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あの子だけの神様に  作者: さじぃ
1/1

あの子だけの神様に

ーーーー


「琢磨ー!遅いよー!」

まったく、遊園地で遊んだ後なのに元気だな

「薫!そんなに走ったら怪我するぞー」

「だいじょーぶ!?」

「!?なんだ?地震か!?」

「かお、、る!?」

まずい!薫の頭上に鉄骨が!?

「薫!薫!!!」


「琢磨ー起きてーもう朝ごはんできてるよー!」

「どったの?寝汗すごいけど?」

 夢、だったのか?

「あ、ああ おはよう薫、ちょっと変な夢を見ちゃってね」

「ふーん?まぁ遊園地行ったら忘れちゃうよ!早くご飯食べちゃってねー」

「はーい いつもありがとねー」

大学が夏休みに入り今日は前から約束してた遊園地に行くことに、薫楽しみにしてたからテンション高いなー

それにしても今日見た夢って・・・いや、そんなことないよな・・・

準備を済まして玄関で靴を履いて待ってると

「琢磨ー!今日はポニテで行くからねー!」

なに!?ポニテだと!?それはダメだ!!

「薫ちゃん?ちょっとお話ししよっか?髪はおろしとくべきだよ、うん」

「えーやだー暑いんだもーん」

っく!暑いのは仕方無いか、よし冬は絶対に髪は下ろしてもらおう。

「琢磨いつも髪の毛下ろせってうるさいから今度は黙ってセットしよっと・・・」

え?薫ちゃん?いや薫様お願いですからそんな冷たい目で俺を見ないでください。

お互いに準備が済み遊園地に向かう事にした。

「琢磨?」「ん?どした薫?」「遊園地!楽しもうね!」

薫の笑顔はとても明るく眩しく感じるほどだった。

守りたいこの笑顔!

「おう、夏休み遊びまくるか!」

そう、始まるんだ俺たち二人の楽しい夏休みが!




「いや〜遊んだ遊んだー。楽しかったねー琢磨!」

いやいやいや!いくら空いてるからってジェットコースターを連続で5回も普通のらないですよ!?

俺もう体おかしくなっちゃうよ!まぁ薫が楽しそうならいいんですけどね。あれ?これって俺尻に敷かれるタイプ?

「さて!帰って晩御飯の準備しよっか!」

「そうだなー晩御飯何にしよかなー」

そんな話をしていると薫が

「そうだ!家まで競走しよっか!よしスタート!」

「おい!いきなりはせこいだろ!薫!」

その時、違和感を感じた。

なんだ?これどっかで見た気がする。いや体験した気がする。

「琢磨ー!遅いよー!」

これは、夢で見た景色・・・?周りを見渡すと工事現場が!?話ながらで気付かなかった!もし、夢の事が起きるんだったら!?

「かお!?」

遅かった!地震だ!鉄骨が!!

「薫!薫!!」

嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ!薫が死ぬ?朝伝えればよかった!

助けたい、助けたい助けたい助けたいんだ!どうすれば助かるんだ?でももう間に合わない!

「薫ーーーー!!」

『諦めるのかい?』

!?なんだ?時が止まってる?

『このままだと本当にあの子死んじゃうよ?』

背後から声が聞こえる、誰だ?

!?羽、だと!?髪の長い翼の生えた女の子が立っている!?

「あ、あなたは誰ですか!?」

『人から見たら神様かな?』

神?神様だって?だとしたらなんでここに?

『それよりいいの?このままだとあの子死んじゃうけど?』

!?そうだ薫を助けないと!なんだ!?体が動かない!!

『まぁ神様の話は最後まで聞こうね?このままだとあの子は死ぬこれは確実だろうね』

「俺は薫を助けたいんだ!行かせてくれ!!」

『うーんでもさ、今からだと()()()()()()()()()?』

確かにこのまま行ったとしても絶対無理だ間に合わない、夢と同じ薫が目の前で死ぬ!!

嫌だ嫌だ助けたい助けたい!何としてでも!

『まぁ()()()()はあるんだけどね』

「ほんとか!?教えてくれなんでもする!薫を、薫を失いたくないんだ!」

『簡単な事だよ。君が神になればいい』

は?何を言ってるんだこいつは

『なに言ってるんだって顔してるね、当然だよねでも私なら()()()()()()()()()()()

俺が神様に?神様になれば薫が救える?

『君が』

俺が?

『君だけが』

俺だけが?

『あの子だけの』

薫だけの?

()()()()()()()()になるんだよ』

「薫だけの神様に、、、?」

『まぁ決めるのは君自身だけどね、まぁ時間は無いけど』

そうだ考えてる時間は無い!薫が助かるなら!薫の命が救えるなら!俺は!!

「俺が!あの子()だけの神様になるんだぁ!!」

この言葉を言った瞬間、神様が微笑んだ気がした

『ここに!!新たなる神様の誕生だ!!!』

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