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わたし達、冒険者始めます  作者: 遠ノ守
第一章 ここはどこ!?
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2 実戦             


 ネトゲの最中に寝落ちしたと思っていた俺は、ちょっぴり見覚えがある草原で目覚めた。


 なんじゃぁこりゃ、と頭を抱えたところ、


 ガッ───


 背中に衝撃を感じて振り向くと、緑色の肌をした小柄な人型魔獣が、すりこぎのような棍棒を振り降ろした姿勢でいた。

 ゴブリンだ。それも二体。


「わっ」危ない。

 ぼーっとしている俺の後ろから忍び寄って不意打ちしようとしたようだが、偶然からだを前傾したことで背中をかすめるだけで済んだのだろう。

 状況はよく分からないが、悠長に考え込んではいられないので、ともかく距離を取って対峙する。

 両手は空だ。


 使っていたアバターなら武器を持っていたんだがな。俺は何も手にしていない。

 なにか「武器」は?


 そう考えた瞬間、頭の中で武器一覧が開いた。

 目の前に操作画面が現れたわけでも、視界に映り込んだわけでもなく、視界の外にアバターを操作するときの「武器一覧」が浮かんだのだ。

 目の前の敵の姿が遮られることはなく、新しく追加された領域で一覧が確認できる。不思議な感覚なんだが、これは助かるな。


 いろいろな武器が並んでいるけど、ほとんどが「装備不能」の薄い表(グレーアウト)示になっている。使えるのはレベル1装備の片手剣ワンハンデットソード長杖スタッフ短杖ワンドシールド短刀ナイフ短剣ダガーのたぐいだ。

 右手に片手剣ワンハンデットソード、左手にシールドを装備する。


 俺の手に武器が現れたのに驚いたのか、ゴブリンに緊張が走る。

 それで逃げてくれれば良かったのだが、片方がアギャーと声をあげて襲いかかってきた。


(あ、あれ? 遅い?)


 盾でさばいて剣を振るうと、ゴブリンの腕がだらんとした。なまくらだな、レベル1武器!

 勢いのままもう一匹へ向かって剣を突く。

 正面から入った。

 剣先が肉にもぐり込む感触が気持ち悪い。


 あ、まずい。剣を抱き込んで倒れやがった。

 思わず手を離さずに、剣が折れないよう体勢を下げてしまったので、後ろを見ると最初のゴブリンが棍棒を左手に持ち替えてこちらへ向かってきていた。

 盾で受ける。


 ダンっ!


 と盾に衝撃があり、剣を手離して代わりに装備した短剣ダガーを突き上げようとしたところに、


 トッ──


と軽い音がして、ゴブリンが崩れ落ちた。

 首に短矢ボルトが刺さっている。


 体を低くしたまま辺りを探ると、少し離れた岩陰にボウガンを構えた女の子が見えた。

 黒髪黒瞳の知らない女の子の筈なのだが、それにしては何か引っ掛かるものがあった。




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