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少年討戦  作者: 高木 勝
王都動乱編(過去)
5/14

少女、少年を拾う

新章突入です

王都歴 1002年 少女は生まれた。

少女はすくすくと育ち可愛らしい少女となっていった。

だが、少女は成長するのつれ、その才は出て来た。少女から出る言葉は幼い少女の戯言として取り扱われていた。

少女は悩んだ。何故だ自分の発言は理解され無いのか?国のためならこっちの方が良いのでは無いか?と夜な夜な考えていた。

しかし、その答えはすぐに出た『自分より皆が劣っている』ということに気づいたからだ。

それから少女はこの世界に対し自分を『演じる』事にした。

ある時は無邪気な少女、ある時は姫など多くの役を演じた。

演じろことは別に苦では無かった。

しかし、少女の心は満たされることは無かった。心に穴が空いている様であった。


その日は雨が降っていた。

ふと、外に出たくなった。

兵士を二人連れ、町を散歩した。

散歩の時は姫の身分を隠すため、いつもとは違い、少し安っぽい格好をし、下級貴族を演じている。

しかし、その美貌を隠すことは出来ないので歩くたびに目立ってはいた。しかし今日は幸い雨であり、傘が上手いこと顔を隠していた。

いつもの町、いつも通りの店並、そんないつもの風景に少しばかり、変なものが写っていた。

路上に少年が横たわっていた。

通行人は無視・・・・・いや、空気の様に扱っている。

いつもの自分なら同じ様にしていただろう。

しかし、今日はそのいつもの風景の邪魔でしかなく、除けようと考えてていたが、自分は触るのもいやであり、自分で動いてもらおう

と思い話しかけた。

「あなた大丈夫?」

そう話かけると少年はの指が動いた。

その時何故かこの少年が気になった。

その理由は分からないが、今まで穴が空いていた心が埋まった様に感じた。

「あなたこのまま死ぬの?」

少年は動かなかった。

「分からないから、yesでは指を動かして、noでは動かさずにいてくれる?」

少年は少し指を動かしてみせた。

何故か少女は少年に対し好感を持てていた。

それが何なのかはわからないが、持っている事が嬉しく思った。

「単刀直入に聞きます・・・あなた死にたいですか?」

少年の指が動かない。

これは行きたいという事であった。その事が何故か少女は嬉しく思った。

そして、少女に一つの気持ちが生まれた。


『この少年はが欲しい』


その感情は狂気に満ち、恋にも似ていた。

「そう死にたく無いのですね。では、あなたの命渡しに捧げなさい、そうすれば、生かしてあげます。」

そう言い、少年を二人の兵士に城まで連れて行かせた。

少女はの顔は笑顔に満ちていたが、異常であった。

はい、ありがとうございました!

少女の話はしばらく続きます

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