していくようにも頼まれて、オスとメス100匹ぐらい全部と交尾してサレる方もせがまれたから、流石にアレは逃げたね、1メートル以上あるモン見せられて、あんなモンケツからブチ込まれた日には口から出ちまう」

「オホホホホホホホッ」


 地獄サルのイチモツの、長さとか太さとか手で表現して、顔の前に突き付けられた時の嫌そうな顔とか、前から後ろから押し当てられている状況とか再現してやると紳士淑女に大ウケ。


 余りにも下品すぎて、貴族の夜会には不似合いな冒険者ジョークだったが、小ネタ中ネタ大ネタと繰り返すと、汚すぎる下ネタに振った方がウケた、御婦人方にガンガン受けた。


 この間に服を一着作る約束をしたり、手の甲にキスしたり、心のトビラのカギを盗んだり、尾行に失敗してスパイ試験落第確実になると遊園地に遊びに行ったり、大量の被害者が発生した模様。



 そこで、屋敷の外の軍事行動が一段落したのか、竜騎士団長と小隊長が入場して来た。


「次のお客様の御入来です、竜騎士団長カルーク様、同師団エリクソン様」


 小隊長の方は平民なので護衛扱いで呼ばれないはずだが、レベル250超えの力士で勇士なので、今後、少なくとも騎士爵になるか貴族家の婿になれるので呼ばれた。


 年齢差があるが、生き帰ったばかりの団長の娘と、形ばかりの結婚でもさせられるかもしれない。


 先程の力士が大公家を辞任して去ったので、替わりに雇われるかも知れないぐらい引く手数多あまた


 乙女ゲーのモブには厳しい世界みたいに、50代のBBAと結婚させられる被害は無い、と思いたい。


 ストナ家長男(人間)から三男が、名前すらないモブキャラ扱いなのに小隊長には名前があった。


 団長の名前を聞くのはカーチャも初めてだったがちゃんと名前があった。


「一人にして済まなかったなカーチャ、大丈夫だったか?」


 王城からの召喚は有耶無耶になったか、竜騎士団から飛竜が飛んできて、そのままここに連れて来られた団長。


 駐屯地に残っていた夜勤の隊士だけで火竜を運用して、早馬が到着してすぐスクランブル発進して来たので、団長無しでも活動できたが、貴族家内で軍事活動するので貴族の指揮官が必要になり、退役した先代侯爵で予備役隊員のトリーがいたので着陸してすぐ各門に配備できた。


「儂がエスコートしておったから問題あるまい」


 小さいトリーが竜騎士団員としても侯爵家としても監督していたので、貴族的な挨拶とかは問題なかったはず。


「またここでも一杯やらかしたか?」

「へえ、それはもう」


 小隊長からも声を掛けられたが、敵方の力士との相撲十番勝負全員抜きとか、貴族や他家の力士全員抜きとか、右大臣の魔物化後の復活とか、それはもう盛りだくさんでやらかしたので、小隊長もサムアップしてくれた。


 勇者にレベル100超えた超越者二人、さらに火竜が6匹と担当竜騎士6名、随伴の飛竜と搭乗者全員レベル99、名誉竜騎士で兄竜のダリーシュ卿も入れると、現在竜騎士団が最強勢力になった。


「うむ、竜騎士団も強くなったものじゃ」


 残念ながら最低レベルのトリーとマリーナ、この二人も簡単に死なないようダイハードでアンブレイカブルにするには、レベルを上げて物理で殴るしかない。


「ああ、忘れとりました、先代様とマリーナ様も、死なないようにレベル上げときやしょう」


 また地獄熊に刺されても噛まれても無傷になれるよう説明して、曾孫も死なないようにカッチカッチのムッキムキに仕上げてあると伝え、レベル上げを勧めておく。


「何と、そのようなことまで出来るのか?」

「へえ、ちょっくら外でやりましょう」

「いや、これも余興にして、金が欲しければ幾らでも稼げるぞ」

「フェッ?」


 トリーはまた大公の所に行き、次の余興を申し出た。


「閣下、勇者は感度3000倍の剣を持っておりましてな、それを使うと経験値が3000倍だそうです。とりあえず私と姉をレベル上げして死なないようにしてくれるそうですので、レベル99の限界を超えたい者など、装備出来る剣士か騎士なら勇者に小遣いでもやればレベル上げしてくれますぞ」


「ほう、そのような面白いことが、儂も払おう、いや、客人全員分払ってやろう」


 小銭で忠誠を買えて、自国で自分の勢力だけレベル100超えの超人ユーベルメンシュで占められる。


 魔物は既に隔離してあり、残りは全員人間だけなので、強くなった方が魔国とも戦える。


 また大公からマイクパフォーマンスがあり、魔法のスピーカから放送された。


「さて、来客の皆さん、次の余興が決まりましたぞ、今宵の夜会は出し物が盛りだくさんで、まだ帰しませんぞ。勇者が持つアイテムで経験値3000倍、剣が持てる者なら夢のレベル99を超えて超越者ともなれる余興、皆さん奮ってご参加下され」


 まずトリーと、ベッドから帰って来て疲れていて、キスマークを化粧で隠したマリーナ。


 ツヤツヤになった14歳の大公夫人がホール中央に出て、タマネギ剣士とレベル40ぐらいの竜騎士が感度3000内の剣を装備した。


「んではちょっくら準備しやす」


 アイテムボックスの中にある死体で、最強すぎるのはここでは出せないので、さっきのオーガで十分だろうと取り出して復活、即ぶん殴って瀕死にして、手足を聖剣で払って準備オッケー。


「ささ、それで一斉にサクっと刺すとレベルが上がりやす」

「では姉上、大公夫人、御一緒に」

「うむ」

「ええ」


 オーガを刺すと粉砕され、アヘ顔をした三人がレベル150ぐらいになった。


 昼間の若竜程レベルは上がらなかったが、グラスマンでガラスの顎でガラスのハートの頃より、アンブレイカブル過ぎるので十分。


 全員カッチカッチでムッキムキになり過ぎ、青のドレスは置いてきたので破れなかったが、腹に巻いたコルセットは弾け飛んだ。


「おやおや、ちょっと後遺症で妻も面白い顔になりましたが、鑑定士、結果は如何に?」

「皆さまレベル150程で御座います」


 観客もざわつき、大公が「誠意」を示して支払いを済ませているので、全員列に並べばレベル99を超えられる。


「これは? 儂も並ぶぞ」


 王もたまらず最前列、高齢過ぎて急激なレベルアップで血管が弾けると怖いので、若返らせてから行う。


 カーチャからトリーに説明して、王や大公に直言は許されないので、高齢者は若返らせてからと言う設定になった。


「うむ、若返った上にレベル上げか、たまらんのう」


 高齢で控えていた乗馬とか女とか脂っこい美食とか、楽しみでたまらない王様。


 次女で魔女に任せたりすると、さっきの右大臣の頭みたいな操り人形にしそうなので、勇者が自分でやる。


「おお、これが若い身体か?」


 他の貴族もさすがに遠慮して、王が最前列で大公も参加、高齢だった元重鎮も参加して、アヘ顔を並べることになった。


「コロシテ…… コロシテ……」


 偉そうだったオーガも、数十回「ジョ〇ーは戦場に行った」プレイを繰り返すと歌い始めた。


 100万回復活させて二度と蘇らなくなるのも気の毒なので、安らかに眠らせてやってリプティリアンに交代させた。


「コロシテ…… コロシテ……」


 どうしても精神的に数十回が限度のようなのでまた交代。


 ストーンゴーレム系は復活できないので、非常食とか生餌とかに用意してある凶悪な魔物で代替え。


「コロシテ…… コロシテ……」


 奥様方は若返りたいだけで、カッチカッチにはなりたくないと言って、魔女と三男がやっている若返りの列に行った。


 そこで参加できない魔法師団とか引退した魔法士が不平を述べて、分身している一人に話し掛けて来た。


「勇者よ、魔法士にも限界を超えられるアイテムは無いのか?」

「へえ、探してみます」


 大半売り払ったボックスの中で「これをうるなんてとんでもない」の一つ、奇跡の指輪に経験値千倍ぐらいの効果があるが、魔法士でないと装備できない上に実感できないし、鑑定士に見せないと分からない。


「あ、それなら俺が持ってる」


 暗黒竜が奇跡の指輪の手持ちを指から抜いて、カーチャも同じ物を持っているのに気付いて貸し出した。


「ソレ、魔法で倒さないとダメなのと、威力加算無しだから、庭でやんないと宴会場壊れる」


 暗黒竜からの仕様説明で、夜間の貴族街で使える代物では無かったので、翌日以降魔法師団の射爆場で使用するのに変更。


 譲渡不可の品なので貸し出し、魔法師団も「誠意」を見せると勇者の心証が良くなるのを学習しているので、沢山誠意を示した。

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